第二十話 尋問。
遅くなりました。
結局六話しか出来ませんでした。
僕は納屋の中に拘束し寝転がってる男達を見た。
総勢九人。
全員僕の魔術で寝てます。
その前にはこの場に似つかわしくない袋が置いてある。
恐らくこいつ等は誰かの子飼い。
……やれやれ終ったと思ったんだけどね。
それはそうと、こいつ等が何故誰かの子飼いかと仮定した根拠を言おう。
それは僕が頭部を踏んだ男の奥歯から仕込み毒が見つかったから。
男の死因はその仕込む毒を噛んだ事によるものだ。
運が悪かったと言うべきか……。
そう運が悪かっただけさ。(言い訳)
それはそうと、どこかで見た事あるような覚えがあるな~~こいつ等。
まあいい。
それ故、彼らの持ち物を全て没収する。
更に彼らの服毒自殺の対策を施す。
レベル十二に上げた僧侶のジョブに変更し全員に第四級魔術【解毒】を起動させる。
これで体のどこかに毒物を隠していても唯の液体になる。
これでやっと尋問に取り掛かれる。
忘れていた。
死体は疫病の元なんで焼却しました。
二体。
その二名は僕が殺しました。
……罪圧感で悩むのは後だ。
今は尋問が先だ。
バシャッ。
僕は桶に入った、ある物を溶かし込んだ液体を山賊達にまく。
無論袋を避けてだ。
中身が起きだしたら意味が無いしね。
「は~い。自称山賊の皆さんお元気ですかっ!」
僕は陽気に話す。
うん。
言いたい事は分かる。
別に狂ってないからね。
「「「「「「「「俺達は自称ではなく本当に山賊だっ!」」」」」」」」」
「はい誤魔化すのは勝手ですがバレバレですよっ!」
「何を根拠に言ってんだ! このガキッ!」
「奥歯に自決用の毒を仕込んだり、山賊にしては妙に質の良い装備を持ってるからですよ」
「それだけでかっ!」
「はっは~♪ さあ皆さん、貴方達を雇ってる者が誰なのか教えてくれますね?」
「馬鹿かああああああっ! そんだけで俺達を山賊じゃねぇと断定すんのかよ!」
「そうですよ。認めてくれますね?」
「「「「「「「「「話が通じねええええええっ!」」」」」」」」」
「ワザとやってます」
「「「「「「「「最悪だああああああっ!」」」」」」」」」
ああ……うん。
突っ込まれるのは承知の上だけどワザとだからね。
決して女の子に酷い事をした仕返しに、こいつ等をおちょくろうなんて考えてないからね。
本当に嬲ろうとか考えてないからね。
信じてください。
お願いします。(目を逸らす)
「この餓鬼! この縄を解けっ!」
「殺されてえのか!」
「貴様~早く解放しねぇと、お前の大事なツレ達がどうなってもしらねぇぜ!」
「ひひひひひっ~」
「死ぬよ~皆」
「早くしろ! 馬鹿がっ!」
「殺されてぇかぁ? ああんっ!」
「けえええええ」
「くけえええ」
ゴロツキの男達は拘束された状態で僕を恫喝する。
イラッ。
なんかムカついた。
「いやあ全裸で脅されてもねえ? 迫力なんかないですね?」
「「「「「「「「「お前が俺達の身包み全部剥いだんだろうがっ!」」」」」」」」」
うん。
どんなに僕を恫喝しても全裸だと迫力に欠けるよね。
フルチンってないわ――……。
引くわあ――……。
僕がやったんだけど。(笑い)
ああ納屋の真ん中の大きな袋は、先程クリスに頼んで運んでもらった物です。
まあ中身が多いので仕方なく運んでもらいましたけど。
今は中身は今は仮死状態です。
中身は何かって?
それは後のお楽しみです。
「それは当然ですよ。貴方達はこの村に賠償をしなければならないんだから」
「それならなんで俺達の身包み全部剥いだんだよっ!」
ゴロツキの一人が僕に食って掛かる。
「服や装備下着も含めて、売却し賠償金に当てます。あっ……ついでに貴方達も売ります」
「「「「「「「「「鬼かてめえはっ!」」」」」」」」」
「いやあ~~照れるな」
「「「「「「「「「褒めてねええええええっ!」」」」」」」」
九人同時に僕が突っ込まれた。
「ねえ。なんかカイルが徹夜明けみたいにハイになってるんだけど……」
「あれは何かに落ち込んで無理矢理気分を盛り上げんてるんだがな」
シスターの疑問に答えるクリス。
クリス鋭い。
「腐っ……よく見てるじゃない。クリス」
「なっ! べっ……別に俺はあいつの躾担当だからがな」
サキ姉さんはクリスを弄る。
そうか折檻は躾だったのか……。
泣いてもいいですか?(泣く)
「あのう~~会長に尋問を任せていいんでしゃろうか?」
「貴方もカイルの将来の嫁なら、今は黙って見てるの」
「さいですか。サラの姉御」
「……止めてなの……サラでいいの」
「ほな、分かりました」
仲が良いねシャルとサラ。
「どきどき」
「わくわく」
「ZZZ~」
「わーい」
「がんば」
アカ、クレナイ、シンク、ルージュ、エンは何かを期待する目で僕を見ていた。
「あいつ大丈夫なんでしょうね~~」
「あらあらセリスちゃん。将来の旦那様の事が心配?」
「はっ! 誰が」
「本当に?」
「マリ姉さん煩いっ!」
「ふふっ……」
セリスと弓兵のダークエルフのお姉さん……。
否。
弓兵のお姉さん改めてマリさんは、僕を肴にセリスをからかってる。
セリスなんで顔が赤いの?
「村長。なんであいつ等生かしとくんだ」
「んだべ」
「村長とこの婆さんと奥さん、コイツラに殺されたんだべ」
「おらの所の娘も暴行受けそうになったんだべ」
「生かしとく価値ないだ」
「村の皆待ってくれ、わし達はあの子達に多大な迷惑を掛けたんだ。せめてのあの男達の処分は譲ろうじゃないか」
「「「「「……村長がそういうなら……」」」」」
……村長と村人達は殺伐とした会話してるなあ~~。
まあ当然だろうが。
残りの村人は少し離れたところから見ている。
自称山賊達はその剣幕に少し怯えていた。
……あのう。
僕の後ろで煩いんですけど……。
まあいいか。
「さあて、そろそろ僕達を村人を使って襲うように命令した黒幕を教えてくれませんか?」
「なに言ってんだ? 俺達は唯の山賊だぜ!」
「山賊ねえ……それにしては装備が一級品だけど?」
「そりゃあ以前は冒険者として稼いでいたからな」
「冒険者崩れの山賊だと?」
「おうよ」
「嘘ですね」
「あん?」
鼻を鳴らす自称山賊の一人。
「だったらなんで人質なんて取って村人に僕達を襲わせたんですか?」
「そりゃあ……」
「答えたく無いなら僕が言いましょう」
「何だってんだよ……」
「あんたらの後ろにいる奴らは僕達が帝都に着くのを心良く思わない者だ」
「ふ――ん……」
「万が一帝都に到着したとしても、罪もない村人を僕達が殺めた罪で、既に出回っている手配書でその場で御用かな?」
手縄で縛られる動作をする僕。
まあ実際はもう少し違うかもしれないが。
だけど取り敢えずは推測で。
「「「「「「「「「……」」」」」」」」」
僕の言葉に口を噤む自称山賊達。
「沈黙は肯定と受け取ります」
「はあ~~見当違いだな」
「そうですか」
「おうとも」
「嘘ですね」
「はあ?」
「因みに僕は人が嘘を付いているのが分かります」
「はあ?」
「信じなくても結構です。そういうジョブのスキルですので」
「なっ!」
「信じられねえっ!」
「馬鹿な事を言うなっ!」
「信じなくても良いですけどね。とは言え此れだけでは証拠にならないんで色々と吐いて貰いましょうか?」
「はあ? なんだ結局嘘か」
「いえ、単に尋問が面倒なんで、強制的に自白してもらおうかと」
「はあ?」
そう言って僕は背負っていた袋の中身を取り出す。
「おい……なんだそりゃ?」
僕は自称山賊達の言葉に耳を貸さない。
中から取り出した物を並べる。
二種類の薬品の入った瓶だ。
「おいまて、それで何をするつもりだ」
「さて、何が始まるんでしょうね」
僕の手元の薬品を見た自称山賊達は唾を飲んだ。
「わかったっ! あれは焼肉のタレよっ!」
うん。
シスター。黙ろうか。
この緊張感が台無しだ。
「駄目駄目シスター黙るの」
サラがシスターを光り輝く木の枝でぶん殴っていた。
吹っ飛ぶシスター。
ああ……うん。
死んでないよね。
「腐っ……アレは強力な媚薬ね。多分気が狂うまで仲間同士で掘らせるつもりね」
何を掘らせる気ですか?(冷や汗)
「サキ姉さん……それはないよ」
サキ姉さんの腐った妄想にクリスは溜息を付く。
うん。
気が散るから黙ってて。
頭を抱える僕だった。
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