プロローグ
パッと思いついたので衝動書きした作品です。
星暦5600年12月13日
獣人の少女たちは逃げていた
奴隷商人から逃げる。追いつかれる!
妹より私を狙ってる。なら私はっ!
姉は思いっきり木を蹴った。雪が一気に落ちてきて妹を埋めた。
「ここまでだぜぇ」
「ちっ、片方見失った。おい、どこに隠した」
「言わ、、、、な、いっ!」
男のひとりが棒を振り上げ、そして、、、、
棒が振り下ろされることは無かった。
恐る恐る目を開けた。そこには綺麗な白銀の毛並みをした一匹の狼がいた
狼は遠吠えをした
「ワオォォォォォォォォォン」
そして男たちはまるで上から何かが掴んだかのように「フワッ」と浮いて「ピューン」と投げられたようにどこかに飛んで行った。
「カズ?」
「オンッ!」
ザッザッザッ
「オン」
ボワッ、メラメラ
「暖かい.....」
あっ!妹は?
「オン」
狼が見つけてくれた。それとなんか紙を持ってきてる。紙には手形と魔法陣?とか言うものがあった
「ここに手を置けばいいの?」
「オン!!」
「えっ、眩しっ」
ピカァァァァァン
紙が光った!
「うっ、何が起きたの?」
『聞いていたより眩しいな。だがこれで我の声が主に聞こえる』
「誰かいるの?」
『ここにおるではないか』
「もしかして狼さん?」
『そうだ。久しぶりだな。我が主』
「これは念話というものですか?」
『もう気づくとは、さすがは主だな』
「久しぶりって、やっぱりカズ、、、なの?」
『3年ぶりだな、主よ』
「うわぁぁぁん。カズゥゥゥゥゥ」
ギャンギャン泣いてしまった。「こういう時どうすれば良いのだ」と戸惑う狼であった
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次の日
私は目を覚ました。
「うぅん。もう朝なの?」
まだ眠いなぁ。ん?
「・・・・・朝!?」
私は急いで周りを見た。妹も隣でぐっすり寝ていた。そして私たちを守るようにして半透明なドーム状の壁があった。
「これは......」
『主よ、目が覚めたか』
「カズ......」
『今の我は紅月という名があるのだ。出来れば主には紅月と呼んでもらいたいのだが…』
「じゃあこれからもよろしく、紅月!」
カズ、改め紅月のしっぽが分かりやすくブンブン振っている。かわいい
『主。食事の前に服をどうにかした方がいいと思うのだが、ないのであれば我の持っているもので補うがどうする?』
「あっ、何も無い。」
『なら我の持っているのを使うといい』
紅月がそういうとどこかから「シュンッ」って音と一緒に服が出てきた。しかもすごく綺麗
「わぁ。でもこれ私に合うのかな?」
『着ればわかる』
す、すごい!体に合う大きさになった!
「これ紅月が作ったの?」
『そうだ。我が主の為に作ったのだ。素材は主の身の安全の為に《《ドラゴンの鱗》》を原子レベルの糸にして編んだ服だからそこら辺に売ってる鎧より強いのだ』
紅月がすごい( *¯ ꒳¯*)どやぁって顔して、褒めてと言わんばかりにしっぽを振ってる。
ただ私はそれどころじゃなかった。
「ドラゴンってあの『英雄物語』に出てくるあのドラゴン!?」
ドラゴンはただでさえすごい強いって言われてるのに、それを倒したの!?紅月〜
『英雄物語か、寝る前に我に話を聞かせてくれていたあの話だな。ふむ』
紅月は隠すことにした。紅月はドラゴンと表したが正確に言うと火炎竜と水氷竜という種族ということを。
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火炎竜:炎竜の上位種で冒険者のランクで言うところの炎竜はAかSランクで、火炎竜はSかSSランクである。[大厄災級]
水氷竜:水竜の上位種(以下略)
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そんなことをしていたら、メルが起きた
「わぁぁ。狼だぁぁぁぁ!!」
しまった!メルが怖がるかもっ
と思ったけど心配する必要はなかった。
「狼さんだぁぁぁ!!ねぇねぇ名前はなんていうの?好きな食べ物は?戦えるの?」
と紅月の周りをぴょんぴょん飛び跳ねながら質問攻めしていた。
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メルとの廻廊を繋いだ。
「改めて、私はリア12歳。レベル6の黒狼族です」
「メルはメル!10さーい、レベルは5!」
『我は白銀狼の紅月。レベルは69だ』
「すごーい!紅月すごーい」
「ろ、69、、、、」
すごい、やっぱりレベルも高かったんだ。だから断られることを前提として頼んでみよう。
「紅月、私を強くして欲しいの」
『良いぞ』
「危ないのはわかってるけど、、っていいの?」
『よいぞ。冒険者になりたいのであろう?ならば我が主を強くしよう。冒険者になるのは最低でもレベルが30になってから』
「わかった!」「メルもやる!」
こうして修行が始まったのであった。
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【神界】
「おー、あの狼くん主人を見っけたっぽいよ」
「そのようですね。なかなかに鍛え甲斐があったもんだよ」
「もしかして、彼を獣神の一柱にしようと思ってるのかい?」
「隠すつもりもないけど、そうだね」
「あっちの世界にいる世界神様に報告は、、、、」
「・・・・」
|)彡 サッ
「ですよね.......」
「世界の更新は終わってるんだ。見守ろう」
「それしかないですね」