知るものの悲しみ
知ることは誰にでも平等ではあるけれども、知ってはいけないものはある物だ。
いつかの誰かは言っていた。
そう、この世には知るべきことと知らなくてもよいものがあると。しかしそれを区別し知ることなど不可能に近い。だから、これから語る話は知らなくてもよいものを知ってしまったものの物語。
誰しも特別な人なんていなかった。いるのは少しずれた感性や感情の違いなだけだ。この違いがとても大切だったのだ。
ある少女はいつもの何もない毎日を暮らしており、大変なこともあったが努力して乗り越えたり挫折したりしたがあきらめたことはなかった。ただ少女の少し異常なことは悲しみの感情に対して敏感なことだった。ただそれだけだった。それが少女を終わらない道へ誘導した者がいたかもしれないが、これは本当に偶然の偶然が重なった運命なのかもしれない。
少女はいつもの日課をこなしていた。それが終わると散歩をした。そして空を見上げるのが好きだった。
そんな時に見てしまった。それはほんの瞬きの間でしかなったけど少女は見ていた。それを見た少女は、頭を抱えだした。そしてすぐ近くの人に助けられたが、その痛みはひかなかった。その時に見てしまった。全知と言える可能性と今いる在り方について知ると少女は泣き出した。周りにいた人も困惑していた。が、少女が泣き止むと周りにいた人もホットし何があったか聞こうとし、少女が話そうとした時に周りにいた人は首を切られ死にそして少女自身が殺されるものを見てしまった。そして少女は走り出してしまった。
少女が人のいない場所に行くと、声が聞こえた。
「貴方何もですか?私の行動が分かっていたかの動き、そしてあれを見て何を知ったか教えてくますか」
そこには桃色のメイド服を着た美女がいた。少女はその桃色のことを無視して走って行った。
桃色はそのことに対して確信を持てたのか、少女の足を切り裂こうとしたが、少女はそのことは知っているのかのように避けていた。しかし少女は走っているけど何処に向かっているかは桃色は分からなかったようだ。
桃色はそれから何回も攻撃したが避けられて、少女の能力を観察してある考察を立てて攻撃をしたがそれも避けられたことで確信を持ったようだ。そして桃色の攻撃はとうとう少女に届いてしまった。少女は何で?と疑問を浮かべ桃色を睨んでいたが。
「あなた自身まだまだその力に対して未熟なだけ、ただそれだけのことです。それにあなたを攻撃していることで分かったのですが、知り過ぎは過ちを近づけるものなんですよ。今からするのは知った対価を払うだけです」
桃色は少女を切り裂き、苦しむ間もなく殺された。そして桃色は最後に呟いて。
「それにしても、使わずにここまでできるものでしたかね。まあ、なったらなったここでは本当の意味で戦えないから情報与えただけになるね~」
そして桃色はやることを終えて消えた。
少女は人の核となる、心臓や脳が無かったし肉体も無かったのに薄っすらといた。言わば、幽霊状態だった。
少女はこの姿を見てとても落ち着いていて、自分の物をみて流れるはずの無い青い涙が流れていた。そしていつの間にか手には傘を持っていた。その傘の使い方を知っているかのように使いだした。
そして少女は目の前の物を土に返した。そして少女が持ち歩いていた物なのか鏡が落ちていた。
少女の髪や目は青く染まっていて生前と変わっていた。それを確認したら覚悟を決めたのか、手に持っていた傘で目の前の空間に素振りするとそれは現れた。
そこからはもうほとんど覚えていなかった。ただ自分を知る旅をしていた。そして出会った●に。
その時の姿は少女のような幼さではなく美女と言われるほど美しさがあった。
そこからは、●に対抗するために生きていた。
補足
・肉体が無いと言っているのに土に返した
ぐちゃぐちゃになり過ぎて肉塊であって肉体ではなかったのでそれを土に返したということ
・少女以外もあれを見たことに関して
例え少女以外もあれを見たとしても全知になる事なんてありませんただ少女が異常だっただけです。
・桃色が何をして確信を持てたか
自然的要因を意図的に作り出し確実に当たるように調整し偶然の攻撃をしただけです。
どうでしたでしょうか、いつもどうり謎しか残さない作品でした。