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枕の下に 希望の上に(10)

初原紅葉

髪をすく櫛

真っ直ぐに歯を引いて

打つかる空気

それはそれは

優雅な遊び

何処を絡めて

何から切ろうか

面白さの中で

静かに笑う



塊を転がせば魂

雪だるま式に

作る己の形

世界に承認されずとも

世界にログインできる

高らかに笑って

心ばえ

一枚剥がせば

心蠅



飛び廻りハラリ

感情は影より先に居る

真ん中の身体

何方も選ばない

横にスライドする

列を離れるかのように

あれは死と隣でありながら

相違点だった



連なる道を

綺麗に例えては

何も見せず

聞かせず

背中を押す姿は

犯罪者だ

現実の厳しさは

既に凶器と言っていい

「苦しまないで」

その言葉は

一瞬で消える

サンタクロースと同じ形



顔が映る鏡

後ろ側で括る髪

パンと鳴るヘアゴム

静かに動かす顔の筋肉は

誰の為か

履いた靴は

音だけを

部屋の前に置いて

遠ざかる



散らばってヒラリ

身体は影より前にある

前方の感情

首輪を付けて

締め上げていく

離れていかないように

あれは死と隣でありながら

相違点だった

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― 新着の感想 ―
[良い点] 凛とした文体が、強く印象に残ります。 どこか鋭く、美しく、 情景を描き出すようです。 髪と櫛。 女性の姿や存在を、垣間見る気がしました。 どこか不思議な強さを持つ詩です。
2018/06/24 19:22 退会済み
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