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夏生詩集3

そんなときも

作者: 夏生

どちらへいっても

閉じられている

そんなときもあるさ


誰も聞いてくれない

見てくれない

そんなときもあるさ


ぽつんとひとり

泣くことしかできない

そんなときもあるさ


定まらない心が

落ちそうになったり

崩れそうになったり

そんなときもあるさ


おさらばすれば

それまでよ

そこ止まりよ

もったいないよ


そんなとき、は

思いもよらない変化を

見せるから

大切にして心に

しまっておくとよい


次のそんなとき、に

引っ張り出すと

案外穏やかな顔を見せる

かもしれない











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