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偽物  作者: アリス
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6


『ほんとにいいの??』


『なによ?!自分で誘っときながら!!』


『別にそんなんじゃねぇよ』


正はあおいの返事を心から喜びそれが現実なのか疑った。

しかしあおいの態度でそれが確信へと変わった。



実感が沸いてきたのはちょうど3時間目だ。授業の暇さに腹がなってきた頃に『そろそろ部活だなぁ…てかあおいマネージャーなってくれるんだった』そう頭で思うと妙にテンションが上がってきた。『ついにあおいを誘ったぞ』とまるでデートの誘いを許してくれたかのような喜び具合だったと後から思った。



なんだかんだで授業も終わり生徒たちが『さぁ部活だ』という雰囲気になってきた。


掃除の時間を利用して正はあおいに声をかけた。


『今日さぁさっそく練習きてほしいんだケド大丈夫か?』


『今日?!いいよ!』


正はもう一ついいたいコトがあったのだが彼にはまだその勇気がなく例え言ったところでどうしたらいいかわからない状態になるのが落ちだろうと考えて言わなかった。




『部活終わったら一緒に帰ろう』




あおいは先輩へのあいさつや顧問の先生にマネージャーになるコトを伝えたり、と1日目は大忙しだった。しかしあおいは1年でもかわいいと有名なため先輩受けは上々。

そんな反応を見て正は『連れてくるんじゃなかった』と後悔した。それは敵を増やす結果になるだろうと考えたからだ。

実際彼が部活を終えるまでにあおいは何人ものサッカー部員に告白されたとあおい本人に聞かされる結果となる。



それからという毎日は部活を精一杯頑張るだけだった。


それはあおいに少しでも好きになってもらおうという気持ちとあおいがサッカー部員からモテているという現実から目をそらすものだった。

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