表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

7

足を上げて懐中電灯で照らしてみたが、そこには何もなかった。


――気のせいか。


しかし数歩歩いたところで、また踏んだ。


先ほどと同じものを。


再び照らしてみたが、やはり何もない。


でもけっして気のせいなんかではない。


確かに何かを踏んだのだ。


――えっ、どういうこと?


俺は急に怖くなり、慌てて家を出た。


自転車のところまで走ると自転車に乗り、そのまま田んぼに直行した。



「遅かったな」


父にそう言われ答えた。


「途中のコンビニでコーヒー飲んでたんや」


「そうか。で、田んぼ、どうやった?」


「問題なし」


「そうか」


俺はそのまま自分の部屋に向かった。



数日は何事もなかった。


しかしある日学校の廊下を歩いていたとき、また何かを踏んだ。


あの廃家で踏んだものと全く同じ感触だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ