第七百五十話 嗤う
「さてと……」
となるとどうする?
殲滅して良いのか?
『国其の物が無くならなければ良いだろう』
良いの?
『此の時代の法王国は少しオイタが過ぎるから』
ほう。
『少し釘を刺してもいい』
なら国半分潰しても良い?
まあ~~兵も含めて。
『九割まで良いぞ』
其処までかい。
良いのか?
『正直良くないけど』
あっ。
やっぱりかい。
『法王国が召喚した化け物の所為でこんな事態になってるんだし良いぞ』
ああ。
駄目神も鬱憤が溜まってたのね。
僕もだけど。
『まあな』
でも前回は駄目って言わなかった?
『あの時はまだ法王国が一度目の大打撃を受ける歴史では無かったしな』
一度目?
複数有ったの?
『お前元の時代で完膚なきまで叩きのめしただろうが』
え?
したかな?
『シスター達とやったろ』
あ~~。
あったな~~。
『だからその分は残しとけよ』
了解。
楽しみだ。
「はっはっはっ~~」
『はっはっはっ~~』
嗤える。
『怖いわ此の二人』
だから邪神の呟きは聞こえない。
さて。
もう暫く様子を見るか。
「離せっ! 離せよっ!」
ああ。
うす汚れた子供が引きずられてくる。
此れは酷いな~~。
痩せ過ぎだろう……。
禄に飲み食いしてないのが分かる。
重税で禄に食えないのか。
或いは飢饉で食えないのか。
略奪に会い食うものに不自由してるのか。
痩せこけすぎてますね~~。
さて。
「キックウウウウウウウウウウウウッ!」
「ぎやあああああああああああああああっ!」
屋根から降りた僕は其の儘近くに居た男を蹴る。
全体重をかけた。
首が不自然に曲がったけど知らん。
レベル差によるものか。
或いは尋常ならざる速度のせいか。
死んで無いことを祈ろう。
まあ~~。
異端審問官だから死んでもいいけど。
「貴様っ! 一体何処に潜んでたっ!」
「其処」
僕は先程まで居た屋根の上を示す。
つられて全員そちらを見る。
「すき有り」
キン。
「がっ! お……お……」
近くの男の股間を潰したら悶絶してます。




