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「確立百パーセントか……」


「そうや」


「なるほどな」


「才能のない俺でも、一生懸命修行すれば、それなりの力を得ることは出来る。そんならその力を使って、人を助けたい、少しでも師匠の力になりたい。それが俺の望みや」


「そんなこと考えてたんか」


「俺はあの日のことが忘れられん。真琴さんが俺の目の前で死んだあの日のことが。俺は少しでもいいから、彼女のようになりたいんや」


「決意は固まっているようやな」


「人間はいつ死ぬかわからん。だったら今を、今日を、毎日をせいいっぱい生きる。そう決めたんや」


「今を、今日を、毎日をせいいっぱい生きる……か」


そう、それは真琴の最後の言葉だった。


としやはそれを、十年後も二十年後も守り続けることだろう。


だったら俺も……。



       終

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