このふざけた人生に終末を
初投稿?
俺は小鳥遊騎士、年齢は16歳で現役不登校中の童貞だ。
うちの母親が俺を妊娠して直ぐに父親は失踪、
母親は俺を産んだと同時に亡くなった。
その後は叔父に引き取ってもらい育ててもらうことになったが、この叔父が厄介で、酒を飲んでは暴力を振るったり、お金をギャンブルにつぎ込んだりと、とにかく物凄いクズだった。
そのうえ、俺の騎士っていうキラキラネームのせいでイジメられたりとしていた。
そんな俺の最後の救いになったのは、ゲームやアニメなどである。
今日もずっと待ち望んでたゲームの新作が売り出された日で、買ってすぐにプレイするはずだった……
「え、売り切れ?」
店頭にはゲームの売り切れを示すビラが貼り出されていた。
俺は何かの見間違いだと思い目をこすりもう一度見てみるが、そこにある文字が変わることは無かった。
「不幸だ……」
フラッシュバックの如く過去の記憶が蘇り現在の出来事を照らし合わせ、思わず口から漏らしてしまう。
「仕方ない帰るか…」
そう呟き、踵を返して、目を見張った。
12歳ぐらいの喪服のように黒い服を着た少女が、フラフラした足取りで青ではなく赤信号を渡っていた。
そして、その少女に迫るトラックが一台…
俺の体はいつの間にか動いていた、理由は分からないでも、助けないと絶対に後悔すると思った。
少女の元に辿り着くと俺は、力任せに無理やり自分の方へ引っ張った。
少女を助けることは出来たが、力任せに自分の方へ引っ張った所為で逆に自分が車線上に放り出される形になった。
迫る死を目の前に一瞬光が走ったように見えた。
今のがフラッシュバックなのか、なんなのか分からない、だが最後に、もうすぐ終わる人生で唯一救った命の安否を確かめるべく、先ほどの少女の方に目をやる
少女は生きていた。
しかし少女はニヤついた顔でこちらを見ていた、そして……
『行ってらっしゃい』
そこで俺の意識は深い闇に落ちて行った。
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「う、うぅん、何処だ此処、夢では無いよな、俺ってトラックに轢かれて死んだ、はずだよな?」
痛む頭を抱えつつ、周りを見渡す。
どうやら俺は、このうそのような広い草原の真ん中で、これまたうそみたいに大きい木の下で寝て……気絶していたみたいだな。
「こんな場所があったらとっくに世界遺産だよなぁ、ということは此処は地球じゃないって考えるのが妥当か、あ、見たことない動物が…あれは完全にスライムだな、てことは絶対に此処は異世界だなぁ」
目を凝らして遠くを見てみると青色のぷよぷよしたものが何匹もいる。
「とりあえず状況整理しようか、まずトラックに轢かれて死んだと思って目を覚ましたら何処か分からない異世界に飛ばされてました、んで持ち物はスマホと太陽光発電充電器だけか、電波は当然通ってないよなぁ、後はお約束の、ステータスオープン!!」
魔法というものを適当にイメージしながらそういうと目の前に画面が表示された。
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小鳥遊騎士 16歳 男 レベル:1
種族 : 人間族
筋力 : 5
体力 : 5
物耐 : 5
敏捷 : 5
魔力 : 5
魔耐 : 5
技能 : 魔法創造・鑑定・agwmjdg
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「これってあれだよね、そこらの村人より弱いよね、唯一まともなの魔法創造と鑑定だよね、しかも魔法創造しても絶対魔力切れ起こすよね、後この最後の気持ち悪い技能なんなの!?」
最初は冷静だったもののどんどんヒートアップし、最後には雄叫びをあげていた。
「絶対これ見えてないだけで、不幸スキルあるよね、あぁ神様本当にいるならどうかちょっとした幸運だけでも恵んでください!」
これからもよろしくお願いします!