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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

unhabitable zone

急停止のリフレイン ディスコードは届かないまま 死にたいももう口に出ず

ボロボロになって グチャグチャのキミと

繋がり合えたんだ


歪んだ風景の先に 見えた''I''の形さえ

''VD''を前に''LOVE''を分かち合えた気がしてた


僕らが生まれた 奇跡と科学で嫌になるだけファンタジー

どちらにしてもね変わらず不幸なの

誤産だったて


生まれ落ちた日から 1ページも変わらなくて

ここになぜ? どうしてだ? 探し求めても


どうして生きてるんだ

滲んだ風景の先の そのクスリのリフレクション

グチャグチャになる前に殺して欲しいんだ


狂ったままで いいじゃないか


歴史よりその墓石に刻み付けたいんだ


届くように叫んでも 季節過ぎれば

消え去ってく






何故生まれてしまったのだろう。


夏はひどい。急にノスタルジーな記憶を掘り起こしてくる。

肉体的なハビタブルゾーンになっていることはわかる。

息もできるし空腹も満たせる。

いい時代に生まれた。


昔々ヒスイカズラが咲く頃に生まれた少年はろくに飯も食えなかったらしい。

時代の名前なんて勝手に決めたものなんだろうけど。


精神的なハビタブルゾーンにいない。

小さい頃からそう思っている。

走って君を追いかけようとしても赤信号で閉ざされる。ドラマとかアニメとかだったらギリギリで信号渡れるんだろうけど。

ドラマの見過ぎか。


セールスをチェックしている時、毎日着てるヒートテックが破れた時、銀行口座を見た時、ボロボロの財布からなけなしの金を出す時。

仕事しなきゃと、思う。

でも僕は世界が合わなくて学校もやめ、先生の優しさで単位制でもなんとか卒業できて親の金で行く大学もろくに行ってない。

そんなんで普通の人間の生活ができるわけがない。


みんなすごい。


朝ちゃんと早く起きて1時間近くかけて出勤して。

その時間にはなにも生まれなくて。でもちゃんと行って。当たり前なんだろうけど僕には到底できる気がしない。というか一度じゃなく二度もドロップアウトしてる。社会復帰なんて無理だ。


そんな中僕にできるかもしれないって思った事がある。小さい頃から自転車で気持ちよく坂を下るとゆずの夏色が頭の中で流れていた。

後ろに乗せる彼女なんていないけども。


所詮BGMでしかないってのもわかっているけど。


音楽だ。


特段とパンク精神を持ってるわけでもなく友情 勝利 努力を掲げてるわけでもない。

でもなんか僕にできるかもしれないって、僕にしか伝えられないことがあるかもしれないって思った。


ほぼ楽器が弾けないところから2年ちょっとで初めて曲を出した。

評価があまりもらえないのはわかってはいたけど、もうこれしかないんだ。音楽に呪われてるんだって思ってもなにも意味がなかった。

そんなの覚悟でもなんでもない。ヤケクソだ。


音楽をやってる人はみんなおかしい人だと思っていた。でもそれって結局は普通で僕にとって余計ハビタブルゾーンじゃないことがわかってきた。


こんな歌詞カラオケで恥ずかしくて歌えない。

そう言われることもわかっているけどそこの表現を最大限に発揮できるのは死ぬ、や、殺してくれっていう言葉だ。

単純明快に鋭い言葉で汎用性が高いって言っちゃそうなんだけど。


あんなん誰が聞くんだよ!!って曲作ってる人も何だかんだ裕福に暮らしている。勝手にこっち側の人間だと期待してたけど違かったみたい。


そんな中僕のような人も勿論見つかる。


僕は大好きだしある程度のファンもいる。


でも、わかる。絶対生きていくほどのお金がないって




どんどんそれが分かっていって。やればやるほど、上手くなればなるほど、仕事が来ればくるほど、知識がつけばつくほど余計にわかる。

僕はなにして生きていけばいいんだろう。


なんで生まれたんだろう。

勝手にカフカの生まれ変わりとか思ってイきって。


頑張ればいつか結果がついてくるってよく言ってもらえる。

僕の母親は30という歳を迎えずに死んでいる。


果たしてあと5年頑張って売れても遺伝のガン細胞を持つ僕が2年やそこらで入院する前に生み出したもので誰かの心を動かせたりするのだろうか。


余計意味がない気がする。25になっても売れないかも知らないしね。


ぐっちゃぐちゃのどろどろになってるこの気持ちを曲にしたって到底自己満でしかなくて、それが味って言い切って、馬鹿みたい。


あの世ってものがあるのなら、生きる目的を探さなくてもいいんじゃないかなと思う。

でもきっとないのだろう。

人類がこんなに長く生きていて幽霊だったり宗教だったりこの前ガンで入院してたおじいちゃんが言ってた三途の河のことも。

そんな長く語り付かれていたらきっとあの世の存在が明確になっていると思う。

でも明確になっていないってことはそういうことなんだろう。


縦や横はこんなにも明確になっているのに、奥行きはなんでこんなにも無いんだろう。

それは無いからだ。


だから生きる目的を探すんだけど。

どうせもう10年経たずに死ぬって考えるとあんまりな〜。

延命治療もきっとほとんど親の金で生かされるって考えると生まれてから20年、ガンになって死ぬまでの2〜4年95%くらいの人生を親に生かされて。ほんとに涙が出る。

申し訳ない。

あの時もらった初ギャラ。

ちゃんととっといてあるんだけどどうしても言えなくて

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