第四十七話 黄昏。
三話目です
この件をそのままに出来ないと判断した僕。
ククル商会の諜報部【黄昏】に秘密裏に裏づけを依頼していた。
【黄昏】は僕が急遽設立した諜報機関だ。
構成員は法王国に潰された小国の暗部。
数は十人。
全員が高レベルの忍者で構成されていたが国が潰された為ほぼ瓦解寸前だった。
そこで僕は正体を隠し接触。
そのまま囲い込んだ。
恐怖と大金で。
最初は僕に非協力的だった。
プライドが高く此方が侮られました。
なので寝こみを襲い何日も寝せずに弱らせるました。
数日後。
徹底的に僕を恐れさせ反抗心を奪いました。
隠密系スキルで暗殺者に敵うはずが無いのにねえ~~。
後は簡単だった。
命と生活を保障してやると約束し服従させました。
まあ最初は。
何故か最後は懐かれましたが。
何でか。
解せぬ。
此れで彼女らを使い情報を収集し始めた。
やり方は様々。
酒場で集める者。
城下町に入り噂話を集める者。
王宮に入るもの。
王侯貴族の暮らす屋敷に入り込むもの。
僕より劣るとは言え隠密系スキルが使える者は本当に役に立った。
僕はと言うと。
色町で働く女性達に格安の医療を施すと引き換えに客の情報を貰ったり。
他の商人達に物や人の流れを調べてたりしていた。
全ては村と皆を守る為。
因みに先程この部屋に来た従業員は【黄昏】の繋ぎである。
名前は朔。
新月の双子の妹だ。
ここに居る間だけ新月と時々入れ替わる事が多い。
僕の世話と護衛を交互にやっている。
顔を晒したら意味が無いだろうと思うがあえて黙ってます。
本来彼女達は僕に雇われてるとはいえ普通なら僕に反目するのが普通だ。
それだけの事をしたのだから。
傷つけなかったとは言え何度も寝込みを襲いましたから……。
だが何故か全員に懐かれました。
何でだろう?
全員の寝てる場所を襲撃して十日間寝かせなかったのが悪かったのだろうか?
それで怯えたのかな?
或いは耳元で僕に従えと言ったのも悪かったんだろうか?(遠い目)
まさか彼女達が十一日目に全員で頭領になってください、と頼まれるとは思わなかった。
土下座されてね。
途方に暮れたのは言うまでもない。
そういえば全員の目がグルグル回ってたな。
あれ?
というか……。
よく考えたら洗脳の手段じゃん。
僕の行動。
しかも僕が成人したらお情けを下さいと言われました。
頭痛い……。
僕が頭を抱え蹲ったのは言うまでもありません。
仕方ないので将来の僕の嫁達になるという条件で了承しました。
だってねえ?
責任は取らないと。
後で聞いた話では彼女の一族は優秀な血を取り込む事で繁栄してたらしい。
見た目は純血小人族に他種族の血を取り込んで良いのかな?
と思ってたけどね。
後で聞いたら他種族の血を取り込んでも大丈夫との事。
そんな一族らしい。
……良いけどさ。
話が逸れた。
僕がアガスのククル商会で色々な報告を聞いてる時にこの豚王子が来たのだ。
表向きの目的は不穏な動きをするククル商会を探るため。
まああそこまで馬鹿な事をしてなければ本来の目的を達成出来たろう。
なにしろ豚王子は腐っても王族。
普通の奴は逆らえない。
そう普通なら。
僕は例外。
豚王子の不運は僕が居た事。
まさか王族だからと言って撃退されると思わなかったらしい。
表向きの目的の為に大した護衛を付けてなかったのが仇になった。
そんで僕に捕縛されたと言うわけだ。
とはいえ口封じ込みで尋問なんか出来ないの。
なので遠まわしな警告に留めるしかなかったけどね。
なによりその時アガスが裏切ってたとは当時思ってませんでしたし。
気が付いたのは此処に来てからだ。
あの後調査を続行していた所良いタイミング報告が上がったと言うわけだ。
裏切り者の正体が分かったのだ。
まあ豚王子にはそこまで教えないけど。
「さて教えてくれますか? 誰が裏切り者か」
「……」
「勘違いしてるみたいですが貴方の背後に誰が居るかは既に分かってます」
「何っ?」
「貴方の側近が教えてくれましたから」
「嘘だっ! そんな奴は居ないっ!」
「どうですかね。情報元は明かせませんが確かな筋の物です」
「……」
豚王子は心当たりがあるんだろう。
沈黙し息が荒くなる。
この話は本当である。
但し本当の情報源は少し違うのだが。
実は今回の情報は先程も言った通り帝都。
若くは色町で働く女の子達に情報を提供してもらった。
色町では本来なら客のプライバシーを明かさないというのが暗黙の了解だ。
だけどその代わりに本来高価な医療サービスが格安で受けられるとしたら?
結果は予想以上だった。
これ等はククル村を守る為である。
たとえ他国がククル村に好意的でも住む全員がそうとは限らない。
現に目の前の豚王子がそうだ。
それを事前に察知しなければならない。
その為の情報収集だ。
まあ苦界の女の子の負担を軽減する為でもあるけど。
まあ今回は事前に止められなかったが活用できたし良しとしよう。
「だんまりですか?」
「……」
目を逸らしやがった。
僕は溜息を付きつつ豚王子の太腿の肉を少し切る。
そこに酢を撒く。
「がああああああっ!」
「話す気になりました?」
そのままダンマリ。
仕方ないな。(暗い笑い)
僕はねえ女の子に非道をやる奴は嫌いなんだよ。
前回あんたは僕の商会の従業員に何をした?
今回はキキとキルに被害は出なかった。
だけどそれは僕が前回サキ姉さんに頼んで暗黒魔術で呪い男性機能を使えなくしたからだ。
どうせ同じ事をすると読んでたからね。
結果はご覧の通りというべきかな。
キキとキルそれにその他の女性は清い体だ。
だけど行為自体をしようとしたのは事実。
償ってもらうよ。
「さてこれから僕の質問に答えてくれるまで同じ拷問を繰り返します」
「ひっ! ま、まて」
「待たない」
僕の言葉に盛大な汗をかく豚王子。
うん。
酷い絵ですね。
ほぼ全裸の豚王子の上に護身用短剣を当ててる四才児。
見た目が酷いや。
まあいい。
「何時まで耐えられるかな?」
「ひいいいいいいいいいっ!」
浅い切り傷を体中に付ける僕。
その後に酢を撒く。
その度に悲鳴が上がる。
ポーション?
そんなもの使いませんよ。
腐りかけの薬で充分ですよ。
しかも特別に染みるやつ。
酢もサービスして大量に用意してますし。
それでも吐かないなら傷口に唐辛子でも塗りこもうか。
酢は染みる上に消毒にもなるし一石二鳥だな。
そうして僕は嬉々として尋問し始めた。
いや~~楽しいな。
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