プールの救世主。閲覧注意
元男子のヒロイン、屑野郎を呼び寄せます。
一発ネタです。
プールの女性のロッカーの鏡の前。
エミ「胸は、ほんの少しだけど膨らんできた。お尻も、身体全体も女っぽくなってきた…気がする」
それが、嬉しいような、嬉しくないような。
そんな身体をスク水でつつんでいく。
プールに出て、いつの間にか小学生の男子が両側に立っていた。
その小学生の男子に、スク水を脱がされた。
起きたことに動揺して棒立ち。
少し置いて、両手で胸を押さえる。
小学生の男子「ヤバ、女だった」
間髪を入れず、見ようによってはイケメンな青年が、小学生の男子二人にゲンコツをくれた。
青年「こぉらぁっ」
野次馬が集まりだしたところで、足に残っていたスク水を脱いで、女性のロッカーに駆け込んだ。
けちがついたので、着替えて?
自販機で缶コーヒーを買って、自棄のみ。
そこへ、あの青年が。
青年「けしからんガキどもですね」
エミ「先ほどは、ありがとうございました」
青年「いや、当たり前なことをしただけです」
青年は、エミを真正面から見つめて。
青年「不躾なのがわかっていて、お願いします。私と海外を旅してくれませんか?」
エミ「それは、奥さんになってほしいということですか?」
青年「はい」
エミ「ごめんなさい」
さすがに、残念そうな表情をした。
エミ「私、元男子なんです。あなたの子供産んであげれないんです」
青年「そうだったんですか、正直言って、あなたに、私の子供を産んで欲しかったんです。わかりました」
そういうと、青年は立ち上がって。
青年「独りで海外に発つことなります。お元気で。失礼します」
青年は、立ち去っていった。
プロポーズを断ったことに後悔はなかった。
豊胸、顔の整形、金が無かったために諦めたことで、誰からも相手にされないと思っていた。
男に抱かれる日がくる?
そんなこと考えてもいなかった。
ましてや、ほんものの女を抱いた腕で、ほんものの女の移り香の残る胸になんかに抱かれたくない。
男子だったとき、あこがれのヌードモデル「EMI」をおかずにしたこともある。
なんのために女子になったのか?
そして、一週間後、こりもせずプールへ。
スタッフ「すいませんが、こちらへ」
スタッフしかはいれない部屋。
どれくらい時間が立ったか?
人相の悪い男が、部屋に入ってきて、手帳を開いて見せた。
刑事巡査「○○警察署のものです」
エミ「刑事さん?」
刑事巡査「単刀直入に言います。あなたに悪戯した男子児童が、成人男性による頭部への打撃が原因で頭蓋骨が陥没して二人とも死亡したんですよ」
エミ「えっ…」
エミは、刑事に、あの青年にプロポーズされたことも含めて、包み隠さず話した。
刑事巡査「何処へいくかは、あなたにも話してないのですか」
エミは、自販機で缶コーヒーを買うと、椅子に座って、震えながら飲んだ。
プールの救世主 完
あの青年は、二度と日本には戻ってきません。
多分。