表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の目  作者: 紅い華
6/11

戦いの戦歌 序章

第六章 戦いの戦歌 序章

朝か・・・・・・起きたくはないが起きる。レーゼはいない・・・・か。

「自分の体がネバーだったとはね・・・・・・どうりで周囲になじめないわけだぜ・・・・・・。まあ、それがわかったところで俺の周りにゃ変わりはねえ、俺が嫌われてるっつーのも変わらねえか・・・・・。」

司令室に向かう、俺だけじゃ無くこの場所にいる職員はたいがい朝起きたら司令室に向かう。職場がそこだからな、別に俺は戦闘員だから司令室にいる義理は無いが、レーゼも毎朝向かってるみたいだし俺が足並みを乱す必要は無い。

「りゅうーちゃん♪」

「っと」

飛んできたレーゼを俺はよける。俺が司令室に入ったときにこいつが飛びついてくるのは日課だ。いつもなら適当に反応してやるけど今はそんな気分じゃなかった。

「おはよう。龍皇君」

「よう。」

軽く挨拶を返す。ここはたいがいこの司令室では余り用がない人間が集まるブースだ。司令がいるのは気にしたら負けだ。もう慣れたから俺は何も言わない。今まではこの場所に少しなじめてもいたが、今の俺はなじめていない気がする。・・・・・・・・たぶん、気のせいじゃないと思う。

「はうー、りゅうちゃんがつーめーたーいー。ぶーぶー。」

「うっせえだまれ、それとお前しゃべり方もうちょいまともにできねえのかよ。」

「ななな何を言われますかあ!!私のしゃべり方はまともだよ!!どこがまともじゃないって言うのよ!!!」

はあ・・・・・・むかつく・・・・・。そこまで思って俺は自分があの事実を聞いてから自分が少し変わったことに気づく。

以前だったらむかつくとか思わなかったのにな。

「まともじゃねえよ、14,15のガキが喋るのならともかくいい年した大人が喋る言葉じゃねえだろうがよ。それにお前仮にも俺より年上だろうが。もうちょいしっかりしろボケ。」

「むー、おじさまー、りゅうちゃんがつーめーたいー、うえーん。」

「おぉっと!?泣きながら抱きついてくるな、服が汚れるじゃないか。」

ったく・・・・・・なにやってんだこいつらは・・・・・・・・・

ビーッ!!ビーッ!!

「ネバーだ!!総員戦闘態勢!!戦闘員は出撃準備!!!」

チッ、気分じゃねえときに限って出てきやがる。

「行くよ!!りゅうちゃ・・・・」

「俺だけで十分だ。テメエは残ってろ。」

「え・・・・・・・」

レーゼは絶句する。当然だろうな。俺はこいつと一緒に行きたくなかった。

「聞こえなかったのかよ、俺一人で十分だ。邪魔だからくるんじゃねえっつってんだ。」

何か言いたそうなレーゼを振り切って俺は出撃ポッドに向かう。

「ひでえもんだなここも・・・・・・」

出撃して現場に着いた時にはもうほとんど破壊された後だった。ずたずたにされたビルや喰われた後の人間の血の後などが散乱している。

「そんじゃあ行くか・・・・・。」

ビルから飛び降りると同時に真下にいた一体を切り裂く。次に後ろから襲いかかってきた二体を切り裂いて遠くにいるにたいに衝撃刃。この衝撃刃の名前も決めないとな。

「チッ・・・・・・冗談きついぜ・・・・・・」

俺の目の前にはでかさが四メートルは有るんじゃないかってぐらいにでけぇやつがいる。前にも出てきたやつだし倒せないことはないがそいつが三体もいる。いっぺんに相手するのはちょっときつい数だ。

「分断して一体ずつ叩っ斬る。それが普通かな。」

まずは一体を他の二体から引き離し、そして頭上からの一撃、一体撃沈。それで警戒したのか他の二体は連携して襲ってくる。

「チッ・・・・・面倒なことしてきやがるなあおい!!」

自然と語尾が荒くなる。焦っているのだろう。二人で戦ってたときは絶対になかった現象だ。それを思い出して歯ぎしりする。俺一人で十分だ。思い直して俺はいったん隠れる。二体は俺を捜しているが巨体だからか俺を見つけれていない。

「さーて、どうすっかなあ・・・・・・」

残ったネバーはあの二体だけだ、

「一度に倒す方法は・・・・・無いなあ・・・・・・。となると一体ずつ倒すって方法しか無くなるんだが・・・・二体固まってるしおそらく無理だろうな・・・・・・」

「なにをやっている!!!速く奴を見つけて殺さんか!!!!」

人の声!?何故人の声がする?俺は先ほど声のした方に移動する。

「何者だ?お前は?」

「ん、先ほどレイアと戦っていた人間か・・・・身の程知らずが。」

そいつは振り向いた。フードを被った壮年の人間だった。振り返った直後、そいつは俺の方を見て驚いたような顔をした。そして・・・・

「なぜですか・・・・・何故我らが王は人間側で戦っておられるのですか!!!」

「テメエ・・・・・頭大丈夫か?誰が王だってんだ。ここには俺とテメエしかいねえぞ。」

「あなただ・・・・あなたこそが我らが王だ!!」

「俺が・・・・・テメエらの王だと・・・・・・・!?」

「間違いございませぬ。その右目、深紅に光るその目こそ我らが王である証でございます!!!」

「ふざけるな・・・・・・テメエはいったい何なんだ、説明しろ!!」

「よろしいでしょう。私はネバーと共に行動し人間を滅ぼすために行動している者です。我らにも仲間がいます。なにも人間を滅ぼそうと考えるのは私だけでは無いということです。そしてあなたは人間でありながらネバーでもある。あなたこそ王にふさわしい、いや、王でなければならないのです。今すぐにとは言いませぬ。我らが次に襲撃するときに答えをもらいに来ます。それまでよくお考えください、王よ。」

そういってそいつは俺の前から消えていった。俺は訳がわからず立ち尽くすしかなかった。

前回の続きですね。次々と明らかになってくる事実に主人公は立ち向かっていけるのでしょうか。


・・・・・・・ちなみにレーゼは19ですww

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ