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第2話


午後19時。


「お先に失礼しま―す」


仕事を終えて

帰宅するところ。


冷たい夜風が頬を撫でる


「うわぁ…寒い…」


吐く息も白く、自転車を漕ぎながら独り言が漏れてしまった。


手袋をしても、キーンと痛むような感覚は冬ならでは。

耳も冷たくて痛い。

乾いた空気。



夜の街。

すれ違う人。

ネオンの光。


あたしは

夜の街が

好きだった。

いつもの景色だけど、昼間とは違った印象―。



そんなことを考えているうちに家に到着。



慌てるように

化粧をすると

構って欲しいとココが飛びついてくる。

無視していると、何かを察したのか、くるりと反対を向いて台所にいる母親の元へテクテクと歩いていった。


(そんなに気合いを入れる必要もないんだけど…)



期待してる訳じゃないのに、自然と化粧に力が入ってしまうのは乙女心というものか…複雑な感じがした。



午後19時半。

いつもの居酒屋へと向かう。


いつもと違う。

ドキドキしてる。


もともと

男の人と接することも慣れてなくて、あたしは内向的。

よく片思いもしたし、付き合っても長続きなんてしない。



だけど…恋がしたい。




居酒屋に着いて

お店の人に席を案内されるまでの間、ずっとずっと、ドキドキしていた。



「こちらです。」



「あっ!来た来たっ!優こっち!」


呼ばれた方向を見ると

メールをくれた

親友

佐々野 楓(22)が

テーブル席から大きく手を振っていた。



その隣に親友の

石田 あかり(22)


向かい側に

男性3人が座っていた。

(なんだか格好よさそうな人達だな…)


席につく前に

慌てて

「藤沢 優です。よろしくお願いしますっ。」

と一礼した。


「優っ!さぁさぁ座って」

楓が既にホロ酔いしてるのが感じ取れた。


「楓もう酔ってんの?!」

思わず言ってしまった。


「酔ってませーんっ!」

楓が陽気に返事した。普段ゎ無口並みにクールぶってるのに…。


「…軽く出来上がってるだけよ。いつもより明るくていいじゃん。」


あかりがニコッと微笑んだ。


「男性陣も自己紹介してくれる?」

ホロ酔いした楓の横で冷静な

あかりが仕切ってくれた。



「あっ、俺からだね!楓と同じ大学でバンドやってる津田 涼って言います!よろしくっ!」


爽やかで明るい印象だ。笑顔が可愛い感じ。


「涼の兄貴の友達で、よくコイツらの面倒みてる浅井 真二です。会社員25歳。よろしく。」


優しそうな兄貴オーラ。薄茶色のサングラスをかけていて、スーツ姿で紳士的な感じ。


「…涼と幼なじみの松下 一馬。仕事は会社員。…たまに涼がやってるバンドで演奏してる。」


前髪が金髪であとは黒髪。ミュージシャンって言葉が当てはまるような綺麗な顔立ちだ。



不思議と打ち解けたように、すんなり飲み会が始まって、楽しい飲み会が始まった。


「男性陣も自己紹介してくれる?」

ホロ酔いした楓の横で冷静な

あかりが仕切ってくれた。



「あっ、俺からだね!楓と同じ大学でバンドやってる津田 涼って言います!よろしくっ!」


爽やかで明るい印象だ。笑顔が可愛い感じ。


「涼の兄貴の友達で、よくコイツらの面倒みてる浅井 真二です。会社員25歳。よろしく。」


優しそうな兄貴オーラ。薄茶色のサングラスをかけていて、スーツ姿で紳士的な感じ。


「…涼と幼なじみの松下 一馬。仕事は会社員。…たまに涼がやってるバンドで演奏してる。」


前髪が金髪であとは黒髪。ミュージシャンって言葉が当てはまるような綺麗な顔立ちだ。



不思議と打ち解けたように、すんなり飲み会が始まった。


かれこれ2時間は過ぎただろうか。


最初は、みんな交えて話していたけど、徐々にグループ化してきた。


あたしと楓は涼くんと一馬くんと話している。

あかりは真二さんと話している。


あたしも口数が減り始めて


(ん――…)

久しぶりの酒は、酔いが回りやすい。


とりあえず

トイレに席を立った。


(気持ち悪…)

少しトイレで休んで、女子トイレを出ると


「優ちゃん大丈夫?」


(えっ…?)


目の前にいたのは、浅井さんだった。

心臓が止まると

思った―。


「えっ…浅井さん…何故ここに?」


「なかなか戻らないから心配でね。少しは良くなった?」


「あっ…はい…っ」


「なら良かったよ。」

ホッとしたような笑みを見せた浅井さんに憧れに似た感情を覚えた。


浅井さんが

微笑んだ時

ふわっと髪が

なびいて

サングラスから

見えた眼差しは

とても

暖かく感じたー。




(…うっ)

気が緩んだ途端に

立ちくらみに

襲われて

倒れる寸前


「優ちゃんっ」


力強く抱きとめられた。


気づいた時には

浅井さんの胸に

あたしは居た。



「…っごめんなさいっ」


動揺して

慌てて離れる。


「僕は平気だよ。歩ける?」

顔色ひとつ変えずに浅井さんは声を掛けた。


「はっ…はいっ!じゃあ戻りましょうかっ」

心臓がバクバクしている。


ほんの数分の

出来事なのに…

あたしってば変なの…。



再び

席に戻っても

フラッシュバックのように繰り返される。

好きという感覚とは少し違うような…



あたしの頭は、しばらくボーっとしていたのは間違いなかったー。

引き続き頑張ります(・ω・)

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