第十九話 公園がない
めりくり。べーこんです。
「ねえ、ピクニック行きたい。」
そんな些細なソフィアの一言が引き金になった。
「お、いいな、どっか広い公園でも探すか!」
久々にゆっくり出来ることだし、お弁当作るなり買うなりして遊びに行くことにした。
「しゅっぱーつ!」
━━━30分後━━━
「ねえ、いつ見つかるの?」
「んな事俺に聞かれても知らねえよ!」
━━━60分後━━━
「もう疲れた...」
「俺だって疲れたよ、でも頑張ろうぜ??」
━━━150分後━━━
「...」
何この街。なんでないの。
前の世界の銀座でもお弁当を食べられる場所が見つからなくて苦労したけどまさかこっちの世界にも広い場所ないのかよ。
「あ、そうだ、森に行けばいいんじゃね?」
「いやダメよ。いくらトシキがいるとはいえさすがに魔物がいる外で遊ぶ訳には行かないわ。」
あー...まあそうか。
「しょうがねえ。見つかるまで頑張るぞ。」
━━━300分後━━━
「もう帰ろ?いいよもう。」
「...いや、ここまで来たんだ、見つけるまでは帰れねえよ。」
そんなんで諦めるなんて、俺のプライドが許さねえ。
━━━400分後━━━
「いいやもう。帰ろ帰ろう。」
「帰り道わかるわけ?」
...やばいかも。
━━━750分後━━━
やっと宿の近くまで来た...
もう疲れたよ。
「ねえ、トシキ、あれって...」
ん?
...
「あれ、公園じゃね?」
宿付近の道を1本曲がった所には、緑が見える。
今までの...
「「「「今までの時間ナンダッタンダヨオオオオオオアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」
ネタ会でした。ベーコンでした。良いお年を。