Dawn of business
政府から見捨てられた僕たちは、ずっとどん底に落ち続けている。しかし、それと同時に社会もどん底に落ち続けているのだった。人に夢を与える仕事なのに、こんな環境で夢を与えるなんてできない。そう思っているが、何としてもこの危機を乗り越えなければならない。
長井君が新企画の発表をしている中、ほとんどの人は興味を示していないが、あえてここは、話を聞いてみようと思った。
「夢を求めているのは子供だけではありません。ターゲットを増やせばいいのです。」
そう、常識を覆すことがビジネスチャンスになる。こうやって進化していった会社は多い。
「今のサンタ事業が厳しいのは、少子化問題にあることは皆さんはもう痛感していると思います。では、その状況を回避するにはどうすればいいと思いますか?」
辺りは相変わらずざわざわしているが、誰一人聞かれた問いについて考えようとしません。ここまでくると、長井君が可哀そうに見えてくるが、彼の姿は堂々としている。正直僕はこんな長井君の姿勢が非常に羨ましかった。
「少子化問題を解決すればいいってことですよね?」
僕はあえて勇気を持って発言してみた。周りにどう見られているか非常に気になっていたが、その不安は長井君の嬉しそうな微笑みで解放された。
「このデータを見てください。この国は、今や戦後と違い物にあふれ、ITが発達しました。しかしこれらによる副作用がストレスを減らす、オキシトシンが不足しています。オキシトシンが不足することで不安や恐怖心が増し、他者への信頼の気持ちが薄れる。非社交的になり、人と関わりたくないという思いがが強まってしまい、最終的には親密な人間関係を結ぼうという気持ちがなくなってしまいました。」
この話を聞いた人たちは、少しずつ興味を示すようになってきた。
「では、あなたは皆のオキシトシンが分泌されればこの国は元気になり、少子化の解決に導けるとお考えですか?」
「そのとうり。我々の事業を立て直すこと、少子化対策は全てこの国の幸せを取り除くことにつながるのです。」
完
申し訳ありません。結局クリスマスまでに完結させることができなかったうえに、アイディアがまとまらなくなってしまいました。なのでこの話はここで打ち切りにします。クリスマスのストレスで中途半端に始めてしまった作品で、何も考えずに書いてしまいました。このような終わり方をしてしまい楽しみにしていた読者の皆様にここにお詫び申し上げます。
今回のことを反省し、今後の作品作りは、全てをかけるつもりで挑んでいきますので今後ともよろしくお願いします。