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第七十八話 潜入

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 その日の深夜。



「剣王様」



 僕は眠っている妙齢の女性の枕元に立ち盗んだ剣を持ったまま囁いた。

 剣は目の前の女性から盗んだ物だ。


 因みに仮面は被ってる。


 後は念の為、新月達に認識阻害のスキルを使わせ潜伏してもらってる。


 その数は十人。


「剣王様。起きて下さい」


 妙齢の女性は剣王である。


 実は顔を合わせるのは初めてだ。


 まあ前回は代官というか宰相というかそんな立場の人だったし~~。


 ようは影武者ですね。


 おそらく。


 あれを剣王と間違うとは僕もどうかしてる。


 まあそれなりの実力者だったから分からなかったんだが……。

 

 それはそうと普通は剣王の寝所にまたどり着けない。


 何しろ沢山の罠。


 それに厳重な警備体制が引かれれいるからだ。


 前回はそれが分からず影武者を剣王と思い引っかかった。


 では今回は何故、本当の寝所を特定し辿り着けたのか?


 何人かの警備の者が無駄話しをしてるのを聞いていたからだ。

 それで真の剣王の寝所を特定できた。


 ジョブのレベルは高いかも知れないが勤務内容が悪い者は役に立たんという実例だ。


 それなのに最初の潜入の時、僕は何でたどり着けなかったんだろうね~~。(溜息を付く)


 という訳で僕は更に警戒が厳重になっている王宮の剣王の足元まで侵入してきたというわけです。


 え?


 侵入シーン?


 必要無いですね。


 警備の者のレベルが低すぎて話になりません。


 せめて王族クラスが五人以上でないと……。


 カラルさんは……居ませんね~~。


 夜の生活はもう終えたのかな……。

 子作り……ゲフン、ゲフン。


 事が終ったから自分の寝室に帰っていったのでしょう。


 ベットに居るのは剣王ただ一人です。

 

「……んっ!」


 剣王は思わず枕元に隠してあった剣を取ろうとする。

 だがいくら捜しても剣が無いことに顔を青ざめる。


「僕です」

「……誰だ。君は」

「貴方がキキとキルを通して僕に依頼したんでしょうに。調査報告に参上致しました」

「ああカイル君か……聞いてた通りいい腕だな」

「有難うございます」


 僕は剣王の枕から抜き取っておいた剣を返す。


「どうだ? わが国に仕えんか?」

「生憎ですがお断りします」

「理由を聞いても良いか?」

「最初にお会いした時、僕が影武者の方を剣王様と間違っていたからですよ」

「そうか惜しいな」


 くっくっく……と食えない表情で笑う剣王。


 本気で召抱えたいと思ってないんだろう。

 その表情から分かる。


 そして此方を侮ってると言う事も分かる。

 見下した目をしてるからね。


 まあいいけど。

 

「それに四才児に何を言ってるんですか」


 ビシリッ!


 そんな音が聞こえそうなほど固まる剣王。


「そ……そうか」


 顔が引きつってますよ。

 まさか本当に四才児とは思ってなかったみたいだ。


 少しは意趣返しが出来たみたいですね。

 うん。(黒い笑み)




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[気になる点] >カラルさんは……居ませんね~~。 カラルさん達の常日頃の所在地は『ククル村』なのか『この街の宮殿なのか』……。 [一言] 検索で調べて見ましたがカラルさんは……。 第六話で『キキと…
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