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第百話 色町の客

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 その日も体の空いた娼婦を買う事の出来なかった男達。

 彼らは溜まったものを吐き出せず悶々としているみたいだ。

 下手すれば犯罪行為に走るかも……。

 という訳で。



「そんな訳で欲求不満なお兄さん達に朗報ですっ!」


 僕は【転移】で突然六人の男達の後ろから現れる。


「おおおおおおおおっ! 吃驚したあああああっ!」

「何だこいつ?」

「うああああああああああっ!」

「どっから湧いて出たっ!」

「ひいいいいいいいいいいっ!」


 あっ……悪い事したな。

 腰を抜かしてる。

 下半身を見てみる。


「おや漏らしてませんね」


 良しっ!

 固形物も液体も漏らしてないな。


「「「「「「漏らすかああああああっ!」」」」」」

「ちっ! 漏らしてたなら下着を高値で売れたのに」

「「「「「「何なんだお前は」」」」」」


 ……下品だったな……。

 うん。

 まあ先程まで誰も居ない所から人が現れれば当たり前か。

 

 【転移】で男達の背後に現れれば驚くか。

 驚いてますね。


 うん。

 僕も背後に突然誰かが現れたら驚くと思う。

 仮面に黒装束の服を着た子供を見たら。


 まあワザとだけど。


 此れからやる事はある程度冷静だと困るし。

 精神的に不安定でないと意味が無い。


 ……。

 ………。

 とりあえず今からやる事を考えたけど引くわ~~。


 うん。

 引くわ~~。

 ドン引きだわ。

 

 今からやる内容を考えると引くな。


 まあ良いけど。

 そうしないと意味が無いのだし。

 それはさておき……。


「皆さん色町で娼婦のお姉さんとシッポリ出来なかった人達ですね」

「何で知ってるんだっ!」

「こいつはハーフリングか?」

「怪しい奴」

「あっちに行けっ!」

「怖いわあああああああっ!」

 

 錯乱する六人。

 よおし掴みは良し。


「落ち着きの無い人達ですね~」


 はっはっはっ。

 と両手を広げ笑う僕。


「「「「「「元凶が何を言うううううううっ!」」」」」」

「ごもっともです~~♪」


 溜息を付きつつ僕は額に手を当て下を向く。

 そのまま僕はその場で踊りだす。


「何だこいつ?」

「さあ……」

「ふうう~~」

「変人?」

「馬鹿か?」


 戸惑ってる。

 戸惑ってる。

 

「まあまあ~~話しを聞いてください」


 僕は動かしていた体を止め指を振り五人に向けて振る。

 

「で…何の用だ?」

「お……おい」

「いいのか?」

「まあまあ話しを聞くだけなら無料だし……」

「でもよ~~」

「う~~ん」


 迷う六人に僕は話を切り出す。


「貴方達のもろもろの下半身のお悩み、僕が解決させていただきます」

「「「「「「はあ?」」」」」」」


 唖然とする六人。




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