第十五話 ダンジョン攻略三日目Ⅱ
遅くなりました。ごめんなさい。ベーコンです。
60階層までは他の階層と変わらず敵を薙ぎ倒して進んできた。
問題は61階層だ。あまりにも広すぎる。なんだここ。東京ドーム2つ分くらいあんじゃねえのかこれ。
「ここ広いわね...」
『まあ私は広い方が振り回され外があるから好きだけどね。』
ディアは思いっきり使われたいみたいだ。社畜。
あまりにも広いせいで他の階層よりも時間はかかったが、敵自体は何ら強くもなかったから簡単に倒せた。
65階層は超大量のオークやゴブリンで埋め尽くされていた。数の暴力ってことなんだろうが範囲攻撃で余裕。
ついでにディアも振り回してサクサクと倒せた。
70階層は、赤竜だった。そろそろ最終回層も近いから強い魔物みたいだ。
「とはいえ...」
まあ行けるくね?
っと思ったのだが終焉の炎獄やら雷撃でも倒れない。
「こいつ、地竜よりも強いな...」
「トシキ、いくらなんでも舐めすぎよ。最終階層に近いのよ?そりゃこの前の野良魔物よりも強いわよ。」
まあそれもそうか。ディアとか使いながら地道に削るしかないか。
「はあああああっ!」
『いたっ!』
...え?
『こいつの鱗固くて痛い。私戦いたくない。』
「いやお前剣として致命的すぎるだろ!」
痛覚まであるのかこの剣。今度痛覚を無効化できる魔法でもないか調べてみるか。
「しょうがねえ、雷撃ぶっぱなしまくるか。」
「この状況でゴリ押しするのね...まあトシキなら勝てなくはないと思うけどね。」
細かい攻撃を繰り返してるうちに、赤竜は倒せた。度々周りにザコ敵は出てきたがそれは余裕で討伐。
71階層は大量のコボルト。ナイフを持った狼みたいなのがか沢山いるわけだからかなりのサイコパス集団に見えた。
72,73,74...と順調に進み、ついに、79階層まで制覇した。
「ついに最終決戦...か。」
「ちょっと、今日かなり遅くまで戦ってない?夕飯の時間すぎちゃうわよ?」
「そうだな、一回帰って明日最終決戦と行こう。」
案の定夕飯の時間は過ぎてたが、事情を説明したら分かってもらえた。冒険者への理解があってとてもありがたい。
「もう最終階層なんだな。実感が湧かねえや。」
『そうね、でも、私を作ったトシキなら、余裕で倒せるでしょ?頑張りなさいよ!』
「おうよ!」
剣に応援されて、洗浄、眠りについた。
ついに次回、第一ダンジョン攻略編最終回です。
顎が上手い感じにまとめてくれます。