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十四話 答え2

初めて大怪我をした。その怪我は自分の

失敗から生まれた物だった。体を必死に

起こそうとすると体に刺さった鉄の剣の

破片によってできた傷口が痛む。



「零次っ!」



痛みで意識が薄れる中確かに聞いたあの

人の声を。

いつもは冷たい態度で無茶苦茶言うのに

このときは違った。

傷を与えた相手に目もくれず必死に俺の

傷を癒やそうと治癒魔法を使う彼女の姿

が微かに見える。



彼女はいろいろな表情を持っている。

うざそうな顔、嫌そうな顔、虫でも見る

ような顔、面倒くさそうな顔、そして

たまにみせる優しさに溢れた顔。

その表情に心を惹かれる。もしも、彼女

が夢を叶える事ができたらどんな表情を

するのだろう。俺は何も彼女に付いて知

らない。

どうして彼女がオルサに行きたいのか 

も。それでも、見てみたい。彼女の幸せ

そうな顔が。俺はただそれだけで彼女の

行く道を

歩いて行く。一緒に…………。




川を下って一時間、レビィさんはそれき

り何も言わなくなった。川を下るボート

は心地よく揺れ、人々を眠りへと誘う。

レビィ

さんも目をつぶったままジッとしている。

きっと眠っているのだろう。俺も寝よう

かと目をつぶる。

ボートに乗る前、海まで行くといって

いたのでまだ時間はかかるだろう。

思い返せばここ数日あまり寝むれてない。

いい機会だろう。



そう思って零次も体制を崩し、眠りにつ

く。揺れるボート乗る中、二人で眠るそ

の旅はとても気持ちの良いものだった。



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