第九十五話 ドラゴン・サピエンス
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「腐……高位のドラゴン若しくは龍が亜人を含む人と交わって生まれた混血ね」
「ふえ~~」
シスターの頭から生えている角それに鱗がある理由を教えてくれるサキ姉さん。
う~~んと、指を口元に当て首を傾げながら話すサキ姉さん。
乳白色の温泉で火照った所為か薄っすらと微かに汗が浮んでいる。
美少女と一緒に温泉。
世の中の男共が憧れてやまないシチェーションだ。
まあ実際は美女が二人と男っぽい人も居るけど……。
それでも男なら狂気乱舞する筈だ。
なので僕もそうなる……筈ではなく流石に恥ずかしいので視線を逸らしてます。
下着姿は良いんだよ。
でもね~~素肌は駄目です。
しかも僕は見た目は四才児。
皆を騙してグフフ~~と、いう気がして嫌なのだ。
何?
何時もやってるだろうって?
……。
………。
…………。
気のせいです。(キッパリ)
そしてサキ姉さんの話の内容だが……。
実は~~知ってます。
それは。
「腐……まあ~~ドラゴンや龍は同族以外と番になる生態を持ってるから成り立ってるの」
「ほ~~」
すみません知ってます。
「腐……ジパングでは竜人。此方ではドラゴニュートと呼ばれてるわ」
「ふう~~ん」
本当にすみません。
知っててすみません。
「腐……ねえカイル」
「ふえ?」
「何か適当に返事をしてない?」
「き……気のせい」
「そう? なら何で目を逸らして」
やばいっ!
気が付いた。
「恥ずかしいから」
「そう?」
ようし誤魔化せた。
まんま真実だけど……。
「腐……他には馬と番になれば麒麟かしら」
「ふうん~~」
「あれ? じゃあエン達は今ドラゴニュートじゃないの?」
「あれは龍人。若しくはドラゴン・サピエンスと呼ばれる亜人の状態ね」
「つまりドラゴニュートの原種みたいな感じなの?」
「気を付けてねあの状態の時にエン達を殺したら罪になるから」
いやいや。
何で殺す必要があるの。
まあ良いけど。
「何で?」
「知性を宿し意思疎通が出来て見た目が人種なら基本的人権が発生するから」
え……マジ?
知らんかった。
「そうなの?」
「法王国以外では法律で決められてるわ」
「へえ~~」
「特に王都では他の国より重罪になるから気をつけて」
その言葉を聴いた途端、視線を逸らすシスター。
……おい。
王都出身。
「なんで?」
「あそこの魔王は代々ドラゴニュートが継承するの」
それは初耳だな。
「うん」
「腐……自分達の始祖になるドラゴン・サピエンスを殺す事は喩え魔王でもやったら物凄い重罪よ」
シスター顔が青くなるのを通り越してますね。
脂汗が酷いですよ。
うん。
「え……魔王でも?」
「魔王がやれば死罪ね」
ビクンッ! そんな音がしそうな程シスターの体が震えた。
おい。
何で知らないの。
あ~~シスター気絶しそうだよ。
「因みに見てて止めなかった人は?」
「腐……それなりの刑罰を受けるわね」
ふらふらと今にも倒れそうなシスター。
「あのう~~」
「腐……何?」
「其処に自分の始祖を食べようとした人が居たんですけど」
「「……」」
僕とサキ姉さんがシスターを見つめる。
ピ~~。
ピ~~。
下手くそな口笛を吹くシスター。
「……腐う~~分かってるわね」
「死人に口無しですね」
「分かったがな」
「あらあら見てない振りをすれば良いのね」
腕まくる僕とクリスにサキ姉さん。
マリさんは見ない振りを決め込む。
「シスター的にやめてええええええええっ!」
悲鳴を上げ逃げるシスター。
うん。
冗談ですから。
だってサキ姉さん最初から笑ってたし。
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