登場人物たち
本日は、2回投稿しています。
■ヨハン(ヨハネウス)・コルネリアス
ヨハネスや、コルネリウスなど、表記は発音によってブレる。
上級異端審問官、退魔師、司祭。帝都、異端審問官の四祭官のひとり。退魔師のトップにして、現在の異端審問官長。
長身痩躯で、シルバーブロンドの髪の毛。左腕と右足が、仕込み義手・義足である。ハードボイルド系。渋いおじさま。黒い祭服に身を包む。首には司祭のストラ、ローブに、肘丈のケープを着る。義手を隠すために白い手袋をしている。丸眼鏡。
アリスからは、暑苦しいと言われる。退魔のハーブを練り込んだタバコを喫煙している。わりと冷酷な面がある。
しかし、ミドルエイジの色気が溢れ出ている。穏やかで芯の通った声がヤバい。なぜか、安心感のあるすごく良い匂いがする。
武装:左手の鉤爪、打ち込み杭、組み立て型の戦嘴(せんし)。聖書による技。
■アリス
吸血鬼。貴族。黒髪ツインテール。ミステリアスな雰囲気。ツインテールはメイが整えている。同族の身勝手な振る舞いを抑えるとか言いながら、ヨハンの仕事を魔族側から支えている。
武装:赤に濡れた大鎌。
■メイ
人猫。黒髪おかっぱ。語尾に「~にゃ。」とは付かない。普段は、アリスのドレスであるマント・ド・クールの裾持ちをしている。
武装:コッファータイプのジャックインザボックス。様々なタイプの武器を収納している。マジックアイテムのひとつで、小型のチャームとしてスカートに縮小して隠している。
■ザルトリアス(ツァーリ)・ウィンカーロッチ
大司教。過去に妻と娘を隣人に殺された。白い祭服を着ている。大司教の権限として、ギリアム騎士団を預かる。
武装:仕込み杖、聖書による技、いくつかの秘蹟
■ヘンリエッタ・メルクリウス
異端審問官、焚書官、助祭。帝都、異端審問官の四祭官のひとり。焚書官のトップ。
黒色のローブと肘丈のケープに身を慎んだ淑女。ストレートヘアを零して顔を隠すのは、戦慄するほど目に精気が無いため。
ムチムチと豊満な身体のメリハリを、まるで強調するかのごとく、ワンサイズ小さな祭服に身を慎む。その真意は、極限まで規則に縛られ、自らも縛り付けられる事を是としたことにある。ゆえに、自身を慎むために、身体の拘束の感覚を欲した。教会の扉を潜って以来一度も、貞操帯を外した事がない。淫蕩への堕落を防ぐためではなく、一種の願掛けに近かった。それが、強迫観念の域に達していて、すでに、開錠のための鍵を、永久に失う術理によって未来永劫へと飛ばし続けている。この貞操帯に付与された魔術が働く限り、ヘンリエッタ焚書官は、死後も純潔を守り続けられ、その遺体が腐敗することはないとされる。
嘘を吐かないという誓いのために、二股舌にしている。聖書の言葉に最も忠実であるからこそ、その言葉を清く正しく正すため、焚書官を志望した狂人。結局、自戒のためのすべてのことが、ヘンリエッタ自身を蠱惑的にしてしまっている。
また、教皇庁の地下(アリスが囚われている教会の地下とは別の地下)にある、異端審問官のための隠し拷問部屋があるフロアを丸々ひとつ私室利用して毎晩、拷問器具で自戒している。それは、その自虐によってヘンリエッタ自身の身体から溢れる様々なものによる、あまりに濃厚な女の匂いのせいで、そのフロアが使えないからという、あまりにもあんまりな理由による。
武装:身の丈程になる長い杖。杖の頭には、敬虔な信徒として、煤んだ銀の鐘の意匠を模ったランプを提げている。聖書による技。
その他
□ミーシャ・ロウ
見習い。ザルトリアスのお手付き。違法奴隷。死亡。
□アーサー・ロウ
ミーシャ・ロウの弟。可愛い。
□マグナ翁
帝都、教皇庁の交換局長、司祭。中年で教会に入った、元商人。頭は禿げ上がっている。仕事の鬼。老眼鏡を掛けている。
□ガルガンチュア・リルケ
イェリンガ方面の異端審問官、調剤師、修道士。
ヨハン先生と呼ぶ。ヨハンが応援を頼んだ相手。地方貴族家の出身。フローレンシア・リルケの子孫。
猫妖精の血を引くため、万物の成分を感じ取る才能があり、錬金術を学んだ。異端者として告発された後、異端審問官としてスカウトされて以降は、その才能を発揮し、危険薬物や薬品の取り締まりを行う調剤師として活躍。危ない薬品や、火器で戦う。
武装:ハンドカノン、小型バズーカ、各種薬品、毒、ロープなどの小道具
□アルフレッド・デル・フィオーレ・サン=パトリツィア
帝都、サン=パトリツィア教会の助祭。パティちゃんの子孫。
深緑のボブカットのショタ。髪の毛は光に反射して、キラキラと黄金色に輝く。花の民の半隣人であり、ゆえに光を受けた髪の毛から、金色の粒子が零れて落ちる。
純粋で、素直。可愛い。
武装:聖書の技を、いくつか使える。
□マクシミリアン・リリエンタール・フォン・ターナー
異端審問官、審理官、助祭。帝都、異端審問官の四祭官のひとり。審理官のトップ。
頭がおかしい。聖職者であるにもかかわらず、ターナー宮廷伯として貴族家の当主でいることが許されている。おかしい。
□ケイマン大司教
家名を捨てている。元は裕福な商家の三男。取扱商品の書籍を読み漁ることが生きがいだった。
理不尽な存在(本作には、ほとんど関わらない)
□サン=パトリツィア・デル・フィオーレ
前作主人公。ロリ巨乳。本作にはあまり関係ないので、詳しくは前作を参照。前作は目次の上にある「魔王シリーズ」から。自由奔放な存在。花の民の女王。
□ヴィヴィアン・マリーゴールド・ククル=カン・ガルド・ドゥ・ルクスリア
前々作主人公。正統派美少女から成長した美女。詳しくは前作と前々作を参照。墓標の守手。帝都の北西の果て、ルクスリアの園と呼ばれる不干渉地域を収める不滅の女王。
名前のルール
順番:ファーストネーム・(ミドルネーム)・ファミリーネーム・血族を証明する称号・爵位名や領地名
例:ヴィヴィアン・マリーゴールド・ククル=カン・ガルド・ドゥ・ルクスリア
名 :ヴィヴィアン
家名 :マリーゴールド
称号 :ククル=カン (ククル=カンの魔女)
領地名:ガルド・ドゥ・ルクスリア (ルクスリアの園の女王)
※通常は、名と姓のみ。サン=パトリツィアは、パティちゃんの名前であると同時に、デル・フィオーレ家の称号となる(正確にはデル・フィオーレは「花の民の女王」の意味で姓ではないが、姓として使用。妖精は名前のみで、その代表が「デル・フィオーレ」を名乗るが、パティちゃん以外の妖精族がいなくなったため、やりたい放題。)。
異端審問官の種類
・退魔師
・焚書官
・審理官
・調剤師
※異端審問官はかつて、教会組織ができたころ、神々を祀る二人の神官がそれぞれ異なった役割を担ったところに端を発する。このため、今でも異端審問官は厳密には教会組織的には神の直下の従僕である。当時は最高位が司祭であったため、現在でも異端審問官のトップは司祭となっている。
また、作中現在の教会組織図的に、大司教付き内部監査部門のという体裁をとっており、形式的に大司教から命令されることになっているが、本来は行動そのものにも制限は存在しない。
本作の教会の階級:イメージしやすい例
神々 :会長
教皇 :社長 (最終決定権者)
枢機卿 :役員
大司教 :本部長(支社長級)
司教 :部長 (大規模エリア統括級)
司祭 :課長 (支店長級~中小エリア統括級)
助祭 :係長 (副支店長級、決裁権なし)
修道士・修道女 :役職なし
見習い :インターン
※本作の異端審問官の階級
神々 :会長
司祭 :社長 (最終決定権者)
助祭 :部長~役員
修道士・修道女 :主任~課長
ただし、助祭以上は活動報告義務があるだけで、行動の決定権を独自に持つ。