今回のアメリカのマドゥロ大統領の排除に関して私見を述べさせてもらいます。
短期的な視点で見れば、アメリカがベネズエラの主権を侵害して大統領を拉致した国際法上許されざる侵略行為。そうなるでしょう。
でも、ここにいたる経緯を見れば、そうした単純な見方をすることは私にはできません。
時系列を遡って考えてみたいと思います。
大前提として、マドゥロ大統領は公正な選挙で正当に選ばれたベネズエラ人の代表と見るのは無理があります。
BBC 2024年9月9日
ヴェネズエラ大統領選の野党候補がスペイン亡命、逮捕状出され民主主義のため「戦い続ける」
https://www.bbc.com/japanese/articles/c70jpn25n5ro
この記事の中で「アメリカもEUも大半の外国政府は、ヴェネズエラ政府が投票結果を証明する詳細な投票データを公表しない限り、マドゥロ氏を当選者として受け入れない」とはっきり表明しています。
我が国日本もまた、選挙の透明性に疑念をもっていると公式で発表しています。
ベネズエラ・ボリバル共和国大統領選挙について (外務報道官談話) 2024年7月30日
https://www.mofa.go.jp/press/release/pressite_000001_00463.html?utm_source=chatgpt.com
G7はベネズエラの大統領就任式が民主的正当性を欠いていることを非難する 2025年1月10日
https://www.mofa.go.jp/press/release/press6e_000520.html?utm_source=chatgpt.com
認めているのは以下の国々です(支持及び祝意)。
ロシア、中国、キューバ、ニカラグア、ボリビア、ホンジュラス、イラン、シリア(当時のアサド政権)、北朝鮮、カンボジア、アゼルバイジャン、パキスタン、パレスチナ、カタール。
国々のメンバーをみて、わかる人はもうわかったと思います。
では、どうしてマドゥロは選挙で負けたのでしょうか?
端的に二つの要因だと考えます。政治的弾圧と経済崩壊です。
ベネズエラの経済は完全に崩壊していました。崩壊していたからこそ、人口の4分の1。800万人もの人が、国外に脱出を余儀なくされるような事態になっているのです。
国連UNHCR協会 ベネズエラ
https://www.japanforunhcr.org/activity-areas/venezuela
ではなぜベネズエラ経済は崩壊してしまったのでしょうか?
元々ベネズエラは南米一ともいわれるほどの豊かな国でした。質は悪いけれども世界最大級の石油埋蔵量があり、それを元手に国民は豊かな生活を送っていたのです。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査部 調査レポート09/49 2009年12月2日
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2022/10/search091202.pdf
3ページ目のベネズエラ経済の現状を読めば、いかにオイルマネーで潤っていたかが分かります。
そしてそれは、典型的な資源の呪い。オランダ病(天然資源(石油や天然ガスなど)の輸出が好調な国で、自国通貨高騰により製造業が衰退し、結果的に経済が停滞する現象)を引き起こしました。
石油一本足打法のベネズエラ経済は石油価格に大きく左右され、価格が下がるとすぐにマイナス成長に陥りました。石油に代わる産業を育成しようと計画も策定されましたが、国内外のインフレにより頓挫。
石油で得た富も一部の富裕層や政府関係者に集中して腐敗が深刻化。これを理由に1998年にチャベス大統領が就任します。
反米で社会主義者のチャベスはそれまでアメリカの資本(投資と技術)で成り立っていた石油企業を国有化してしまいます。この判断は明確に国際法違反として判決が出ています。
国際投資紛争解決センター ICSID事件番号ARB/07/30
https://investmentpolicy.unctad.org/investment-dispute-settlement/cases/245/conocophillips-v-venezuela?utm_source=chatgpt.com
Reuters
ベネズエラ政府に87億ドル支払い命令、コノコ資産巡り米裁判所も August 23, 2022
https://www.reuters.com/article/markets/japan/87-idUSL6N2ZY0EM/
つまり、最初に国際法に違反したのはベネズエラのほうだったのです。
石油関連会社を国有化したはいいものの、技術がないベネズエラでは施設の維持が出来ず、石油生産は激減します。その結果が以下の通りです。
IMF ベネズエラ
https://www.imf.org/en/countries/ven
青いグラフ(インフレ率)に目が行きがちですが、2016年から2020年の間に見える赤い線がGDP成長率です。カーソルを当てたら-27,7とか-30とかいうとんでもない数字が表示されることがわかると思います。
これを引き起こしたのが、石油企業の国有化をしたチャベスの後継者、マドゥロだったのです。
元はただのバス運転手でなんの経済知識もない男が、ただチャベスのお気に入りのイエスマンだったというだけで国のトップになってしまった。
己の能力の無さを自覚できる人物であったならば、こうはなってはいないでしょうが、無能ほど根拠のない自信に溢れ、虚栄心が強いものです。
逆らうものは容赦なく投獄していきました。破綻した経済の代わりに目を付けたのが隣国ガイアナの石油資源と麻薬です。
TBS
南米ベネズエラのマドゥロ大統領、隣国ガイアナのエセキボ地域をベネズエラ領に組み入れる法案に署名 2024年4月5日(金)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1097045?display=1
この記事だけでなく、日経新聞や朝日新聞も2024年前半に併合の動きを報じています。
個人的な意見ですが、アメリカが南米に関心を寄せなかった場合。ほぼ確実にマドゥロはガイアナへ侵攻しただろうと私は考えます。時間の問題でした。
麻薬に関しては国際危機グループが去年の9月にそのことに言及しています。
https://www.crisisgroup.org/es/latin-america-caribbean/andes/venezuela-united-states/us-anti-drugs-strike-stirs-fears-venezuela-intervention
一部抜粋 ※翻訳の仕方では下記文章にならない可能性あり
軍の高官が何十年もの間、違法薬物取引から利益を得てきたことは間違いありません。2014年、以前は薬物の違法使用に対する国家委員会のディレクターを務めていたベネズエラの裁判官ミルドレッド・カメロは、「国家機関を利用して薬物に関する取引を行う公務員」がいると宣言しました。しかし、専門家は、太陽のカルテルを本物の実体として提示しようとする努力は現実とはかけ離れていると主張しています。ラテンアメリカの犯罪研究を専門とするメディアであるInsight Crimeは、「麻薬密売に専念する階層的でイデオロギー的な組織」ではなく、むしろ「軍の上級司令官が関与する国家腐敗のシステム」であると述べています。
国軍が麻薬ビジネスに手を染める。まともな人は当然逃げ出す。ベネズエラは最早国民国家ではなく麻薬マフィアが支配しているようなものだったのです。人口3千万人あまりの国で、難民が800万人も生まれる理由がこれで理解できたと思います。
こうした国家であっても、上記で示した通りロシアと中国は支持し続けました。
特に中国は近年ベネズエラに近づいていました。マドゥロ大統領はアメリカにより拘束されたまさにその日に、中国の代表団と面会していたのです。
KYODO
中国報道官、攻撃直前の面会を説明せず 1/5(月) 20:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/88e0fb3aa1a63afeb17fcd3a00b7933337de54eb
TBS
ベネズエラのマドゥロ大統領 中国特使と会談した数時間後に拘束 米メディアが報道 1/5(月) 23:16配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/875d1d6f29f5f8bb52e048650d6e62ffb1661981
中国に強い警戒感と敵愾心を抱くトランプ大統領がこの動きを黙認するはずがありませんよね。
今回のトランプ大統領によるベネズエラ攻撃は纏めると以下の要因でした。
➀かつて、自分たちの金と技術で作って運営していた石油施設を国際法に違反する形でベネズエラに奪われた。それの奪還。
➁フェニンタルと呼ばれる麻薬がベネズエラを通してアメリカに入り込み、深刻な問題を引き起こしていた。※全てがベネズエラ経由ではないことは留意。
➂よりにもよって、中国が従来より米国の裏庭たる南米(恐らく、トランプ大統領はこう考えていると思います)に手を伸ばしている。
スリーアウトです。
さて、ここからはでは米国による一国の大統領(個人的には上記で示したように、公正な選挙で選ばれたまともなベネズエラ国民の代表とはとても表記できない)拉致に正当性はあるのかという話に移ってきます。
先に断っておきますが、私の主観で述べさせて頂きます。
多くの国際司法学者は違法だと指摘します。まあ、そうなのでしょう。
アメリカ国内で起訴して、それを理由に他国に軍事侵攻が可能になるならば、どんな大義名分も作り放題です。国際司法学者達は、大国が好き勝手に動くことを恐れて今回の軍事攻撃を非難しているのでしょう。
その懸念は不要だと考えています。なぜなら、20世紀の国際連盟の時代から、大国は国際法など無視してきたからです。
「国際法などあてにならぬ。大国は無視できるのだから。」
ドイツの鉄血宰相。ビスマルクのこの言葉を、否定できる人が現代にいるでしょうか?
ロシア、イスラエル、アメリカ、中国。誰も守っていませんよね。守るのはそれが自分たちにとって都合がよいときだけです。昔も今もこれからも、これは変わらないでしょう。
個人的には、ベネズエラ攻撃は湾岸戦争時のように国際社会の承認があればよかったと思いますが、今の国連でそれが可能だと思いますか? 絶対に不可能ですよね。特に常任理事国制度が何もできなくしています。もはや国際連合も国際連盟と同じで賞味期限切れです。制度そのものが限界を迎えています。
ここで私の最大の主張をさせていただきます。
今回のアメリカの行動を批判する人達に聞きたい。あなたは今どこにいますか?
あなたがベネズエラ人で、1998年から続く独裁政権の元で最悪の経済状況の中で必死に生き抜いてきた人物であったならば、アメリカとトランプ政権を批判する権利があります。「どうあれ、マドゥロ大統領は我々の代表だ! 返せ!」そう叫ぶ権利があります。
でも、もしあなたが1日3食問題なく食べられて、冷暖房完備の部屋の中からアメリカを批判しているならば、滑稽としか言いようがないです。
SNSで溢れるマドゥロ大統領退陣の報に喜びを爆発させる亡命ベネズエラ人の映像を見たことがありますか?
国際法違反だと主張する人に、当のベネズエラ人自身が「何も知らないなら黙っていろ。お前はあの最悪の国に住んだことがないだろ。自由を手に入れられるなら、石油くらいくれてやる。」こうまで叫ぶベネズエラ人の投稿を見たことがありますか? むろん、彼らが全ベネズエラ人を代表しているわけではありません。一部でマドゥロ大統領支持のデモも起きています。
ですが、最悪の経済状況とインフレ、そして弾圧に苦しんできた人々にとっては間違いなく希望が灯った瞬間だったのです。
そもそも、本当にマドゥロ大統領が国民の支持を受けていたならば、自分達が選んだ正当な代表だという意識があったならば、ベネズエラ人は米軍の前に立ちはだかったと思いませんか?
あのロシア軍に立ち向かったウクライナ人のように。
当のマドゥロ大統領の警護を誰が担当していたか知っていますか? キューバ人ですよ。
CNN
ベネズエラ大統領拘束時に「激しい銃撃戦」、キューバ人の警護部隊に「多数の犠牲者」 米大統領次席補佐官 2026.01.06
https://www.cnn.co.jp/usa/35242344.html
日本経済新聞
キューバ軍人ら32人死亡 マドゥロ氏警護で米軍と交戦 2026年1月5日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB054ID0V00C26A1000000/
一部抜粋
キューバ政府は4日、米軍が南米ベネズエラのマドゥロ大統領を拘束した軍事作戦で、キューバの軍人や情報機関員ら32人が死亡したと発表した。ロイター通信が報じた。マドゥロ氏の警護に当たっていたとみられ、交戦の末に米軍に殺害されたという。
キューバ政府は声明を出し、「われわれの同胞は激しい抵抗の末、直接の戦闘または施設への爆撃の結果、命を落とした」と表明した。
キューバ政府自体が、同胞が死んだと表明しています。
その国の代表が、自国の軍人や警察官ではなく他国の人間に警護されている。この時点で普通の国家ではないでしょう。違いますか?
国際法を守れと叫ぶ人に問いたいことがあります。
その国際法は誰かを守れましたか? 誰かを救うことが出来ましたか? 0とは言いませんが、近年では全く役にやっていないではありませんか!
国際法を叫ぶ傍らで、シリアで、ウクライナで、ミャンマーで、ベネズエラで、どれだけの血が流されたと思っているのですか!
国際刑事裁判所はプーチンとネタニヤフに逮捕状を発行しています。で、今どうなっていますか? 彼らは逮捕されましたか?
不正選挙で居座ったマドゥロやシリアのアサドに対して国連や国際法が何か出来ましたか?
最初に国際法を破って石油企業を国有化したベネズエラに、国際法とあなた方は何をしたのですか? 何が出来たのですか? 米国企業の損失を幾らかでも補填したのですか?
彼らの追い落としたのはシャーム解放機構の武力であり、アメリカの武力であったではありませんか。
誰も何も守れず、救えなかったあなたが、実際に形はどうあれ開放をなしとげた彼らを批判するのは質の悪いジョークでしかないと思います。
仮に今回の件を、国際刑事裁判所が「違法行為だ。トランプに逮捕状を発行する」と宣言して逮捕状を出したとしましょう(ほぼ100%無理ですが)。
で、で終わります。「なんかほざいてるな」で終わりですよ。いやマジで。
何よりも、肝心の独裁者たちには何もできないくせに、それをどうにかしようとする行動に対しては国際法違反だと叫ぶあなたたちは、一体何を、誰を守っているのですか? 誰を救いたくて国際法だ国連憲章だと叫んでいるのですか?
シリアやミャンマーのように、人々が自由のために立ち上がって内戦になり、何万もの人が死ぬ事態がお望みでしたか?
国際法のために、世界秩序のために権威主義体制の国に生まれた国民は苦しんでください。そう主張できるならどうぞやってください。
はっきり言います。あなた方は法ばかり重視して、その法の下で苦しんでいる人々を見ていませんよね。私から言わせれば糞くらえです。
今の国際社会は、法はあります。裁判所もあります。裁判官もいます。でも警察も検察もいません。そんな状況です。
こんな社会で、犯罪者やマフィアが法を恐れると思いますか? 大衆が、法を信頼すると思いますか? 執行できない法に、何の意味があるのですか!!! 力なき正義に、誰が守れるのですか! 誰を救えるのですか!
一つの解決方法に国際司法軍なり、司法警察を結成するのが良いと個人的には考えていますが、まず実現しないでしょう。好き勝手できなくなる大国が認めるわけがありません。英仏すら賛同するか怪しいです。
多くの日本人に言いたい。そろそろ覚悟を決めたほうがいいです。
21世紀初頭に、わずかに芽生えた建前はかなぐり捨てられました。
これから先の世界は、かつての中世のような弱肉強食の戦国時代が待ち受けているかもしれません。
「自国すら守れない民族を他国が助けてくれるはずがない。もし、助けてくれることがあるなら、何か別の野心を持っているだけのことである。従って、大国に頼り切ることは大国に逆らうのと同じくらい危険である」
「かつて我々は自らの手で独立を果たし、自由な未来を守ると誓った。自分たちの国を自らの手で守ることの出来ない国の主張など、他国は認めはしない。我々は自分たちの手で未来を守らなければならないのだ!」
フィンランドの将軍 カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム
「正義とは、強者の利益にほかならず。」
古代ギリシャの哲学者 プラトン
「国境は人間によって作られ、人間によって変えられる。」
アドルフ・ヒトラー
「自らの安全を自らの力によって守る意思を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない。」
「人は本質的に悪なのだ。だから人はあなたとの約束を守らないし、あなたもまた、約束に縛られる必要はない。約束を不履行にするような合法的な口実は、望むままにいくらでも生み出せる。」
ルネサンス期イタリアの政治思想家 マキャベリ
「悪人の勝利に必要なのは善人が何もしない事だけだ」
アイルランドの政治家 エドマンド・バーク
「”暴力は何も解決しない”などという、歴史的に見てまちがっている、しかも不道徳きわまりない主張にしがみつく者に対しては、ナポレオン・ボナパルトとウェリントン公爵の幽霊を呼び出して議論させてみたらいいと忠告することにしている。ヒトラーの幽霊をレフェーリに据えて、審査員はドードーやオオウミガラスやリョコウバトにすればいい。暴力は、むきだしの力は、ほかのどんな要素と比べても、より多くの歴史上の問題に決着をつけてきたのであり、それに反する意見は最悪の希望的観測にすぎない。この基本的な真理を忘れた種族は、常にみずからの命と自由でその代償を支払うことになったのだ」
ロバート・A・ハインライン作 小説「宇宙の戦士」より
これらの言葉を、日本人は今一度噛みしめる時が来たのです。きてしまったのです。
もう、平和を叫ぶだけではどうにもならない世界が口を開けているのです。
国連や国際法は、日本を、私たちを守ってはくれないんです。残念ですが、これが今の世界なんです。生き残るために、あなたの財産と大切な人を守るために、真剣に考えましょうよ。考えたくないではもう、済まされないんです!
力なき法に、私達を守る術はありません。
※追記
理想的な国際秩序のあり方。
ケース1
ある国が隣国を侵略する。国際法違反、国連憲章違反を犯す
↓
国連安保理が開催され、このような武力攻撃は容認できないで一致。経済制裁は勿論、抑止と反撃の為の国連軍が結成される。
↓
侵略国の軍を侵攻された国から追い出す。場合によっては侵略国の政権を転覆させるまで攻撃する。
↓
侵略国降伏。それを見て他の国も武力侵攻を諦める。
↓
平和と世界秩序が保たれる。
例、湾岸戦争。
ケース2
ある国で不正選挙で居座る独裁者が現れる。もしくはまともな選挙が行われないまま独裁者が君臨する。
↓
国連安保理と国連にて、正当な政府とは認められないと宣言される。
↓
独裁者が従わず、デモを起こす民衆を弾圧。投獄する。
↓
以下の流れは大体ケース1と同じ。
安保理にて人道に対する罪として独裁者退陣のための国連軍結成。独裁者を排除してその国に民主主義と秩序を取り戻す。
現実
ある国が隣国を侵略する。国際法違反、国連憲章違反を犯す。
↓
国連安保理が招集されて制裁や非難決議、武力攻撃が議論されるも中露の反対で何も出来ず。
↓
侵略された国は支援はあるも独力で防衛を強いられる。
↓
侵略側は何の法的裁きも受けずにやりたい放題する。
↓
それを見て他の独裁国も我も我もと好き放題し始める。不正選挙、麻薬の密売、国内弾圧など。
↓
何とかしたくても安保理が上記のように機能せず。理由は何であれ独裁者を排除したら、なぜかそれは国際法違反だと非難される。
↓
独裁者は国際法に守られてその地位は安泰。最低でも国内でやりたい放題して、国民は悲惨な目に遭い続ける。
例)ベネズエラ、シリア。
馬鹿みたいじゃないですか!
国際法と国連憲章が、かつての国家間戦争抑止を重視していることは承知しています。
しかし、中世や江戸時代の法律がそのまま現代でも適用されていないように、時代遅れならば
アップデートをしなくてはならないのは自明の理でしょう。
大国が好き勝手に小国を侵略してもいけない。思い通りにトップを挿げ替えてもいけない。
だからといって、明らかに不正選挙で居座る独裁者を野放しにしていいわけがない。
その国で麻薬の製造や密売が行われているのに、放っておいていいわけがない。
これは、正義だとか人道の問題ではない。純粋に多くの国の国益に直結する事態です。
圧政に苦しむ国からは難民が出ます。それによって欧州は社会の亀裂と分断が深まりました。
難民を出さないためにも、多くの国で最低限の政治的自由と秩序が保たれていることは先進国にとっても恩恵があります!
麻薬によって、国民の多くが薬漬けになる清朝末期のアヘンみたいな状況を許容していいわけがない!
世界は今一度、大原則に立ち返るべきです。
即ち、この地球上から貧困と圧政を根絶するという大原則にです。
大国は好き勝手してはいけない。かといって、圧政を許しもしない。これは相反する理念ではないはずです!
道のりは果てしなく困難でも、大国すら武力行使を躊躇するような国際刑事裁判所、国際司法裁判所直下の司法軍。もしくは司法警察の創設の議論を起こすべきと考えます。中南米のように、警察よりもマフィアが強い事態から抜け出すときです。
この国際司法軍は相当に困難な任務にあたることになります。なにせ、場合によっては祖国に銃を向けなくてはならない事態も考えられるからです。
さらに、人は腐敗します。司法裁判所や刑事裁判所自体が腐敗したら逆に地球全土が圧政に苦しむことになります。
軍を提供する国家の思惑は必ず入り込むので、腐敗は思っているよりも早いかもしれません。
この事態を防ぐためには、先の大原則から外れない。AIに統制された常備軍の編成以外に私は解決方法を思いつきません。
ターミネーターやスターウォーズのバトルドロイド軍が最早SFではないなら、人の意志でそれは実現できると考えます。
最初に述べたように、実現はほぼ100%不可能だとしても議論くらいはいいでしょう。
最後に、アサドなきシリア。マドゥロなきベネズエラが経済的にも政治的にも、少しでも良い方向に行ってくれることを願ってやみません。現実は、RPGのゲームみたいに魔王を倒したら世界が平和になりましたなんてそんな簡単な世界ではありません。むしろ、これからのほうが大変で、一時の熱狂だけではすぐに行き詰ってしまうでしょう。
世界中でITやAIによる監視に負けず、専制政治が終わり、人々が自由を謳歌できる日が来ることを願っています。




