放火の情報が伝わるの早くね?
題名を変更しました。
前の題名のほうが良かったという人は教えて下さい。
ちなみに前世の感覚で銅貨一枚100円程度の説明はあんまり気にしないでいいです。
結構適当な設定なので。
投稿頻度が3日に1回になるかもしれません。(最近書きすぎで頭が痛く...)
俺はゴブリン達の魔石の換金額分のお金を受け取っていないことに気づきギルドへと言った。
ギルドの中に入るとスアットさんがこちらを見て慌てながら話しかけてきた。
「兄ちゃん大丈夫だったか?さっき兄ちゃんが向かった方角の森に大規模の火魔法と水魔法が使われたんだ。使われたあたりの木はすべて根こそぎなくなってるそうだ。もしかしたら例の悪魔が現れたかもしれん。」
もうここまで情報が来てる。通達が早すぎる。
俺は話を聞きながら内心ヒヤヒヤしていた。
(やばい。これバレたら怒られたりするのかな?それにガントレットを手から外すのを忘れる痛恨のミスを‼)
そう。魔法を放った実物を手につけっぱなしで来ていたのだ。あまりの焦りで手から外すのをすっかり忘れ、ギルドに来たのだ。
「おっ兄ちゃんその手につけてるガントレット...」
バレた。叱られる。
俺はいつも優しいスアットさんが怒ったらどんなに怖いのか、想像をして震えていた。
「かっこいいじゃねえか。その甲につけてあるのは魔石か?装飾にしては珍しいな。そんなにいいもんを造ってもらうのは高かっただろ?そうだ。ゴブリンの魔石の換金分のお金を渡すのを忘れてた。すまんな。今持ってくるから待ってろ。」
スアットさんは受付の奥にお金を取りに行った。
俺はその場に座り込んでしまった。
(バレてなかった。そういえばスアットさんにはどんな武器を造ってもらったのか言ってなかったのか。)
スアットさんはすぐに奥から革袋を持って戻ってきた。
「兄ちゃん。これがゴブリンの魔石の換金分だ。普通のゴブリン魔石16個で銅貨が16枚、ゴブリンキングの魔石1個で金貨1枚だ。」
ゴブリンキングの魔石って結構高いっ!でも今は金欠だから助かる。
「ありがとうございます。これでしばらくは最低限の生活はできそうです。」
「なんだ兄ちゃん。金欠なのか?まぁそんないい武器造ってもらったらお金は結構取られるか。無理はするなよ。」
俺はギルドからでて憩いの泉にまた泊まることにする。
今日は精神的に疲れたし、いい宿でしっかり休みたい。
そう考え宿に行こうとするとデモン鍛冶屋から声をかけられた。
「ナオト、いいとこに来たな。ちょうど防具が完成したんだ。入ってこい。」
防具もできたんだ。早くね?それだけガントレットに時間をかけてたのかな?
俺は鍛冶屋の中に入ってデモンさんから防具を受け取った。
防具は注文通り胸当て、籠手、佩楯だった。色はガントレットと同じきれいな青色をしていて重さもすごい軽い。触った感じは相当な硬さもありそうだ。
「それとナオト。一つ伝えることがあるんだが。」
デモンさんが急に話を切り出してきた。伝えたいことってなんだろう。
もしかしてお金が足りなかったとか?いや造ったあとにそう言うわけないか。
俺は急に不安になったがそう言って心を落ち着かせた。
デモンさんは少し申し訳無さそうにして続きを言った。
「武器を造っているときから気づいておったのだが、お前さんから貰った金額分じゃこの装備代は足りんのだ。気合が入りすぎて素材もいいもんを使っちまったし貰った金額分を相当超える出来になってしまったのでな。」
それを聞いた瞬間、俺は血の気が引いた。
足りないってどれくらい?地獄の借金生活が始まるの?
「急に言い出すのは悪いと思ってる。だが流石にあの分だけじゃ到底足りないんだ。少しサービスして金貨100枚を払ってくれればいい。払えるのなら、払うのがいつになってもいいぞ。これは俺にも落ち度があったからな。」
「払うのが遅れた分払う金額が増えたりは?」
俺は恐る恐る聞いてみた。遅れた分だけ増えるんじゃいつまで経っても払いきれない。
「そんなもんはなくていい。わしも気長に待ってるから大丈夫だ。」
それを聞いて少し安心した。そうなら俺も気長に冒険者をやりながら稼いでいけばいつかは払いきれるだろう。やっぱりこんないい装備を造ってもらって金貨10枚程度じゃ足りなかったか。
「ところでガントレットの性能はどうだったか?」
デモンさんが少し顔をニヤけさせながら聞いてきた。
これって人をからかってる時の顔だよね。
「素手の攻撃力もすごいですけど魔法の威力がおかしいです。森の一部の木が消えましたよ。」
俺が少しいやみったらしく言うとデモンさんは満足そうな顔をした。
「近場で大規模魔法が発動されたと言っておったがお前さんだったのか。まぁあのガントレットはおそらくAランク冒険者並の強さを持つゴーレムの核だった魔石だからな。魔力生成量もすごいが大規模魔法も発動できるほどか。でも調整はお前さんの力量次第でどうにかなるはずだ。毎回大規模魔法が発動されるわけじゃないから安心しろ。もし毎回発動するんだったら最初にここで魔法を発動したこの場所はなくなってるからな。お前さんの気持ち次第だろ。」
それを聞いて俺は魔法を発動した時の状況を思い返した。
今考えれば魔法を発動する時に広範囲になるように意識をしてしまっていた。
なので俺が魔法を使うごとにしっかり考えてから発動すればあのときのようにはならないだろう。
俺はデモン鍛冶屋から出て今度こそ宿に行った。
ゴブリンキングの魔石分の金貨があったがそれはデモンさんには渡していなかった。
今これを渡してしまったら本格的に借金生活が始まりそうであった気がしたからだ。
そのまま憩いの泉で食事をとり、一泊だけした。
あと銀貨99枚、銅貨が19枚...しばらくは大丈夫だな。
今日は久しぶりに依頼を受けよう!実はこの世界に来てから一回しか依頼受けてないし。
俺は冒険者ギルドの依頼ボードで何の依頼があるか確認をしていた。
悪魔討伐の緊急依頼はまだ貼られたままだ。
気にしない気にしない。
オークの肉を手に入れる依頼?
報酬金はオーク肉1キロに銀貨1枚。オークは豚の頭をした人形に近く、魔法は使えない魔物だ。
ただ身体能力が高いためCランクの魔物に登録されているためこの依頼はCランク冒険者しか受けれない。(魔物にもランク付がされていて同じランクの魔物1体と同じランクの冒険者一人が戦って勝てるというレベルだ。)
俺が魔物について詳しくなっているのは、デモンさんが装備を造っている間、宿で何もしないのはつまらないので時々ギルドに行き、スアットさんから魔物について教えてもらっていたのだ。
どの魔物が危険かなのをしっかり知っておけば、前のゴブリンキングみたいにまともに戦う前に逃げるという選択肢が取れるからだ。
俺はCランク冒険者なのでこの依頼を受けることができる。そしてオーク一頭から取れる肉は上手くいけば50キロ以上取れる。つまりオーク一頭倒してそのまま持って帰れば肉は解体してもらえるだろうから銀貨50枚近く手に入る。
なかなかない美味しい依頼だ。
よし。この依頼を受けよう。
「スアットさん。この依頼を受けます。」
俺がオーク肉の依頼の紙を見せるとスアットさんは少し考えて言った。
「兄ちゃん。この依頼はやめといたほうがいいぞ。なんでこんな美味しい依頼が今まで残っていたと思う?」
そう言われると確かにおかしく思った。こんな依頼は張り出された途端に冒険者同士で争奪戦になるはずだ。それが俺が取るまで残っていたということは何か問題があるに違いない。
「実はここから近い今までオークが出現していた場所で悪魔の目撃情報が出るようになったんだ。もちろん遠くの場所に行って狩ることもできる。だがその場所以外はあまりに遠すぎて報酬と労力が釣り合わなくなっちまうんだ。それでも受けるのか?」
そんなことが。確かにここから近い場所以外となると隣の国まで行かないといけなくなる。だけど近い場所に行こうとすると最悪死ぬかもしれない。
受けるか、受けないかの2つの大きな選択肢。
だが俺は、
「受けます。もし悪魔に会ったら全速力で逃げればいいですから。」
そう答えるとスアットさんは諦めたようにため息をついた。
「だったらいい。無茶はするなよ。そういう冒険者はたいてい早死するからな。」
俺はスアットさんの忠告を無視して行くのだ。死ぬのは許されない。
すぐにオーク一頭を倒して帰ればいい。
オークを狩りに行く前に俺は依頼主の元を訪れた。
依頼主は料理店のオーナーだった。
お店に行ってみると他の建物とはひときわ目立つ大きなお店があった。
オーナーはでっぷりと太った人だった。
「最近はオーク肉の仕入れなくなっていてね、君に取ってきてほしいんだよ。多く持ってきてくれたらオーク肉の買い取りに色もつけてあげよう。早く持ってくるんだぞ。」
見た目通りの期待を裏切ってくれない偉そうな人だった。
今はそんなことを気にしないでおこう。オーク肉の買い取りの時にイチャモンつけられたらキレるかもしれないけど。
俺はオークが出現する一番近い場所に向かった。アテノ村とは正反対の方角で少し進むと森が見えてきた。木が生い茂り薄暗い森。オークはゴブリンより賢いため、2頭以上いる場合連携を組んで襲ってくる。最悪奇襲も仕掛けられる場合もある。
俺は最新の注意をはらいながら、新しい装備をつけ深く薄暗い森の中へ進んでいった。




