第三話 美少女
ベーコンの方です。一応今までの口調とかを引き継いだつもりです。変なところあったらごめんなさい。
さっきの悲鳴は一体誰のだ?
っと言ってもこの世界に知り合いなんて居ないから誰のかも分かるわけないんだが。とりあえずさっきの悲鳴の方へ向かってみるか。
俺はおそらく悲鳴が聞こえてきたであろう方角に走っていった。
悲鳴の正体はすぐに分かった。異世界と言ったらヒロイン。やっばりテンプレだ。しかしヒロインと言っても色々いるな。姫、同時に転生してきた友人、転移先での美少女...
そんなことを考えながら、悲鳴の元であろう洞穴にたどり着いた。
洞穴か。姫をこんなところには隠さないだろうし、俺に友達なんて居ない。となると...!
「やっぱり美少女かっ!!」
しまった。声を大にして言ってしまった。
「誰だっ!?」
やばい、敵にバレた。めっちゃ警戒してくる。戦うしかないよな...
って言ってもさっきからそれっぽい魔法で切り抜けては来たが美少女の前で魔法失敗なんてことになったら異世界人生終了。だがさっきのふたつだけで切り抜けられるわけないよな...
「一か八かだっ!!リーf〇△□✕%※!」
...噛んだ。これはまずい。こんなに恥ずかしいこと今までない。ああ...
「ぐあっ!?」
そこに倒れたのはさっきのゴブリンよりも大柄なオークだった。まじか。なんかでた。ラッキー!
もう倒したけど...倒したやつでも鑑定できんのかな...?
そう思った直後に、オークは消えた。やっぱ倒したら消えちゃうよなあ...ボスならまだしもこんな下っ端みたいなやつ...
「...あの、助けて頂き、ありがとうございますっ!ところでっ!!さっき最上級魔法のリーフトルネード使ってましたよねっ!?」
うっひょおおお!美少女!圧倒的美少女!
...え、最上級魔法??
「あなたは一体...?私も3年間魔法を学んでいますが、リーフトルネード使ってる人なんて初めて見ました!わあああ...!」
うん。チートなのはステータスの時点で察してたよ?でもそんないきなり最上級魔法使えんの?えっ?
「あ、ああ。俺はトシキ。実は、転i」
いや。ここで転移してきたなんて言ったら美少女にいきなり怪しい印象を与えちまう。
「実は...なんですか?」
「あ、いや、なんでもない。実は遠くの村からやってきた。」
やべえ、焦って村とか言ったけど村あるかな、この世界。ってか村の名前聞かれたらどーしよ。
「ふぇぇ!そうなんですね!あっ!申し遅れました!私、中級魔道士のソフィア=アクセルソンと申します!もし良ければ、あちらの村の案内でも致しましょうか?」
マジかっ!美少女と村デート!異世界最高!
「ああ、お願いする。ところで、ここはどこだ?」
「あら、道に迷っていらっしゃるのですか??ここはディルラン。あっちにあるのがディルラン唯一の村のディルラン村。そのままの名前で覚えやすいですよね。」
微笑んでそういうソフィア。天使か。
「ところで、中級魔道士って言ってたな。中級ならあのくらいのオーク倒せるんじゃないのか?」
3年間学んだ上で中級なら余裕そうにも思えたが。
「いえっ!とんでもない!あんな恐ろしい魔物ソロだと中級どころか上級でも倒せません!」
えっ。あのオークそんな強かったの。鑑定しとけばよかった...
「そ、そうか。くだらんことを質問して悪かった。」
「いえいえ、大丈夫です。では、こちらからも2つ。トシキさんの階級と所属ギルドをお聞きしたいのですが。」
まずい。ギルドなんて所属してないし階級なんてわかんない。ステータスに書いてあったっけか...?書いてあるなら隠蔽使っとくべきだったか。
確認してみても書いてない。仕方ない、ここらでホントのことを話してみるか。
「あの、ソフィア。こんなことを話して信じてもらえるかは分からんが、俺は転移してこの世界に来たんだ。たった今。」
「...?転移...?」
やばい、理解してもらえてない。
「転移...ってほんとですか?!そんなことを言う人が稀にいると聞いていましたがまさか本当にそんな人がいるとは...!」
「あ、ほかにもそういう奴がいるのか。なら少し安心だ。そんで、この世界のことはなんも知らない。遠くの村から来たって言ったけど嘘だ。すまん。」
こんなにすぐにネタばらしするなら最初っから嘘つかなきゃよかった。
「あと、この世界に関しては俺よりソフィアの方が先輩だ。敬語じゃなくて、もっと親しみを持って話してくれていいぜ。」
「分かったわ!この世界のこといーっぱい教えてあげるから、私にも魔法のこととか色んなこと教えてねっ?」
「おうよ!」
はあ。かわいい。そんなこんなで俺の異世界生活~美少女を添えて~が始まった。
次回がベーコンなのか顎なのかはわかりません。打ち合わせしてから決まります。どっちが書いたとしても楽しめるように頑張りますので楽しんでくださいっ!