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紅の目  作者: 紅い華
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世界

最終章 世界

静かな町を見下ろす位置にある山の頂に二人はいた。町には未だに破壊の跡が色濃く残っている。ネバーがいなくなったところで町はそう簡単には直らない。

「ま、わかっちゃいたけどさあ・・・・・・簡単には復興しねえよなそりゃあ・・・・・」

「それでも君のおかげでネバーはいなくなったし君がしたことは正しいと私は思うよ?」

俺は本当にそうなのか考えた後そんなことはどうでもいいと考えるのをやめた。俺のやったことが正しいかどうかなんてのは周りが考えることで俺が考えることじゃない。

「さてと、俺はこれからどうするかな・・・・・・・」

レーゼだけが知っていることだが俺はネバーの王となっている。まあネバーが全滅した今では何の意味もない力だが、それでも人間は俺を恐れるだろうな。

「ん?どうするって、私と帰るんじゃないの?」

「どこに帰れってんだよ、俺はネバーの王、そして俺とお前はギア装着者ってことで高軌道衛生から常時監視がついてる、それにお前はともかく俺は今まで人間を殺す側だったネバーの王だぜ?帰る場所なんてあの宮殿ぐらいしかないっての」

事実だった。俺とレーゼには高軌道衛生上からギアを使わないように、暴走した場合すぐにわかるようにと監視が常についている。それに・・・・・・

「人間ってのは恐がりなんだよ。ネバーの王という立場である俺がいれば、何もしなくても恐れられる。腫れ物に触るように扱われるのが目に見えてる。迷惑だろうが、そんなやつがいたらよ」

腫れ物に触るように扱われるのは俺はなれている。だが周りの人間に迷惑がかかるのなら俺はいない方がいいだろう。

「私は少なくとも腫れ物扱いはしないけど、それに私は君がいても迷惑じゃないよ?」

「お優しいお言葉だな。だけどお前は良くても周りがいいとは限らねえだろうが、おそらく俺がいて迷惑だと思う奴はこの世にいくらでもいるっての」

「君にいてほしくないと思う人間はいくらでもいるかもしれないけど、君にいてほしいと思ってる人間がここにいる。それだけは覚えててほしいな。」

甘いんだよお前は。それで言って彼は宮殿に帰っていく。私はどうするべきなのか少し迷った後彼の後を追った。

「何でついてくる?」

「君と一緒にいたいから。じゃだめかな?」

俺は苦笑して勝手にしろと言う。案の定着いてきたが俺は別にそれでかまわないと思った。案外俺は自分が世界から嫌われててもいいと思っていたけど、やっぱり誰かと一緒にいたいんだなとふと思う。

世界を救い、世界でもっとも孤独な二人の生活が始まる。

終わりましたーww

長かった-かな?えーここまでおつきあいしてくれた皆様!大感謝!!

私はまだまだ未熟ですがこれからもよろしくお願いします!!

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