くだらねー異世界のわりとくだらなくねー古文書
更新大変遅くなりました…
ロイダと別れた後、というよりはロイダが突然消えた後、龍二はムカムカしながらグリアス村に到着した
「あの豚女のせいで気分わりいし古文書貰ったらすぐにローエンスに戻るか…」
余談だがロイダは太ってもいないし、見た目が豚に似ているわけでもない
単に龍二にとっては
[豚魔物=オーク]
と同じくらいにムカつく存在なので豚女、といっているだけだ
「おーい
豚魔物共、ぶっ殺してきたぞ
古文書寄越しやがれ」
村にはいるなり、そう叫び出す龍二
龍二の声に反応して出てきた村人達は
「そ、それは本当ですか?
[ギルドカード]
を見せいただけませんか?」
おずおずと[ギルドカード]の提示を求めてきた村人
それにたいし龍二は
受託中依頼
[グリアス村周辺のオーク討伐]ノルマ達成済み
と書いてある
[ギルドカード]
を見せる
「ほらよ
ノルマ達成済み、ってかいてあんだろ?」
偽物ではないか、と少し心配そうだっだら村人だったが
何人かが凝視しても不審な点は見つからなかったから本物なのだろう、と納得することにした
余談だが今回は龍二の
[ギルドカード]
は本物で、ノルマ達成済み、も事実だったが
実際
[ギルドカード]
に小細工をして報酬詐欺をする輩は沢山いるし、村人には
[ギルドカード]
が本物か見破ることをできる人間は居ない
穴が開くほど見たところで、きっと大丈夫、恐らく本物だろう、と仮定することしか出来ないのだ
そんな仮定、を信じきっている村人
「では、お約束の古文書を差し上げます」
待ちに待った言葉に龍二は
「おう
因にその古文書ってはどんな呪文を使えるようになるんだ?」出来れば多数の敵を相手にできるような広範囲の術を覚えてえな、と思いつつ聞いてみる
<「それをこの村で知るものは居ないのです」
村の倉庫へと歩きながら話す龍二と村人
「少々お待ちください」
村人が倉庫のなかに入り、一つの書物を手に龍二の元へ戻ってきた
「ありましたぞ
これが、古文書です
旅人様に魔術の才能があれば、古文書をとうして魔術のイメージが入ってくるはずです」
「ほう…」
恐る恐るといった風に龍二が古文書に触れると
龍二の頭に
何色とも分からない不思議な色の雨、のようなもの
その雨に当たった生物が燃えたり、岩になったり、吹き飛ばされる
そんなイメージがなだれ込んだ
それと同時に古文書に記された魔術の効果、威力も理解した
魔術の名は
アローレイン
効果は
魔術の使用者が扱える全ての属性
龍二の場合は火、土、風、水、雷、氷、の全属性
の効果を持った無数の矢が点から降ってくる
威力は
火の属性の矢に当たれば燃える
土の属性の矢に当たれば岩になる
風の属性の矢に当たれば吹き飛ばされる
等々属性によってことなる
広範囲に効果のある術を望んでいた龍二にとってはまさに願ったり叶ったり、である
もうこの村に居るメリットはないな、と考えた龍二は
「さて、んじゃぁ
俺はローエンスに戻るぜ」
「はい
この度は本当に有り難うございました」
不覚の頭を下げる村人」
「俺も中々に良いものを貰った
礼はいらねぇ」
そういってグリアス村を後にする龍二
批判、感想お願いします