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廻廊

2016/05/28

N1318DI

見上げると

螺旋を描く廻廊が 果てもなく続いている

ここまで登ってくる途中に見上げた時と

全く何も変わらない景色


見下げると すぐ足元には闇があり

これまで登ったはずの段が見得ない

本当にここまで登ってきたのかすら

疑いたくなるような暗闇


一歩一歩と 重い足で段を登る

いや 感覚的には登っているのだが

周りの景色が何一つ変わらない


私は 本当に『登っている』のだろうか


廻廊の果ては見えず

ただ 暗闇に吸い込まれるばかり

足元の闇は

どれだけ段を登ろうと

そこから離れることはない


少しのことも 一切変わることのない景色

ただ歩を進めるだけの

本当に進んでいるのかすら疑ってしまうような


暗闇


同じ行為を繰り返すだけで

しかし何の変化もない

上下感覚どころか 気力と冷静さすら

奪われていく


登っているのか

足踏みをしているだけなのか

それとも


闇中あんちゅうの 果ての見得ない廻廊を登りきり

『光』という名の答

終着点に行き着くのはいつの日か

すぐ後ろには絶望が。立ち止まっている暇はない。


螺旋階段も廻廊の内(屁理屈)


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