第六話 宿
顎です。
2時間クオリティー
ゴブリンの巣をつぶし終えた俺たちは、ギルドに戻っていた。
「今回はどのような御用でしょうか?」
「ゴブリンの巣の依頼達成の報告に来たんだが」
「はい、ギルドカードを出してください」
俺達がギルドカードを渡すと、受付嬢はパソコンのようなものにギルドカードをかざし、操作しているようだ。この世界にもパソコンがあるのかと思ったが、ギルドに飲みおいてある特殊な魔道具とのこと。
「はい、完了いたしました。こちらが報酬の銀貨3枚になります」
「山分けしたいから1枚は崩してくれ」
「私ほぼ何もしていないのに山分けでいいの!?」
「魔法撃ってたし山分けでいいだろ」
「ほ、本当にいいの?」
「いいから持ってってくれ」
そういって銀貨1枚と大銅貨5枚をソフィアに渡す。
若干今更だが銀貨3枚が高いのか安いのかがわからんのでソフィアに聞いてみたところ、この世界には銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨があり、銅貨10枚で大銅貨1枚...のように変化するらしい。ちなみに飯は1食銅貨5枚~10枚ほどなので、銅貨1枚=100円ほどだろう。
「日も暮れて来たし、宿探しましょ」
「なんかおすすめとかあるのか?」
「知らないっ♪」
「おいおい」
ということでギルドを出て、宿を探すことになった。
歩き回ること数分...もかからなかった。ギルドのすぐ近くに宿があったからだ。
「いらっしゃいませ、本日はお泊りですか?お食事ですか?」
「泊りだ」
「お部屋は何部屋でしょうか?」
「私は1部屋でも別n「2部屋で頼む」」
「は、はい、2部屋ですね。お食事はどうされますか?」
食事か、まあわざわざ外行って食うよりここで食ったほうがいいだろう。
「夜と次の日の朝で頼む」
「はい、分かりました。何泊でしょうか?」
「あとから追加ってできるのか?」
「はい、最後の日までに言っていただければ延長も可能です」
どうしようか。これからどう生活するかの方針もまだ決まってないからな。
「じゃあとりあえず3日で頼む」
「はい、分かりました。料金は先払いとなっています。2人で3日ですので銀貨1枚と大銅貨8枚になります」
「ああ」
そういって銀貨1枚ずつ、計2枚を出す。
「大銅貨2枚のお返しです。こちらがお部屋の鍵になります」
俺達はカギを受け取ると、部屋に向かった。
「あぁー、づがれだー」
部屋についた俺はそういってベッドにダイブした。まあ普段からゲームしかしていないので疲れるのは当たり前だ。ちなみにこの世界で風呂は貴族のみらしく、ここにはないっぽい。
「洗浄」
これは生活魔法の一種であり、適正というものが存在しない魔法だ。これで体や服をきれいにできる。これがあるのも、風呂があまり流行らない理由の一つだろう。しかし日本人として風呂は入りたい。
「まあ、それは今後の課題だな」
家を買う時があったら風呂があるところを買うとしよう。
それにしても今日はいろいろあったな。突然死んで、なぜか異世界に転移して、ソフィアに出会って、ギルドに登録して、依頼をこなして...本当に濃い1日だったと思う。はぁ、疲れたからもう寝ようかな、おやす...コンコン
「ん?」
「トシキ、ご飯行きましょ」
あ、完全に忘れてた。
「ああ、今行く」
今日の夕食はオークのステーキ定食だった。味は豚肉が1番近いかな。まあ、見た目が豚だからね。
「ふう、普通にうまかったな」
「そうね、それじゃ部屋に戻ろ」
「ああ」
「ついたわね、じゃ、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
今度こそベッドにダイブしてそのまま眠りについた。
時間の割に頑張った...と思います。