第1章 1話 異世界召喚
「とりあえずギルドで冒険者登録して金を稼ぐべきなのかな?」
そうナイトは呟き草原を歩き始めたとき、スライムが急に襲いかかってきた。
「うぉ! 危な! こちとら体力5しかないんだぞ!?」
ギリギリのところで避けそのままスライムを蹴りつけた。
するとスライムは弾け飛びそれ以降動かなくなってしまった。
「スライムって弱すぎるな、戦闘訓練も兼ねて道中に出てきたスライムは倒しておくか」
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道中のスライムを倒しながら歩いていると、大きな門を見つけた。
その入り口にはたくさんの人と馬車の列がありさらにその奥には門番らしき人影があり一人づつ荷物検査を受けている。
どうやら中に入るためには検査を受けないといけないっぽいな。
そんなことを考えながらナイトは列に並ぶと自分の番が回ってきたので荷物の検査を受けた。
「何処からきた?」
早速そんな質問をされてちょっと困惑したが適当に返すことにした。
「遠い東の国からです」
「そうか、ということは旅人か何かか?」
「えぇ、まぁそんな感じです、かね」
「それにしてもお前、この板みたいなものといい、その変わった服といいなんなんだ?」
「え? あぁ、これはあれです、魔道具ですよ!」
やばい! 思わず適当に答えてしまったが本当に魔道具なんてあるのか!?
「なんだ魔道具か、何かの兵器かと思ったぞ」
よかった〜 どうやら納得してくれたみたいだ。
にして兵器と思ってたのか、この世界の文明は高い方なのか? まぁ関係ないことか。
「すみませんこの辺にギルドってありますか?」
「ギルドか、あるぞこの門を抜けて、そのまま真っ直ぐに進み五つ目の曲がり角を曲がってすぐにある」
「分かりましたありがとうございます」
ナイトはそうお礼を言い、言われた通りの道を歩いて行った。
門の中はなかなか綺麗な街並みだった大通りではたくさんの露店が開かれ人で賑わっていた。
そうしてしばらく歩くとギルドらしき建物が見え中に入ってみた。
中は冒険者らしい人々がいた。
そして冒険者らしい人達は明らかに貧弱で吹けば飛ぶようなナイトを睨みつけ始めた。
ナイトその視線に怯えながらも、とりあえず受付らしいところに向かった。
「あ、あのここはギルドでよろしいでしょうか!?」
不登校でコミュ障のナイトは勇気を出して受付嬢に聞いてみるが、緊張しすぎて声が裏返ってしまった。
「はい、ギルドで大丈夫ですよ、冒険者登録でしょうか?」
ナイトの後ろでは会話を聞いていた冒険者達が笑い転げている。
顔を真っ赤に染めながらもナイトは勇気を出した。
「あ、はいそうです、あ、あと地図ってありますか?」
「地図ですね、こちらが地図になります、それと冒険者カードを作るので名前を教えてください」
ナイトは地図を受け取り、冒険者カードを作るので名前を教えてくださいと言われ、あることに疑問を抱いた。
「名前だけですか?」
「はい、名前だけ教えて貰えれば冒険者カードは作れますよ?」
「ステータスの確認とかしなくてもいいんですか?」
「?はい、そのステータスとかはよく分からないですけど、名前だけで大丈夫ですよ」
「はぁ、えっと名前ですねタカナシ・ナイトです」
「タカナシ・ナイトさんですね、ありがとうございます、えっと冒険者について説明した方がいいでしょうか?」
「じゃあ、お願いします」
受付嬢から聞いた冒険者についての説明を要約すると、
冒険者のランクは6段階でE.D.C.B.A.Sランクがあって最初はみんなEランクで、こなしたクエストの個数または、討伐した魔物の強さによって上がるらしい。
ランクごとに受けられるクエストや受けられるサービスがある
と、まぁこんな感じだった。
それからお金が必要だったのでEランクのクエストを受けてギルドを後にした。
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クエスト内容はスライム20体の討伐で、報酬は銅貨10枚だ。
ナイトは難なくスライム20体を討伐すると、クエスト受諾証明書に異変が起きた。
証明書には何やら文字が浮かんでいた。
おそらく、クエスト完了って意味なのだろう。
「にしてもクエスト完了したら文字が浮かび上がるってどういうしくみなんだ? 」
ギルドに戻る前にナイトは何と無くステータスを開いてみた。
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小鳥遊騎士 16歳 男 レベル:5
種族:人間族
筋力 : 15
体力 : 15
物耐 : 15
敏捷 : 15
魔力 : 15
魔耐 : 15
技能 : 魔法創造・鑑定・lgmjdmj
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「そういえばこの世界にはステータスって概念がないみたいだけど…鑑定のお陰かなそれに最後のスキルよく見たら文字秒単位で変わってるし、謎が沢山あるな、とりあえず今日は飯食って野宿だな」
そう言いナイトは報酬をもらいにギルドへ向かった。
ギルドに着くとギルドの中は昼間より少し騒がしかった。
しかしナイトはとりあえず無視し受付嬢に話をかけた。
「すみませんクエスト完了の報告と報酬を貰いに来ました」
「はい、確かに、こちら報酬の銅貨10枚になります」
するとそこに酔っ払った短髪の20代後半ぐらいの男が来てナイトと無理やり腕を組んできた。
「よぉ新入り、俺の名前はDランクのエドガード・ゲルガーって言うんだ気安くエドガーって呼んでくれ、よろしくな!」
「は、初めましてタカナシ・ナイトって言います気軽にナイトって呼んでください」
「おうナイトさっきSランク冒険者がダンジョンの40階層に初めて辿り着いたって言ってお祝いに奢ってくれてんだ、だからナイトもなんか奢って貰え!」
「え、じゃあ1番安いのを頼みます」
「なんだ、無欲な奴だな、そういえばお前俺のパーティーに来ないか? 俺、今仲間がいなくてよ、ちょうどいいからお前来いよ!」
「えぇ、じゃあお言葉に甘えてパーティーに入れさして貰います」
「よし! じゃあ決定な! よろしくなナイト!」
「はい、よろしくお願いしますエドガーさん」
ナイトはコミュ障なので、一人の時と誰かといる時でテンションが物凄い変わります(笑)