第十三話 ダンジョン攻略二日目
遅くなりました。ごめんなさい。ベーコンです。
朝食を済ませた俺たちは、早速軽い準備運動を済ませ、ダンジョンに向かう。
でもその前に、ダンジョン入口に行かなければならない。
いくら転移があるとはいえ、勝手に入ったら怒られるらしい。どっかの檻に閉じ込められるとかられないとか。怖い怖い。
転移を使って昨日の階層へ...
「ねえ、トシキ、ここじゃなくない?」
「あれ、そうだったか?間違えたな、もっかい転移する。」
「おっここだここ、そういえばこんなだったな。」
幸い敵はいなかった。このまま次の階層に進めそうだ。
『朝からグロいの見たくないから気をつけてよ?』
ディアに念を押された...こいつ、剣のくせに要望してくんだもんなあ...まあ声が可愛いからいいが。
24階層は楽々突破できた。まあボスじゃない限り苦戦することはもうないだろう。
25階層は幻竜とかいうドラゴンだった。初めて見る敵だったが、まあ地竜の劣化版みたいなもんだった。
いや、俺が地竜の時より強くなったから弱く感じたのかもしれないが。
ソフィアにも聞いては見たがそもそも1人でこれを倒すやつを見た事がないからなんとも言えないとのこと。
ディアのおかげもあって周りにいたザコ敵のコモドドラゴンも簡単に全滅できたし、特に苦戦もなし。
なんだかんだ言って、気がついたら39階層まで来ていた。
「次の階層で半分...か。」
「トシキ、自分がどれだけ異常なことしてるか分かってる?」
「え?なんかおかしいか?」
「いやいやいや...普通2日でこのダンジョンの半分まで到達する人いないから。普通の人は3,4日くらいに分けてやっとここまで来るんだよ?」
まあ確かにペースは早すぎたかもしれない。疲れも溜まるだろうからそろそろ戻った方がいいか。
「じゃあ今日はここらで帰って、また明日にでも来よう。」
『まあ、私も疲れたし。ずっと振り回されてたらあたまいたくなっちゃうわ。』
お前に頭とかいう概念あるのか、とツッコミたくなったがまあいいだろう。それを追求しても何も起こらないしな。
「よし、じゃあ戻るぞ。」
宿に着いた俺たちは飯食って洗浄をかけた。
それから、明日も何事もなくダンジョン攻略が進められますように、そう願って寝た。
魔物の名前とかは全然思いつかないのでベーコン回ではあまり登場しないと思います。顎回で出てきた魔物を使う感じで。それでは次回もお楽しみください。