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階段から転落して思い出しました!89歳まで生きた私、今度の人生は異世界で半島領の次女です  作者:


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セレステ学園長の暴露と、王様からのご指名!?

学園長室に通されたメイヤとリディアは、緊張で背筋を伸ばしていた。


しかし――そこにいた人物を見た瞬間、


「「えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」」


2人は揃って素っ頓狂な声を上げた。


「やっやっぱ!セ、セレステさん!?どうしてここに……!?」


「ていうか、なんで学園長!?いつの間にっ!?」


涼しい顔のセレステは、しれっと言った。


「あら? 言ってなかったかしら? “私、ここの学園長なのよ”って」


「言ってません!!」


2人のツッコミが同時に入る。


セレステはくすっと笑い、優雅に椅子へ腰かけた。


■異議申し立ての理由は……まさかのクロスボウ!?


「さて本題。異議申し立ての理由だけど――」


セレステは机に指をトントンと叩いた。


「あなたたちが実技で使った“クロスボウ”。あれよ」


メイヤとリディアは思わず顔を見合わせる。


「えっ……でも危険性も説明したし、規定にも触れてないはず……」


「選択武器は自由って書いてあったよね?」


「そう。規定違反ではないわ」


セレステはニッコリ笑った。


しかし、次に口を開いたとき――


その笑みには毒が含まれていた。


「問題なのは、あなたたちじゃなくて……“周りの大貴族様”よ。地方の貧乏男爵家の子供が、満点だの歴代記録更新だの……露骨に嫌う連中がいるの」


「……なんでそんなことで?」


「“自分たちを脅かす存在が出るのがイヤだから”よ。バカバカしいわよね?」


セレステは机に突っ伏した。


「はぁ……ここは教育機関よ? 初代国王様が“身分問わず平等に学べる場を作る”って建てた学校なのに……大人の事情ばっかり持ち込んでくるのよこの国……」


リディアが控えめに手を上げた。


「えっと……それで、異議申し立てはどうなるの?」


「放っておきなさい。半年以内に“向こうが勝手に消える”から」


「えっ!? 半年で!?」


メイヤは驚いて身を乗り出す。


セレステはあっさりと告げた。


「今回の件で、どの派閥が裏で動いたか全部わかったわ。王様派と反王様派、あからさまに分かれているのだけど……私は王様派。あなたたちの両親もね」


「私たちは……何かすることあるの?」


「特にないわよ。あなたたちは“正しいと思うことをやる”。それだけでいいの」


セレステは2人の頭をぽんぽんと叩いた。


「ここは身分関係なく学ぶ場所。それを崩そうとする連中には……制裁を加えるだけよ」


怖い笑顔で。


■母の逃亡と美魔女の悲哀


「そういえば……私、奥様のセリアにも何か言いたいって……」


セレステはふいに頬を膨らませた。


「あなたたちのお父様に、“セリアちゃんにも挨拶したいわ”って言ったらね……」


「言ったら……?」


「“美魔女には会いたくない!!”って全力で逃げてったのよ。ひどくない!?」


メイヤとリディアは同時に苦笑した。


(お母様……気持ちはわかるけど……)


■そして突然の、王様からの召喚


セレステは咳払いし、真顔に戻った。


「で、本題その2。あなたたち、準備してね」


「準備?」


「クロスボウを持って――王様に会いに行く準備よ」


「「は!?」」


声が揃って裏返る。


「な……なんで王様に!?」


「私たちまだ入学すらしてないのに!?」


「だって受験には“王様直属の近衛”が変装して紛れ込んでいるのよ。あなたたちの試験、しっかり見ていたわ」


メイヤの背筋が凍る。


リディアも顔を真っ赤にして震えている。


セレステは肩をすくめた。


「クロスボウの精度と威力……あれを見た近衛兵が“陛下に報告すべき武具”と判断したの。だから、近いうちに“王城への招集”が来るわ」


「そ、そんなぁぁぁ……!」


「緊張して胃が痛い……!」


2人は同時に椅子の上で縮こまった。


セレステは楽しそうに笑った。


「大丈夫よ。王様はね……あなたたち2人にとても興味を持ってるわ。悪い話じゃない」


その時――


扉をノックする音。


「失礼します! 学園長様、王城より“至急の連絡”が……!」


メイヤとリディアが固まる。


セレステがゆっくり振り向いた。


「ほら、言ったでしょう? 来たわよ。王様からのお呼びが」



そして――

メイヤとリディアは人生で初めて、王様と対面することになるのだった。

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