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SNS

作者: 柿畑 紫慧


『SNSは見ませんよ、まずい文章しかないから。』

有名作家の彼は、インタビューでそう言っていた。

なるほど、と合点がいく。道理で、あの書き口に違和感を覚えてしまうわけだ。


短い人生の中で、良い文章、良い音楽を絶えず取り入れていくことは絶対にプラスに働く。その考え方に関しては、何も反対する理由は無い。けれどもそれが『まずい文章、まずい音楽を体に取り入れるのは毒だ』という話にはならないだろう。


見下されている、と思った。大衆を、人間を。


あの無機質な文章の山の出来上がる理由があんなインタビューの断片だけでさも正確に現れてしまうあたりが、彼の創作に対する考え方のひとつの根本なんだろう。

だから、現実味がない。噛んでも噛んでも味のしないガムを口に入れているかのよう。実態がないから。

文章は、創造だ。その世界を、この世に八百万とある言葉を並べて世界を、生命を創り出すものだ。それが、綺麗なものだけでできあがっているなんて、そんなもの、虚構に過ぎないだろう。

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