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行くあて

作者: 鷹木 伊乃

列車が一本やって来た

私と名前のついた駅に

けれども私はそれに乗らない

乗ったら行く先は決まっているから


列車がもう一本やって来た

私と名前のついた駅に

乗ろうか、乗らまいか。

本を読みつつ見ない振りをした


列車がまた一本やって来た

私と名前のついた駅に

列車に少し歩み寄った

けれども扉は私を拒んだ


列車が最後にもう一本

私の所へ来たのではない

私が列車の来る場所へと来た

そろそろ出発、忘れねばならぬ

ワアワアわめけど忘れねばならぬ

私は全て新しいのだ


昨日の私が此方を見ている


どうかどうか、御幸せに

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