表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/43

4

二人ともこのあたりでは珍しく一人住まいなので、何かあったときのためにと、うちの家に顔を出すのがいつもの習慣となっていた。


そんなことを考えていると、ますます確信がわいてきた。


今なら行けるぞ、と。


俺は自転車を道から見えないところに隠すと、真っ直ぐあの家に向かった。


子供のころは見ただけで距離を感じていたものだが、中学生の足ではすぐに着いた。


玄関に回るとドアは壊れていて、半開きになっている。


でも身体が入れるほどのすき間ではないのでドアを引いてみたが、錆び付いているのかすんなりとは開かない。


そこを力任せに引いたところ、変な金属音を響かせながらドアが開いた。


俺は中に入った。


外は夕方でおまけに大雨なので、普段の夕方よりは暗いが真っ暗ではなかった。


しかし家の中に入ると真っ暗だった。


俺は懐中電灯を手にして、未知なる世界の探索を始めた。


それほど広い家ではない。


このあたりの一般住宅よりは小さめだ。


前に誰かから聞いたことがあるが、以前は一家族四人が住んでいたらしいのだが、叔父さんが一人で住んでいる家のほうが大きいだろう。


見渡して思ったことは、家具やその他のものがそのまま手付かずで残っているという印象を受けた。


どれも見事にほこりまみれとなり、それなりに朽ちてはいるが、それをのぞけば今現在も一家四人が住んでいても不思議ではない状況なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ