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抒情詩片03

 「海峡を渡るカモメ」


広げた翼は白く

  指先を隠すが如く

  黒く染め


(かもめ)は空高く舞い上がる

  その翼に思いを委ね


眼前(がんぜん)に広がりし海峡

  先に島影は見えぬ


されど彼の眼差(まなざ)しに迷いなく

  未来の在りし己を見つめる


(わが)心に疼く後悔の念

  顔を上げるに心足らず


ただ打ちひしがれて

  うなだれるのみ


広げた翼は白く

  指先を隠すが如く

  黒く染め


鴎は空高く舞い上がり

 目指す心迷いなく

  海峡の先にある希望目指す


過去に囚われぬ鴎たち

 その勇気を(われ)にあればと思い

  誇り高きその身を羨む


(われ)は夢見る

  翼を持ち飛翔することを

(われ)は夢見る

  海峡越え見知らぬ地に行くことを


広げた翼は白く

  指先を隠すが如く

  黒く染め


鴎は空高く舞い上がり

  (われ)は鴎をじっと見つめる

  ただじっと見つめる

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