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階段から転落して思い出しました!89歳まで生きた私、今度の人生は異世界で半島領の次女です  作者:


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メイヤ、地図造りお願い!領主また金額でひっくり返る

学術隊の野営地。

白いテントがずらりと並ぶ中、ひときわ大きなテントがひっそりと存在感を放っていた。


「ここね……学術長さんの部屋!」


昨日の荷馬車ダメージが尾を引き、腰をさすりながらメイヤはよろよろと中に入る。


■ 学術長の机には地図が散乱


「失礼しまーす……うわ、地図だらけ!」


机の上には、大小さまざまな手描き地図が折り重なり、まるで“紙の山脈”。


学術長は顔を上げ、静かに礼をした。


「お嬢様。まだ領全体には至りませんが、主要部だけ少しずつ……」


メイヤは一枚を手に取り、眺める。


「屋敷と村の中心、領境まで……ふむ。数日でこれはむしろ早いわ!」


だが課題は別にある。


「領地がどれくらいの広さか分からない以上、完成いつ、って言えないのよねー……」


腕を組む。


(毎日提出……うん、絶対面倒くさい!)


そこで、ひらめきが降りた。


■ メイヤ、更新ルールを作る


「ねぇ学術長さん。報告って……1週間に1回でいいわよね?」


「そのくらいが現実的ですな」


「でしょ!?毎日なんて、手も脳も死ぬわ!」


そして彼女は“効率化の悪魔”へと変貌。


「それと……1枚全部終わるまで待つ必要なし!50センチ四方分くらい埋まったら提出!」


「なるほど。区画単位での報告ですな」


「そうそう!区切りがあったほうが管理しやすいでしょ?」


さらに、メイヤはニヤリ。


(コピー機……この世界に無いのよねぇ……)


「だからね……《版画》で印刷しましょう!」


「は、版画……?」


「木工師さんに彫ってもらえば、いくらでも刷れるじゃない!」


学術長は目を丸くしたまま固まった。


「お嬢様……その発想……すごい……!」


「ふふん!(ドヤ)」


■ とにかく“地形優先”


「とりあえず今は、地形だけ完成させること最優先ね!川、森、丘、道!名前とか特産とかは後!」


「かしこまりました。まずは地形地図を作成に集中します」


「よろしく〜!」


そう言って、メイヤは木工師の作業小屋へ。


「爺ちゃん!地図の版木、お願いねー!」


「ほほっ。若ぇのに変なアイデアばっか思いつくのう……まぁ、やっちゃるわい」


爺さんはニヤけながら、すでに工具を握りはじめていた。


■ 領主邸では——ロウガ帰還!


「領主様、戻ったぞ!」


玄関が揺れるほどの声に、父が血相を変えて走り出る。


「ロ、ロウガ殿!?日雇いの件は!?」


ロウガは腕を組み、ニヤリ。


「あぁ。予想だが――第1陣10名前後。第2陣15名前後。第3陣20名だ」


「な、なんとそんなに!」


「全員、建築関連の経験者だ。大工、左官、足場、荷運び、揃ってる。作業は爆速で進むぞ」


領主は震える手で受け取った書類を開く。


「で、で、でも給金は……?」


ロウガはさらりと言った。


「鉛筆とゴアゴア紙の売上から引いとくぞ」


カサッとロウガが置いた紙を領主が見た瞬間——


「な、な、な……なんじゃこの金額はあああぁぁぁーッッ!!?」


「まだその反応すんのかよ……」


領主は椅子から半分ずり落ちている。


「桁が……桁が……!!」


ロウガは額を押さえた。


「頼むからもう“貧乏癖”なおせっての。どんだけ儲けてると思ってんだよ?これ、完全に黒字経営だからな?」


「わ、私の領地が……黒字……?そうだったな!」


ロウガは肩をすくめた。


「慣れろ。そのうち“もっと金動かせ”って自分から言い出すようになるさ」


領主は天井を見つめて固まった。


(メイヤ……お前はいったいどこまで……)


■ メイヤ、新体制に向けて燃える


その頃メイヤは、学術隊からの帰り道で拳を握っていた。


「よし!地図体制は整った!情報の土台作りが、やっと始まるわね!」


腰は痛いが心は軽い。


領地改革は、また一歩前へ――。

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