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オークの策略

よく前まで投稿していた話に修正を入れています。

大事な修正もあったりするので時々読み返すといいと思います。(すみません)

俺は薄暗い森の中を進んでいた。あまりにも暗すぎるので俺は火魔法を松明みたいに使えないか試行錯誤した。右手を上に向け小さい火が出るように考え...

すると小さい魔法陣が描かれそこから小さな火の玉が出てきた。火の玉は俺の周りをふわふわし始めた。

俺が歩くのに合わせてついてき、木の枝などにぶつかりそうになったら自分から避けてくれる便利な明かりの出来上がり。


初めて魔法の調整をやってみたけど案外楽にできたかも。

デモンさんの言ったとおり魔法の調整は俺の考え次第でできる。そしていろんな事に使える。

でも魔法に頼り切ったら俺自体がだめになるから多用はしないようにしよう。

そう自分に言い聞かせた。


俺が10分ぐらい森を進んでいると森の雰囲気が更に暗くなった。


コロッ


俺が歩いていると何かを蹴ってしまった。

何だこれ?

蹴ったものを見るとそれは真っ白の頭蓋骨だった。


「うわぁっ。」


俺は頭蓋骨なんて前世でも見たことがなかったため驚き、尻もちをついてしまった。

だが冷静になってみてよく見るとそれは豚の顔に牙が生えたような形をしていた。

これはオークの骨か。誰か冒険者がオークを倒してそのままにしたのかな。


その時、俺はあることに気づいた。

なにかに見られている気がする。

俺は周りへの警戒を強めた。すると目の前の木の陰からオークが出てきた。

辺りが暗かったため全く気付けなかった。

俺よりも一回り程度大きくガタイもいい。木でできた棍棒のような武器も持っている。

だが俺にはステータスと頼もしい装備がある。

俺はどっしりとその場で構えていた。オークは持っている棍棒を右に振りかぶり俺に向かって突進をしてきた。

俺はそれを左に避けオークをガントレットをつけた拳で攻撃した。


「グォッッ」


攻撃は綺麗にオークの横腹に決まり、オークはうめきながら力なく倒れ込んだ。

俺がオークを倒して少し安心していると視界の右端に何かが見えた。


バキッ


次の瞬間、俺は近くの木に叩きつけられていた。勢いがすごかったため木は折れ、そのまま俺と一緒に吹き飛ばされた。

顔をあげると5頭のオークが俺のいた場所に立っていた。多分武器を使わずに素手で殴られたんだろう。


オークのことを舐めすぎてた。目の前にいたオークに気を取られすぎて周りをよく見てなかった。

背中に刺すような痛みがする。それと殴られた衝撃で体が痺れている。

オーク達はこっちに歩いてきてる。俺が虫の息だと思っているらしい。俺は虫の息ではないが動けない状況だからまずいことに間違いはない。

この状況を打開できる方法は...

仕方ない。この状況だしさっき言ったことを撤回する。

俺は動かない右手を無理やり動かし震えながらも前に出した。


「俺はお前らにやられる気はないんでね。」


そして周りの被害を考えずにすべてを包み込むような赤い海を思い浮かべる。

俺の目の前に巨大な魔法陣が描かれた。魔法陣から太陽のような火の玉が現れ、オーク達に向かって放たれた。

火の玉は周りの木をも巻き込みオークを包み込んだ。

おそらくあのオーク達の肉は燃え尽きるだろうから魔石だけ回収しよう。

痺れが治り、俺は魔石を回収しようと立ち上がろうとした時、ある異変に気づいた。

燃えているはずのオーク達がいつまで経っても形を保ったままだ。しかも立っている。

俺は嫌な予感がした。オーク達が動いている。


「アクアブレードッ‼」


俺は先程倒していたオークの片腕だけを急いで魔法で切断し、バッグに入れた。

そして森の外へ向かって全速力で逃げようとした時、背後で音がした。

それで慌てて後ろを振り向いたのが失敗だった。


先程まで燃えていたオークの内一頭がものすごい勢いで突進してきていた。

俺はなんとか避けようとした。だがあまりのことで思考が停止してしまい、体が凍ったかのように動かなかった。

突進してきたオークの鋭い牙が俺の脇腹に深く突き刺さり、オークはそのまま俺を木に打ち付けた。


「ああああぁぁぁ。」


俺の脇腹に鋭い痛みが走り、あまりの痛みに叫んでしまった。

それにより俺の頭が危険信号を発した。頭の回転が早くなりこの現状をどう打開するか考えた。

俺は左手に魔力を集中させた。


「アグアヂェーンゾーッッッ」


血を吐きながらもなんとか魔法を発動させ、左手に回転する水の刃を展開させた。

脇腹の痛みを我慢し左手の刃をオークの首に当てた。

オークは何かを察したようだが遅かった。

俺は左手をそのまま振り抜き回転する刃で血を撒き散らしながら首を切り落とした。

俺は脇腹に刺さっているオークの牙を抜かずに顔の生えている根本から折った。

下手に抜いたら更に血が流れ危なくなるからだ。

俺は他のオークが襲ってこない内に急いでその場から離れた。


だが大怪我をしているのもあり俺は森をなかなか抜けられず、出る頃には空は暗くなってしまっていた。

早く戻って治療してもらわないと。体からどんどんと血が流れ意識が朦朧としてきた。

ここで倒れたら近くの魔物に襲われる。そうなったら確実に死んでしまう。とにかく今は近くの家に入れてもらわないと。

俺は動かなくなってきている体を無理やり動かし歩こうとした。

だが意識が朦朧としていたため足がもつれ倒れてしまった。

そうなってしまったら立とうにも立てなかった。

俺は最後の力を振り絞り空に向かって火の玉を打ち上げた。こうすれば誰か助けに来てくれるだろう。

そして俺は意識を手放した。





***





暗い森の中、ナオトが倒した二頭のオークを見るものがいた。


「こちらは何かで殴られたような跡が。そしてこちらは...水滴が首周りについている。魔法で斬られたということでしょうか。」


それは赤い目をしていて、背中には二枚の真紅の翼がついていた。


「それにしても気まぐれで私の血を与えたオークがこれほどまでに強くなっているとは。魔法耐性、身体能力の向上。その強化個体を倒すものもいるとはっ‼ですがこちらの牙についている血、そして木にへばりついている血の量を見る限りそのものは死んでしまったでしょうね。私も一度戦ってみたかったのですが、残念です。」


それは目の前で警戒している4頭のオークへ近づいた。

それはオーク達の食べ物に己の血を混ぜる事によって力を与えていた。


「元々はあの方の命令がくだされるまでの暇つぶしでしたが面白いことになりましたね。あなた方にもっと力を分けてあげましょう。」


オーク達は相手との絶望的なまでの戦力差を理解していた。なのでオーク達の中でのリーダー格のオークはある指示を下した。他のオーク達はそれを聞くとリーダーをおいて逃げていった。そしてリーダーはそれの目の前に立ちふさがった。まるでここは通さないと言ってるかのように。


「なるほど。素晴らしい友情をお持ちですね。己を犠牲にほかを逃がすとは。尚更気に入りました。」


それはオークへと近づいていき右手を突き出した。

オークは一瞬怯んだがそれに向かって突進する体勢をとった。


「私はあなたと契約をしてあげましょう。あなた方にとっても悪い話ではないはず。」


それはオークの行動を全く気にしていなかった。オークはそれが話し終わると同時に突進をした。

だがオークはいつの間にか鎖で縛られ地面に倒れていた。

オークはもがくが鎖は頑丈で壊れる気配もしない。


「では契約を始めましょう。あなたは私の忠実な下僕となる代わりに絶大な力を手に入れることができる。それが契約内容です。」


それは自分の手を軽く切った。そして倒れているオークの周りに己の血を垂らしながら魔法陣を描いていった。それが描き終わると魔法陣は赤く光り始めた。

するとオークはうめき始めた。しばらくするとオークは呻くのをやめた。


「契約完了です。大丈夫です。あなたの仲間も同じようにしてあげますから。」


それはオークを縛り付けている鎖を解いた。オークはゆっくり立ち上がり叫んだ。


「ウガァァァァァッッッ‼」


それはオークのその様子を笑いながら見ていた。

オークが叫び終わると先程逃げたオークが全員戻ってきた。


「仲間を呼んでくれたのですか。いい忠誠心です。」


逃げていたオーク達はリーダー格であるオークのおかしい様子に気づいたのか慌てて逃げようとした。

いつの間にかオーク達は先程のオークと同じように鎖で縛られて地面に倒れていた。


「今度は3頭まとめて契約しましょう。そうですねぇ、そのオークの下僕として働きなさい。そのオーク、いや”デモンオーク”の半分の力をあなた達には与えましょう。」


”デモンオーク”と呼ばれたオークの背中にはそれと同じような真紅の羽がついていた。

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