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サンタクロースの新事業開拓  作者: シズ×ヤマ
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経営難

そう遠くはない未来。


「社長、今年も赤字っす。いったいどうすればいいんですか。」

どの会社でもありそうな会話からはじめてしまって申し訳ない。しかし、私たちだって今後の生活を考えなくてはならない。


「ヤバイっす。年々我々の仕事が減ってきているよ。どうして少子化進んでるの。」

「子供が減ってるから、事業は悪化するばかり。」

「それだけじゃないぜおまけにここ数年はクリスマス撲滅運動が盛んだから我々はどんどん肩身が狭くなっていく。」

「まいったね。昨日3chのスレ見てたら我々のことをサタンと言ってスレを立てている。」

去年、従業員を2000人解雇したこの組織。残念ながらそうでもしなくては経営が厳しいのが現実だ。残念ながら、夢を与えるのにもお金がかかるのが現実だ。サンタクロースって本当にいるって信じてる?みたいなことを話したことがある社会人諸君。サンタクロースが冬にしか働いていないなんて考えていたのであれば、今すぐに考えを改めよ。サンタだって大変なんだ。

「本日の会議を始めます。皆様方が知ってのとうり、我々サンタという職業は暗黒期を迎えています。こうした現状で生き残るための事業を考えていきます。」

いよいよ始まった事業会議。これからどうなるのだろうか。

「では、今回の企画についての案について、新人の長味君が企画を用意したようなので聞いてみましょうか。」

長味君は最近中途採用で入社したサンタである。いったいどんな考えで中途採用を行ったのかよくわからないんだけど。誰も意見を言わないいつもグダグダな会議に企画を持ってくるのは約20年ぶりのことらしい。


「長味です。私の企画を言う前に皆さんにお尋ねしたい。」

辺りがざわざわした。いつも成り立たない会議なんて早く終わりたいと思っている連中ばかりだ。話なんて最初っから聞く気がない。そんななかで質問されて数名ほどいらいらしていた。しかしそれでも彼はしゃべり続けた。

「夢を求めているのは子供だけではありません。」


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