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とにかくとしやが明日と言うのなら、明日にするほうがいいのだろう。


俺はそう思うことにした。



次の日の朝、としやが放課後と言うので、俺は放課後を待った。


その日の授業はほとんど頭に入らなかった。


ぼおっとしている生徒を見つけるのが得意な先生に、いきなり名指しされてしまった。


今までそいつに怒られたことはなかったのに。



放課後になり、さっそくとしやの元に向かった。


「今から調べるん?」


「まあ慌てんといて。とりあえずうちに来て。話はそれからやな」


「としやんとこ、行くん?」


「さっき言うたやろ」


俺は家によって、母にとしやのところに行くと言ってから出かけた。


としやの名前を出すと、母は文句を言ったことがなかった。


昔からよく知っているし、なにより賢くてしっかり者だと母に思われていたからだ。


賢くてしっかり者と言う点においては、俺も否定は出来ないが。


家に着き、としやの部屋に入るととしやが何かを差し出した。


「なんこれ?」


「読んだらわかる。読んでわからんことあったら、聞いたらええが」


それはプリントアウトされた新聞記事だった。


日付は昭和三十四年。

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