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このふざけた人生に終末を  作者: シロクロ抹茶
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第1章 第2話 案内(ガイド)

 

 昨晩ナイトはギルドで晩御飯を食べた後、明日の予定を決める為、エドガーの泊まっている宿の同じ部屋に泊まらしてもらった

 もちろんエドガーのお金で。


 今日の予定は午前から午後までは、つい昨晩初めて名前を知った此処アルメリカ王国の案内。

 そして昼食を挟み午後からはギルドに向かいCランククエストを受けるつもりだ。


 ちなみにクエストは自分のランクの1つ上のクエストまでが受けられるが、パーティーに自分より高いランクの冒険者がいれば高ランクのクエストを受けることも可能だ


「エドガーさん起きてください朝ですよ、今日は街を案内してくれるんですよね」


 エドガーのうるさい鼾声の所為で朝早く起きて、身支度を済ませたナイトがエドガーの肩を揺らす。


「…うん? あぁ、ナイトかおはよう、すぐ準備を済ませるからちょっと待ってろ」


 少し残っている酒の匂いを漂わせながらエドガーは準備を済ませようとする。

 そして準備を済ませたエドガーは眠気を無理矢理覚まさせる為、自分で自分の両頬を思い切り叩いた。


「よし! じゃあ行くぞナイトまず何処から行きたい?」


 眠気を飛ばしたのかキリッとした顔でナイトに聞いてくる。


「そうですね、それではまず無難に王城まで案内してください」


「分かった、王城だな任せろ、じゃあ今すぐ向かうぞ!」




 そうして宿を後にしたエドガーとナイトはこの王国の王城を目指す。

 道中は朝早いにも関わらず店を開き始める商人達でいっぱいだった。

 そして王城の前に辿り着いたところで




「よし、此処がこの王国の王様クリス・バン・アルメリカが住まう王城だ、この王城は王国の北端にあって南に向かうにつれて地位が下がって行く、冒険者達は大体中央に住んでいて南端には…簡単言うとスラム街だな、あそこは治安が良くないからあまり近付かない方が良いぞ、よしじゃあ次は商店街に向かうぞ」




 ナイトは王城のあまりもの大きさに感嘆の声をを漏らしながエドガーに着いて行く。




「そういえばこの国に図書館はないんですか?」


「いや、あるぞなんなら案内してやろうか?」


「でしたら是非、お願いします」


「でもお前文字読めねぇんだろ? 図書館なんか言っても意味ねぇんじゃねぇか?」


「いえ、多少は読めるようになりましたよ?……本当は全然読めないけど…」


 ナイトは小さく本当の事を呟く


「ん? 何か言ったか?」


「いえ、何も?」


「そうか」




 そしてナイト達は商店街の手前にある図書館に辿り着いた。




「此処が図書館だ、出入りは自由だけどほとんど貴族達しか使ってない、それと確か図書館の管理人は魔人族だって聞いた気がするな」


「魔人族…ですか?」


「なんだナイトもしかして、魔人族も知らないのか?」


「はい、恥ずかしながら…」


「魔人族ってのは俺達人間族を含む7種族の1つで他には、亜人族あじんぞく獣人族じゅうじんぞく竜人族りゅうじんぞく精霊族せいれいぞく神霊族しんれいぞく、があってその中でも魔人族と人間族は仲が悪く此処数年もずっと戦争が続いてるほどだ。」


「ではなぜその魔人族が人間族の王国でしかも図書館の管理人なんかをしてるんですか?」


「俺もよくは知らないが、どうやら人間族と魔人族のハーフらしくて、いろいろあって王国から図書館の管理をしろと直々に命令が下ったらしい」


「そうですか……7種族……」




 それからナイトとエドガーは商店街先ほどよりも賑わっている商店街に向かった。




「此処は知っての通り商店街だ、門を抜けた大通りの露店街とは違って品揃えも品質もなかなか良いものだ、だけどその分値がはっちまうがな」


「商店街ではどんなものが売ってるんですか?」


「露店街とさほど変わらねぇが、魔道具や武器が売ってるな、あと地下や特定の建物に入ると奴隷が売ってある」


 ナイトは奴隷と言う単語を聞いて眉をピクッと動かした。

 地球で生きていたナイトにはあまり聞き慣れない単語だが、本当に売られていると聞くと他人事でもあまり良い気持ちにはなれそうになかった。



「よしもうすぐ昼だし、露店街に戻って飯にしようか、その後は2人一緒では初のクエストだ!」




 そうしてナイトとエドガーは露店街に向かい適当に露店で食べ物を買い2人は食事を始めた。


 ナイトは日本でもよく食べていたサンドイッチを1つ、内側にバターを塗られこんがり焼かれたパンに肉厚なベーコンと、チーズ、レタスもどきが挟まれピリ辛のソースが塗られ食欲をそそる。

 もちろんエドガーの奢りだ。


 エドガーは串に刺された様々な種類の肉にソースを塗ったシンプルな物を10本ほど。

 その串肉はシンプルだが恐らく塗られているソースは特製の物だろう、ソースが鼻腔をくすぐり無理矢理にでも食欲を湧かさせ、見ただけでも美味しい事を証明している。


 2人はそれぞれ幸せそうにそれを食べ、食事を済ませると2人はギルドへ向かった。










現時点でナイトは文字を読む事は出来ていません。\(^o^)/

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