第15話
超短いです。
文字数を毎回同じくらいにしたいのに力不足です。
「しかたない、帰りますか。」
「あの、では手を離して……、」
「ん?まだ逃がすわけにはいきませんからね、クリスマスの予約を取りつけるまでは。」
「? どこかに行くんですか。」
「ええ、何してても楽しいでしょうけど初めての聖なる夜ですからね、頑張りますよ。」
「はあ。頑張って下さい?」
東雲先生の包囲から解放されてやっと帰れると思ったのに、何故かがっちりと手を掴まれたまま歩き出す。
さっきからクリスマスがどうのこうの言っているが、私には関係ないので離して欲しい。先生の手が気持ち良過ぎて離して欲しくなくなってしまう。
握り込まれた右手が熱くてたまらない。
「はぁ~、コイツ全然わかってねえぞ。」
「いいんですよ、言質は取りましたから。僕、頑張りますから楽しみにしてて下さいね?」
「鬼畜め。」
東雲先生はにっこり笑ってこちらを見てるし、早瀬先生は呆れたように呟く。
「あの~、話が見えません。」
「フフ、とりあえず連絡先交換しましょうか。」
「なんでそうなるんですかっ?」
「だって、デートするのに連絡がつかないと困るじゃないですか。」
「デート!?」
「クリスマス楽しみですね♪」
『行きません』『約束しました』『いつ!?』『さっき頑張れって言われました』『それ!?』ってなやりとりがあった後、『白石先生とは連絡先交換出来て、僕とは出来ないとでも?』と、何故か責められてる間にスマホを獲られていた。
「またメールしますね。」
あれ?クリスマスの予定決まっちゃった?




