ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙
なんとなく
暇だったから書きました
お粗末ですが何卒
霊夢「ゆっくり霊夢です」
魔理沙「ゆっくり魔理沙だぜ」
霊夢「ねえ魔理沙、私最近騙されかけちゃったの。」
魔理沙「そうなのか、それは大変だったな。何があったんだ?」
霊夢「SNSのダイレクトメッセージで、外国人の男の人が、私と付き合おうって」
魔理沙「わかりやすすぎるだろ!まあいいや、今回は【人をだます方法】について解説するぜ!これを知れば、どういうやつがどういう方法でだまそうとしてくるかわかるぜ!」
霊夢「ほんと!?お願いするわ!」
『今日も面白かった』
『分かりやすかった』
『魔理沙嫌い』
「あ、またこの『魔理沙イズム』ってやつアンチコメしてる」
「うわ、めんどいね。しかも魔理沙ばっか書いてるし」
「まああんま気にしてねえよ、ほとんど肯定的だし」
「そう、、、」
「ん?どうした」
「、、、あのさあ」
「ん、なんだ?」
「なんで私毎回解説される側なの?」
「え?」
この私、ゆっくり霊夢は疑問に感じていた。いや、長年やっていたから、このスタンスがこのチャンネルで定着したというのは知っている。「霊夢と魔理沙の解説チャンネル」なんてありきたりな名前なのに、成功したし。ただ、このチャンネル以外もみんなそうじゃんという疑問が頭をよぎるのだ。
「なんかどこのチャンネルでも私が解説される側だなって思って」
「、、、気のせいじゃね?」
「いやぁ、そんなことないと思うけどなあ」
「いや、気のせいだと思うぜ」
「えええ?なんかさっきからはぐらかしてない?」
「いやぁ、、まぁ」
なんでなのか知らないが、魔理沙がやけに焦っているようにも見えた。
「何隠してるのかわかんないけど、隠し事しないで教えてよ。チャンネル開設からもう五年も経つんだし」
「、、、」
魔理沙はうつむきながら考え、私にこういった。
「、、、聞いても驚かないでね?」
「うん」
「実は、、、
お前が私みたいに『解説』すると、私達は『死ぬ』んだよ」
「え?」
あまりに唐突に始まったディストピアに、私は困惑を隠せなかった。
「冗談だと思わないでほしいけど、マジで本当」
「マジ?」
「マジ」
「なんでそうってわかるの?」
「同業者が死んだ」
「え、マジ?」
すっと色んな同業者が頭をよぎる。あの人は、この人はと不安になってきた。
「マジ。仲良くしてたじゃん。【世界の都市伝説解説チャンネルさん】。」
唐突に音沙汰なく消えた、仲良くしてたチャンネルだった。
「マジ?」
「マジ。」
「、、、」
あまりのショックに、気分が悪くなってきた。
「隠しててごめん。」
「、、、ごめん、気分悪いからもう寝るわ。寝たら気分良くなるから、、、」
「、、、分かった」
そう言って魔理沙は、ご飯の買い出しに行った。
「ん、、、、」
私が起きると、不在着信が大量に来てた。
「うわっ!?」
主に病院からの電話だった。私は最悪の事態を想像した。
多分そんなことはないはず、そう思いながら折り返しした。
「あの、ゆっくり霊夢です」
「ああ、霊夢さん!よかった、繋がった」
出てきたのは聞いたことない声の人だった。
「落ち着いて聞いてくださいね、魔理沙さんは、、、」
車にひかれて即死だったらしい。
くそっ
なんでなんでなんでなんで
五年間も一緒にいて
五年間ずっと優しくしてくれたのに
警察は誰がか彼女を轢いたって言ってた
全力で探すって、、、
でも私、一人になっちゃった、、、
「ピロリン」
「え?」
チャンネル運営で忙しくて触ってなかったSNSに、こんなダイレクトメッセージが来た。
「こんにちは!私は今独り身のゆっくり魔理沙です!今、独り身のゆっくり霊夢さんを探しています!」
ああ、なんでこんなメールが今来るのか。いま、元々の魔理沙と根性の別れをしたというのに。
そう思い、その人のアカウントを見て、そして私は返信した。
「興味あります!具体的にどんなのですか?」
「はい、ゆっくり霊夢です!」
「ゆっくり魔理沙だぜ!」
今、私は新たな魔理沙とYoutubeチャンネルを運営している。
なんやかんやあったが、今は楽しい。
「はい、今回は【復讐】について『解説』していきます!」
「え」
「復讐とは、過去に何かされて恨みがある人に、報いを受けさせることです」
「ちょま」
そういったとたん、私と彼女は、巨大な「何か」につぶされて、即死した。
そう、私は彼女のアカウントを見た時、察したのである。
『あ、こいつ私たちのチャンネル荒らしてた人だ』って。
『魔理沙嫌い』
『私のところに来ればいいのに』
そう大衆が見るところで、堂々と書き込んでいた。
だってほら、彼女のアカウント名『霊夢&魔理沙イズム』
てきっとうに考えてたオリジナリティある名前(笑)が、あの時と一緒。
そして私は、彼女と一緒になって、彼女のことを調べつくした。
そしたら、鍵垢で、
「私があの【霊夢と魔理沙の解説チャンネル】の霊夢を奪った」だって
私は許せなかった。彼女が何をしたのかわかんなかった。
だから、彼女が最後に教えてくれたこと
それらを使って
彼女を殺したの。
私も死ぬけど。