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俺は再び、その八割と言う統計は、誰が何処でどうやって取ったんだと聞きたくなったが、やっぱり黙っていた。
「で、どれくらいがいい?」
「一万円ぐらいでえんとちゃう」
「それ安ないか?」
「そなん言うなら百五十万用意できるん」
「できん」
「だったら一万円で。ある?」
「ゲームのソフトを買おう思てたから、それくらいならあるけど」
「じゃあそれでええな。それを嫌と言ったら、にせものやな。多分。確率的には……わからん。どっちにしても何年も評判いいみたいやから、大丈夫と思うわ」
そして二日後の日曜日に行くことに決まった。
高知に行く前日の夜に、部屋でまた踏んだ。
――またか。
俺はそう思っていたが、その先がいつもと違っていた。
踏んでいた何かが移動を始めたのだ。
俺のかかと辺りから上にゆっくり上がっていくと、そのまま足首を掴んだ。
――!
その感触はまさに手。
子供の手に掴まれているのだ。
――としやの言った通りだ。




