第十二話 ダンジョン
3話連続顎です。次はベーコンが書くと思います。
ダンジョン攻略のために大量の魔力を使い、喋る剣・ディアを創造した。
次は...何創ろうかな。
「なんか魔法に効果がある装備とかないんか?」
「そういうアクセサリーがあるけど基本効果が低いのよね...」
「ちょっとやってみっか、魔道具創造×2」
そう唱えると、俺の手の上にブレスレットとネックレスが生成された。
名称:魔法補助のブレスレット
制作者:三日月 俊樹
レア度:A(最高級品)
付与効果:消費魔力1/2 魔力回復速度1.5倍
名称:身代わり+回復のネックレス
制作者:三日月 俊樹
レア度:A(最高級品)
付与能力:体力回復速度1.5倍 致死ダメージを受けたとき、この魔道具の破壊を代償に体力・魔力全回復状態で蘇生
まあこんなもんか。
「よっしでけた。はいソフィア、使ってくれ」
そう言ってブレスレットとネックレスを差し出す。
「いいの?」
「ああ。俺は今回前衛やるつもりだからな」
「だったらネックレスの方はトシキが着けてた方が良いんじゃない?」
「ソフィア魔導師だからHP低いだろ?罠とか奇襲で即死しましたーなんてなったら笑えないからな。付けといてくれ」
「ありがと」
俺用のも何か創ろうかな。
「魔道具創造」
あっやべ、調子乗って込めすぎた。
やばい、魔力切れで意識が...
目を開けると…そこにはソフィアの顔があった。そして頭には柔らかい感触。
「え?」
マジか、膝枕されてるんだけど。
さすがにこのままいるわけにもいかないので起きる。
「お、トシキ起きたのね」
「いまどんくらいの時間だ?」
「ちょうど夕食くらいよ」
よかった、そんなたってない。
そう言えば創ったやつはっと
名称:武神の腕輪
製作者:三日月 俊樹
レア度:SSS(神器クラス)
付与能力:物理攻撃力×2 体力×2 速さ×2 物理防御力×2 持久力×2 武器技能×2
これはすげえな。
俺が気絶するレベルの魔力を込めただけはある。
「トシキ、夜ご飯いこ」
「おう」
そういえば夕飯の時間って言ってたな。
今日の夕食はギガントボアという熊の魔物の肉だった。
熊の肉食うの?って思ったが普通に美味かった。
ちなみにダンジョン産らしい。
部屋に戻って魔法で一瞬で着替えて浄化で体を洗った後、もう部屋がなんだのってのは気にしないでさっさと寝ることにした。
...さっさと寝ることにした。...さっさと、さっさと...寝れない。
「トシキ、起きてる?」
...ソフィアも同じ状況だった。
明日はダンジョンに入ろうと思っているのにもかかわらず全く寝付けない2人であった。
次の日。寝不足気味な俺たちはダンジョンの入り口に来ていた。
若干なんで今感があるが出発する前にダンジョンについて聞いておいた。
このダンジョンは80階層あり、5の倍数の階層はボス部屋になっている。
現在の攻略記録はSランクパーティーの64層となっている。
「ついたわよ」
「ギルドカードはあるか?」
「ああ」
そう言って俺たちがギルドカードを見せる。
「よし、入っていいぞ。無理すんなよ」
許可が下りたのでダンジョンに入る。
ダンジョンの中は洞窟のような見た目で、光源がないのだが何故か明るい。
まあ異世界だからね。
また、迷路のようになっており、次の階層に行くまでには時間がかかりそうだ。
「お、ゴブリン発見」
そう言って飛び出てゴブリンを切り裂く。
豆腐を切るかのように、
むしろ豆腐よりも簡単に切れる気がする。
さすが性能SSSだな。
『私の初獲物!なんだけど、私剣だけど一応視界みたいなのあるからゴブリン切るときにめっちゃグロいのが入ってくるのよね...』
目、どこだよ。
まあ異世界だからね。...これさっきも言わなかったか?
そんなことを考えていると...
『またゴブリンか』
今度はディアのために光速で切ってみる。
「え!?トシキ今攻撃した!?」
『今度はグロくなかったよ』
これなら大丈夫らしい。ソフィアには驚かれたが。
おっ今度はスライムだ。
スッ
うん、豆腐以下。
しばらくすると2層への階段が見つかった。
結局この階層はゴブリンやコボルト、スライムなどの雑魚しか居なかった。
2階層。1階層より魔物の数が増えた。種類は変わらない。以上。
3階層。武器を持ったり投石してくるようになった。以上。
4階層。敵が数匹固まるようになった。ソフィアの訓練しなきゃなーって思ったので俺がひきつけてソフィアの範囲魔法どーん。以上。
5階層、ボス部屋。ゴブリン数匹とゴブリン・ソーサラーという魔法を使ってくる上位種のゴブリンだった。前衛を全部斬ってソフィアが魔法でソーサラー狙い撃ちして終わり。
6階層。
「ん?あそこなんかおかしくねーか?」
「そうね、罠があるわね」
罠に向かって落ちてた石を投げる。
すると上から数本の矢が降ってきた。
普通の人なら踏んだら頭に刺さって即死だろうな。怖い怖い。
っとこんな感じで罠がいくつかあった。代わりに魔物がいなかったんだが。
ちなみに罠の種類は矢が降ってくるタイプと石が落ちてくるタイプ、毒の霧が出るタイプがあった。下に下がっていくタイプのダンジョンだからか、落とし穴のようなものはなかった。
こんな感じで順調にダンジョンを攻略し、23階層まで来ていた。
ちなみに10階層のボス部屋は大量のトラップと蟲の魔物、15階層はゴブリンキングと大量のゴブリン、20階層は巨大蜥蜴というトカゲ型の魔物だった。
ソフィアによれば地竜ほどではないがなかなかに強いらしいが、ディアを刺して体内でディアが光爆弾を使ったら死んだ。
ちなみにディアは目をつぶってたって言ってた。目という概念で見てるかどうかもわからないが、自主的に見えなくすることはできるらしい。
そして今いる23階層なのだが、巨大蜥蜴の変異種というものが現れた。
ソフィア情報では変異種というのは元の種よりも圧倒的に強いらしい。なので念のため鑑定しておく。
種族:巨大蜥蜴(変異種)
レベル:156
体力:174568
物理攻撃力:14987
物理防御力:36849
魔力:4681
魔法攻撃力:4219
魔法防御力:24865
速さ:10846
魔法適正:特殊
スキル:咆哮D 食事吸収B 表皮硬化C
うわ、堅いしタフい感じか。
「まあいいか、行くぞ!」
「私は魔法撃つわね」
っというわけで戦闘が始まった。
「GAAAAAAAA!」
咆哮のスキルらしいが、ステータス的に格上の俺には効かない。
ソフィアはやばそうなので防音結界でも張っとくか。
とりあえず硬さチェック。
キィン!
表皮硬化のスキルを使われていたようだ。
このままだとダメージが通らないな。
「盾破壊」
これは敵の防御力に比例してダメージを与える剣技で、確実に敵の防御を壊せるので堅い敵と戦う時はこれだけで優位に立てる。
ガキィン!!
表皮硬化の効果が切れた。というよりは壊した。
「ソフィア、今だ」
そう合図すると、巨大蜥蜴に向かって魔法が飛んだ。
その魔法は巨大蜥蜴の体を切り裂いて殺...し切れてねえな。
「GUAAAA」
巨大蜥蜴が再び表皮硬化を発動した。
「双刃斬り、盾破壊」
双刃斬りをわざとほんの少しだけずらして先に出るほうに盾破壊を乗せる。
すると1撃目で防御力が落ち、ほんのわずかに遅れて出てきた2撃目で切断される。
討伐完了だ。
「トシキ、今日はここまでにしていったん帰りましょ」
あれ、もうそんな時間なのか。
「ソフィア、手出してくれ」
ソフィアが出した手に触れ、転移を発動する。
転移先は宿の部屋。
「す、凄いわね」
「便利だな。一回行った場所か正確に想像できる場所ならどこでも転移できるから、ダンジョンもさっきのとこから再開できるし」
それからは飯食って浄化かけて寝た。
ちなみに昨日から学習したので自分に睡眠魔法掛けて強制的に寝た。
っというわけでダンジョン攻略1日目が終了した。