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B→maGic  作者: At14
7/9

第5話 (1)

女子はあだ名をどうやってつけているのでしょうか? 小説だと分かりやすくしておいたほうがいいかな。ちなみに、私のあだ名は「パイセン」です(注意:同級生のなかでだよ!)

「え? 春原ってもっと背が高いし、こんな純粋な目してないような……」

「いつもは純粋な目してなくて悪かったね! 私、人の記憶を変えるほどの魔法を2回以上するとこうなちゃうのよ」

 春原は若干涙目で言った。……涙目の幼い春原がかわいすぎる! その後、春原は玄関のドアを閉めた。これで外から自分の様子は見られない。

「……もう我慢できないよ!」

 ぎゅっ。俺は部屋を案内しようとした春原を抱きしめていた。

「きゃっ、何っ! ……離して!」

「だ〜め」

いや、だめなのは俺の方なのだ。俺の方なんだが、やっぱりかわいいし無理。保護欲をかきたてられる。


「ハル! 来たよ……って佑珠希ちゃん何してるの」

「……へ!? いや、なんでもないよ」

 今、秋山さんに見られた。しかもそれで変な声出しちゃった。恥ずかしい……。

「あっ、そっか。佑珠希ちゃん、ハルが魔法2回以上使ったら小学生になるの知らなかったんだ。確かにかわいいけど、ぎゅっとされるのあまり好きじゃないからやめてあげてね」

「は、はい」

「ありがとう、アキちゃん」

「どういたしまして。なっちゃんとれいちゃんは?」

「もうすぐ来ると思うよ」

そう言うと、すぐその2人が現れた。

「「おじゃまします」」

「タイミング良すぎじゃない?」

「何のこと?」

「本当は知ってるでしょ」


 そんな話をしながら、俺を含む春原の家に来た4人は、荷物を置いて部屋でくつろいでいた。晩御飯は春原が自分で作るとのこと。それにしても、あの状態で料理なんか出来るのだろうか。そんなことを考えていると、突然春原の声が聞こえた。

「できたよ〜」

そういえば、俺があれこれ考えているうちに、おいしそうな匂いが漂っていた。ダイニングへ移動すると、そこにはグラタン5皿分と元に戻っていた春原がいた。

「あれ、もう元に戻ったの?」

「30分経つと元に戻っちゃうからね」

「えー、そのままでいいのに」

秋山さんの言ったことにそう俺が答えていると、春原が聞いていたのか、

「良くない!」

そう答えた春原に、俺は気づかれないようにくすくすと笑っていた。


 晩御飯を食べ終えて、一息ついたところ、春原が仕切るようにこう言った。

「じゃあ、お風呂に入ろうか。誰から入る?」

どうやら1人ずづ入るらしい。1人で入らないと何されるかわからないので、個人的にホッとしていた。しかし、次の春原の言葉に希望は打ち砕かれてしまった。


「あっ、佑珠希ちゃんは私と一緒に入るよ」ウフフ

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