1、あるあるな転生方法
「ふぁぁぁ…眠みぃ…」
そう呟きながらも、暗い部屋の中、キーボードを動かす。
俺の名前は霧島大智。大学生で、周りからは勉強もしない屑だの、陰キャだの、酷いあだ名で呼ばれてたりする。
そんな中、俺の生き甲斐はそう。ネトゲとラノベである。
俺はネトゲとラノベが大好きだ。
中学生の時にこの二つに出会ってから、今までずっとやったり、読んでたりした。
今ではネトゲはその界隈では有名なトッププレイヤーになった。課金した甲斐があったもんだ。ちなみに、今現在もネトゲをしている。
ラノベは王道からゲスい系、風変わりなやつまで…物凄く読んでいる。
「うわっ!?シークレットボックス!?買わねぇと!!」
なんだと!?スペシャルレア確定のシークレットボックスが出現しました!?幾らだ?……5000円。…安すぎねぇか!?
流石シークレット!!今すぐ購入!!
だが、人生そう上手くは行かないもので、
ー残高不足ー
「はぁ?残高不足?ふざけんじゃねぇぞ!!!」
急いでコンビニ行かねぇと!!
幸い、俺の住んでるアパートは立地がいい。コンビニがすぐ向かいにあるのだ。
俺は財布を握りしめて急いで家を出て、階段を下る。
運動神経があって良かったと初めて思った。
さて、コンビニは目と鼻の先。
だが、信号機が青にならない!!!
まだか!?
まだか!?
まだか!?
まだなのか!?
ようやく青になった!!!!!
急がなければ…シークレットボックスが…
そこで急いでたのが原因だったのだろう。
俺は信号を無視して突っ込んで来るトラックに気が付かず…
そのまま轢かれた。
こうして、俺の“1回目”の人生は終了したのである。