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人為の幸福 (お題:「地下」「犬」「靴」)

作者: 水嶋穂太郎

https://odaibako.net/channel/id/3


 こちらのサイトを利用して、お題を消化したお話を考えてみました。


・地下(中ネタ&オチ)

・犬(中ネタ&オチ)

・靴(小ネタ)


 前回の設定を引き継いでいます。


 今回はピンポイントかつ単品アイデアっぽいオチが思いつきませんでした。

 複数のネタをからめたオチになっています。


 めちゃくちゃ長くなってしまったので、ネタとオチだけ知りたいかたは、後書きを読んじゃってください。

 本編が長くなったのは、思いのほかキャラクターの掘り下げをしてしまったのと、単品では処理しきれないと判断したネタを消化するために、いろいろと増やしてしまったことが原因かと思われます。


『なろう』にまだ慣れていないので、実験投稿的な意味もあったりします。

「博士、おやつを買っていただいてもよろしいでしょうか?」

「かまわんよ。ただ、おやつを食べ過ぎてご飯が入らない、なんてことにはならないように」

「親みたいなことを言いますね」

「保護者ではあるからね」


 シータ博士とレイ少年は、近所のスーパーマーケットで食料品の買い出しをしていた。

 買い物かごには、肉や野菜、調味料などが入っており、見るひとが見ればどういう料理の材料かは察せられるだろう。


 シータ博士はレイ少年の保護者であり、また互助関係にもある。

 レイ少年はとある異世界から脱走してきたらしいのだが、まだシータ博士は踏み入った話を聞いていない。だが、とても恐ろしい世界というのは確かなようだ。

 異世界を研究する者として行き詰まっていたシータ博士は、レイ少年と出逢ったことで生活がいっぺんした。レイ少年からもたらされる技術や文明に関する情報は実に興味深く、刺激的で、革新的とさえ言えるものだったのだ。おかげで、資金を提供してくれる人たちが増え、また研究もどんどん進んでいる。


「ではお言葉に甘えて、ポテトチップスをいくつか」

「私もやや糖分がひかえめのチョコレートを買うとしよう」

「なぜ糖分のおさえられたものを買うんですか?」

「研究では脳を酷使する。その時のエネルギー補給としてチョコレートは最適なのだよ。しかしあまり食べ過ぎて虫歯になってしまったら困る。もしなってしまったら治療に何回も通うことになり、研究時間が削られて遅れることになってしまう。そうなっては本末転倒だからね」

「つまり、虫歯になりたくはないけれど、チョコレートはいっぱい食べたいと」

「うむ」


 レイ少年は、必死に笑うのをこらえた。

 しかしその様子にシータ博士は気づいたようで、むっとふくれっ面をつくった。


「さあ、金銭登録機レジカウンターでさっさと精算をしてしまうとしよう。今夜はおいしいカレーライスだぞ」

「今夜も、の間違いではないのですか?」


 食材の買い出しが必要となり、さらにその日の料理当番が博士だった場合、夜の食卓にはカレーライスが頻出する。

 いわく、脳にとっても身体にとってもいいことずくめの素晴らしい料理とのこと。

 少年のいた異世界にもほとんど同様の料理はあったし、好んで食べていた。それにしても博士が作る頻度は高すぎると思う。


 購入した食料品でいっぱいになった買い物袋を両手に持つシータ博士のあとを、レイ少年はあわてて追いかけたのだった。



 ◆ ◆ ◆


 帰り道。


「そういえば、博士は動物を飼ってみたいと思ったことはないのですか?」

「なんだね、藪から棒に」

「いえ、先ほどすれ違ったおばさんが犬を連れていたので、その……いいなあ、と」

「愛玩動物を飼ってみたいのかね?」

「できれば。ぼくのいた世界では、身近な動物はことごとく戦闘用途にされていたので」

「聞くからに物騒な世界だな」


 シータ博士は驚きを隠せず、顔が引きつった。

 愛玩動物とは、文字のとおり、愛でることを目的とした動物たちのことだ。少年の発言から察するに、かつては愛玩を目的としてかわいがられていた動物たちは、いつの間にか戦闘で使用するためのものに変わり果てたのだろう。

 もはや愛玩という言葉の意味が正しくない。いや、戦闘行為に参加させることを愛玩と呼んでいるのであれば、その世界は狂っている。


 シータ博士はまたひとつ、レイ少年のいた異世界の脅威を垣間見た気がした。


 しかしレイ少年のお願いを、シータ博士が叶えることはなかった。


「飼いたいのは犬かね? 許可できないな」

「なぜです?」

「ちょっと待っていたまえ」


 シータ博士はそういうと、上着のポケットから高度情報処理端末を取り出し、何かを調べはじめた。調べ物はすぐに終わったようで、端末に表示されている画面をぼくに見せてくれた。


「すこしばかり酷な話かもしれないが、ついてきてくれたまえ」

「いったい何なのですか、この数字は?」

「人間の都合によって、犬は年間にこれだけの数の命を散らせているのだよ?」

「!」

「これは正規の手続きどおり、飼う気がなくなった飼い主が専門の機関に動物を持ち込み、他の飼い主が見つからなかったがゆえに、命を落とした数にすぎない」

「……」

「実際には飼うに困り、勝手に野に放った結果として野生化し、人間に牙を向くようになったため害獣として駆除されている個体もいるだろう」


 レイ少年は、シータ博士の説明を聞いて、しばし言葉を失った。

 自分の故郷では、愛玩動物をそこまで深く掘り下げて考えさせられる機会がなかったのだから、当然かもしれない。命の重みについて認識を改めざるを得なかった。


「私が君を保護しているように、君が責任をもって飼うというのなら、考えるがね?」

「すみませんでした。やっぱり犬を飼うのはやめておきます」

「うむ。まだ幼い君の夢を砕くような真似をしてしまい、私こそすまない」

「いえ、とても勉強になりました……ところで博士」


 レイ少年は言葉を濁してつづけた。


「人間の都合で命を散らせている犬たちを救うことはできないのでしょうか?」


 その言葉を聞いて、シータ博士は重苦しい表情になり、沈黙した。



 ◆ ◆ ◆


 それから数日間。

 シータ博士は研究室にこもり、ひたすら悩んでいるようだった。


 そのあいだの生活当番は、ぼくが代わりにこなした。

 博士の邪魔をしたくなかったこともあるが、ふと口にしてしまった言葉に責任を感じている。無自覚だったとはいえ、いまにして思えば博士に対してあまりに不用意なことを言ってしまったのではないか。


「博士、すみません。ぼくが軽はずみな発言をしてしまったばかりに」

「ん。いや、君の指摘はもっともだよ。見て見ぬふりをしていたのは私だったのかもしれない。これは、科学者の領分でも、あったのだ……」


 訥々と、博士は語った。

 ずいぶんと疲れが溜まっているように見える。


「博士。ずいぶんとお疲れのように見えます」

「平気だよ。君の作るおいしい料理さえ食べていれば、疲れなんて忘れてしまうさ」

「寝てませんね?」

「……」


 シータ博士は話題をそらそうとしたようだが、目の下には黒いくまがはっきりと浮き出ている。このままではいずれ病気になってしまうかもしれない。

 別にぼくのために無理をして今回の研究をはじめたわけではない、とはわかっている。博士は目の前に研究の題材となる問題があらわれたら、無視することができないのだ。研究をする人ってみんなこうなのかな、と理解できない疑問が頭のなかで終わらない追いかけっこをしている。


「寝てください」

「さあーて、お腹もふくれたことだし、研究に戻るとするか」

「ね、て、く、だ、さ、い!」

「……う、うむ」


 まだぼくが博士に拾われる前まで、いったいどんな生活をしていたのだろう。それともぼくを拾ってから博士の生活は変わったのだろうか。考えたところで答えの出ない思索をつづけながら、博士が眠るまでぼくは隣でじーっと監視したのだった。



 ◆ ◆ ◆


 さらに数日が過ぎた。

 ある日、朝食の席で、シータ博士がぼそりとつぶやく。


「目処は立ったかな」

「ほんとうですか!?」

「うむ。専門外だったので、さすがに難航したよ。専門とする知人の研究者を頼ったり、論文をあさったりして……まあ何とかなりそうだ」

「それはよかった。おめでとうございます!」

「安心するのはまだ早いぞ」

「そうでしたね」


 シータ博士の言葉に、レイ少年は『《夜》を収納する鞄』のことを思い返していた。

 できあがったと言っても、まずは試作品なのだ。それを何度も何度も改良し、実験と失敗を繰り返して、はじめて成功品たる発明にいたるのだ。


 と、そのとき。


 ピンポーン、こつんこつんこつん。

 電子音と、玄関扉に添えつけられた金属輪のたたき鳴らされる音が、室内に響いた。博士いわく、「デジタルにばかり囲まれているとアナログな思考ができなくなってしまうためこうしているのだよ」とのことだったが、レイ少年には何を言っているのか理解できなかった。


 博士は玄関までおもむき、すぐに大広間まで戻ってきた。


「予想通り宅配便だった。頼んでいた品が届いたぞ」

「どのような品なのですか?」


 ワンッ!


 箱が吠えた。

 わけなどあるはずがない。箱のなかの何かが鳴き声を発したのだ。


「……」

「……」


「博士?」

「なんだね?」

「犬は飼わないのではなかったのですか?」

「落ち着きたまえ。早合点だ」


 そう言って、博士は箱を開けた。

 鉄でできた格子縞の檻。その中にいる犬が、つぶらな瞳をぼくらに向けている。


「犬ですよね?」

「飼うために取り寄せたわけではないぞ! これは実験の過程なのだよ」

「すると、普通の犬ではないのですか?」

「うむ。この犬はな……地中で暮らすことのできる改良品種なのだよ」

「地上で命を散らすことになる犬たちを、地中に移住させようというわけですか?」

「まったくもってその通り」

「地上で生きるために必要だった栄養を摂れなくなってもだいじょうぶなのですか?」


 レイ少年の問いに、シータ博士は腕を組んでうなずいた。

 なにやら自信があるようだ。


「心配にはおよばない。理論と理屈はおおよそ把握した。あとは地下に実験場を作り、実際にうまくいくかどうか試していくとしよう」

「この犬は、専門家の知人から送られた子なのですか?」

「そうだが?」

「そのかたにすべてをお任せすることはできなかったのですか?」

「無理だ」

「どうしてです?」


『なになに、久々に連絡をよこしてきたと思ったら、慈善事業をしたいから協力しろって? ばっかじゃないの? 最低限の理論と理屈は送ってあげるから、あとはあんたで何とかしなさいよ。できるでしょう、できないのならただの無能ね』


「と、すげなく断られてしまってね」

「同じ研究者だというのに、博士とはずいぶん違うのですね」

「いや、私も似たようなものだよ。興味のあることにはとことんまでかじりつくし、ないことには時間の無駄だからなるべく関わりたくない。変わらんさ」


 そうだろうか……レイ少年は首をかしげた。

 博士も同じなのだとしたら、人間の都合で命を散らせていく犬たちを助けたいというぼくの願いに、はたして応えてくれただろうか?

 ちらりと視線を博士に送ると、博士は不敵に笑った。それは新しい研究のはじまりに心を躍らせている様子そのもので、本意を覗くことはできなかった。



 ◆ ◆ ◆


 実験は順調に進んでいった。


 レイ少年が危惧していた問題も、博士の研究と開発により解決したようである。


 たとえばの話だ。

 もし人間が地下で暮らさなければならなくなったとしよう。地上にいなければ受けられない自然の恩恵を得られず、死んでしまうのではないだろうか。幼いレイ少年でもそのくらいは思いつく。今回は対象が犬だっただけの話だ。


 なお、博士に「地下と地中はどう違うのですか?」と訊いてみたところ、地下とは人の手によって作られた地面の下にある空間のことで、地中は地上の下に広がる土でできた世界らしい。「簡単に説明すると」という前置きがあったので、時間のあるときにでも自分でも調べてみようと思う。


 そしていまは……


「くっ、犬の機動力を見くびっていた。まさかこれほどまでに速いとは」

「……博士。さすがに運動不足なのでは?」

「む。君だって私とどっこいどっこいではないか」

「年の差を考えてくださいよ。ぼくと同じくらいの速さってどうなんですか?」


 地中を駆ける犬と、散歩をしていた。いや、散歩というよりも追いかけっこか。

 そして、ふたりして犬にもてあそばれていた。

《地中犬》と命名したこの犬は、のちに学術的にも認められることになる。生物分類上でイヌ科・アンダーグラウンド=シータ属という形に落ち着くのは、ぼくがもっと大きくなってからの話だ。


 ちなみに、地中を駆ける犬を追っているぼくらも、決して平服とは言えない。服というか、靴が普通ではないのだ。博士が開発した、地中に潜ったり歩いたりできる靴である。特にこれといった需要はなく、博士とぼくだけで使っている。これは《地潜靴》と呼んでいる。

 移動だけでは不十分だ、ということで地中でも地上と同じように見ることのできる眼鏡も開発された。博士は、地面を空気のように考えられたらそう難しいことではない、などと言っていたが、これもすごい発明なのではないだろうか。《地視鏡》と命名された。


『便利な靴を開発してくれないか?』

 という要望が、博士を援助する企業からあったのだが、《地潜靴》はまったくといっていいほど売れなかった。

 しかし、「それならいっそ速く走れるような靴でも作ってみるか」とまるで《地潜靴》のついでのように生み出された、動物のチーターをモチーフとした《俊敏靴》は、歩行の便がたいへんよくなり、老若男女からよろこばれ、政府からも安全装備として推奨されるまでになり、ベストセラー商品になった。

 博士は、「いいものを作ったと思ったのに理解されず、適当に作ったもののほうが価値をつけられる。まあよくあることだよ」と笑っていたが、ぼくは「どっちも優れた発明なのに……」と納得することができなかった。博士のように大人になれば、ぼくにも納得のできる日がくるのだろうか。


 ともあれ、である。


『地上に居場所がないのならば、地下や地中に居場所を移せばいいじゃないか』

 博士の発案からはじまった計画はうまくいっている。

 専門分野ではない、と言っておきながら、あれよあれよと研究を軌道に乗せてしまったのだから、博士はほんとうにすごい人だ。



 そう。

 不気味なほどに順調だった。



 ◆ ◆ ◆


 研究の開始から数ヶ月が経ち、《地中犬》は完成した。

 研究室に設置されている観測装置を見ると、彼らが無事に生活できていることが確認できる。


「博士。調べてみたのですが、犬だけでなく猫も人間の都合で命を奪われているようなのですが……」

「助けたいのかね?」


 ぼくの懸念に、博士はひとつ返事で応えてくれた。


 犬につづいて猫も助けられた。



 ◆ ◆ ◆


 ある日、シータ博士は動物愛護団体から会合に招待された。

 そこでは、犠牲になるはずだった犬や猫が救われたと、盛大な賛辞を贈られた。


 ぼくは、博士といっしょに拍手の中心にいた。


「む、失礼。通信だ」


 博士はそう言って、携帯端末を取り出し、受信機能を有効化した。どうやら音声通信らしい。


『ああ、お前か。おかげで無事に研究を完成させることができたよ』

『完成? 完成ですって? あんた、やっぱりほんっと無能ね』

『む。聞き捨てならないな。どういうことだ?』

『あたしの専門を知ってるわよね? あんたの研究のせいであたしの研究が侵された』

『意味がわからないのだが……』

『あたしたちは異世界人たちと良好な関係を築けている。これが最大のヒントよ』

『……』


 博士の顔色が急に青ざめた。


『盲点だった……生態系か?』

『ご明察。あ、わかってると思うけれど皮肉だから』


 人間の都合によって奪われていた生命を、博士は救っているつもりだった。

 しかし、博士もまた、人間の都合の枠に漏れず、奪われるべきではない命を奪う結果を招いてしまったらしい。彼女が音声通信でうったえたのは、博士の研究によって新たに犬や猫が地中で暮らすようになったため、もともと地中で暮らしていた生物に危険がおよぶようになったと警鐘を鳴らしてきたことに他ならない。


『早急に修繕策を考える』

『そうしたほうがいいでしょうね。これはあんたの研究で、あんたの責任なんだから』


 ぷつっ。

 どこかさげすむように、音声通信は相手から一方的に終了されたようだった。


 博士は暗く沈んだ表情で、地面を見つめていた。


「私は人間のためだけに研究をしているつもりではないのだがな……」

「…………」


『生態系』という単語は、レイ少年にとってもなじみ深いものだった。なぜならその単語は戦争の一端に触れる概念だったからだ。思い出したくもないが……。


 レイ少年は必死に、博士に言うべき言葉を探して、たぐり寄せるようにつむいだ。


「それでもぼくは、誰かの幸福をいつも第一にお考えになっている博士が、ほこらしいですよ?」

「……ありがとう。すこし救われた気がするよ」


 周囲では、動物愛護団体の人たちが拍手喝采をつづけている。

 博士の功績をたたえ、もっと他の動物たちも助けてあげてほしいと声を張り上げている。


 それらの声や音は、博士をひどく中傷しているようにぼくは感じた。



 ◆ ◆ ◆


 会合から数日後。


「どうしたものか……」

「博士、紅茶を淹れましたので、ご一服されてはいかがでしょうか?」

「うむ。……うまいな」

「ありがとうございます。あの、博士?」

「なんだい?」

「地中ではなく、海に移住してもらうのはいかがでしょう?」

「うーむ……今回とまったく同じ問題にぶつかってしまうね……」

「では空はいかがですか?」

「やはり同じだね」


 となると……。

 レイ少年はさらに思考をつなげた。


「《ウチュウ》はどうでしょうか?」

「《ウチュウ》? 聞き慣れない単語だが、それは君のいた世界の言葉かね?」

「はい、空をさらに超えた上空にある広大な空間で、過酷な環境ですが基本的に生物はおりません」

「空の上にさらにそんな世界が広がっているのか。我らの世界では空の果てを見たものはまだおらんし……その《ウチュウ》というものがあるのなら、懸けてみる余地は十分にあるぞ!」

「お役に立てましたでしょうか?」

「ああ。やはり君は素晴らしい。素晴らしいなレイ君!」


 博士は元気を取り戻したようで、レイ少年はほっと胸をなで下ろした。

 研究の題材が目の前に現れれば、博士は夢中になってしまう気質なのだ。


 この世界にも宇宙が存在しますように。

 レイ少年は窓から青空を見上げて、そっと願いを浮かせたのだった。

まとめ。


・『犬』を飼いたいと言い出した少年

・殺処分の現状を説明し、諦めさせようとする博士

・助けてあげたいと願い出る少年

・じゃあやってみることにした博士


・なんだかんだと成功させた博士

・『地下』に実験場を作り、そこで地中での生存に適応した新種の犬を開発する

・少年に頼まれてついでに猫も助ける(オチにつなげるため、猫も必要だった)

・なお、地下での実験を行うにあたり、地中を移動できる『靴』や視界を確保する眼鏡を開発した


・功績が認められ、動物愛護団体から賞賛される博士

・しかし、博士の行動により、地中に住む生命の生態系を壊してしまった

・喜ばれる一方で、問題視する声もある

・本当の幸福を作り上げることは非常に難しいのだ

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