表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/169

004(レギュラースポット)

 カーシミュレーションが始まる。ステージは飯松市近辺のドリフトスポット、南木曽峠だ。初心者には丁度いいだろう。


 南木曽峠は5つのコーナーで成り立つ。右コーナー、左から始まるS字、左コーナー、右コーナー、そこから長いストレートがあり、直ドリができる。


 専用スーツから五感を通して、アクセル、ブレーキ、クラッチ、シフトノブ、サイドブレーキが手足に触れるように感じる。視界には宵闇に映し出される、スピードメーター、タコメーター、3連メーター。


 俺の他にプレーヤーは居ない。思いっきり、ドリフトを楽しめる!


 上りの直線でサイドブレーキを下げて、アクセルを吹かし、ガツンとクラッチを繋げる。バーチャルのGTRを猛スピードで加速させる。


 まずはコーナー手前でステアリングを右に切り、クラッチを切り、アクセルを吹かし、クラッチを一気に繋げ、リアタイヤがブレークしたところで、カウンターを当てる――ガシャン!


 左側のガードレールにぶつけちゃった…………リアルでやったら、板金10万コースだな、アハハ。


『松本圭市様、リスタートしますか』

「頼む、スィフル」

『課金すれば、オートマチックシミュレーションができますよ』

「ノーセンキュー」


 パッと上りの直線に戻る。次は失敗しないぞ!


――俺は何度もぶつけて2時間後くらいには何とか形になってきて、5コーナーを繋げて滑れるようになった。


 俺はログアウトして着替える。時刻は17時30分辺り、夕飯を食うか。リビングへ行くと、博子(ひろこ)伯母さんが夕食の準備をしていた。


「伯母さん、夕飯は何?」

「今日は圭市君の大好きなニンニクたっぷりのペペロンチーノよ」

「やったぜ、ありがと、伯母さん」


 食卓を家族3人と俺で囲む。俺はバクバク食べる。


「圭市君、美味しい?」

「そりゃもう。美味い美味い」


 俺は食べ終え、風呂に入る。といっても、湯船には浸からない。シャワーだけ。バスタブはヒノキ風呂だが、めんどくさい。


 俺は部屋に戻り、寝る準備をする。


「おやすみ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ